スカアハ
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スカサハ(アイルランド語: Scáthach)は、アルスター物語群に登場する予言の力を持った武芸者。スカハ、スカト、スカーサハ、スカータハなどとも。名前は「影の者」という意味を持つ[1]。
注釈
- ^ 18世紀に編纂された物語Training of Cucuhulainかたはたゆたなにおいては、スキタイの王Buanuineの娘であることが記されている(Stokes, section 12)。
- ^ バーバラ・ウォーカーによればスカアハは北欧神話の女神スカジと同一の神格である(高平 et al. 1998, p. 92)。ただ、この説の初出はバーバラ・ウォーカー著『神話・伝承事典』である[要出典]。前提として、彼女はアイルランド神話の研究者ではなく、作家・フェミニストであるため、神話上の裏付けがないものも多分に含まれていることを留意すべきだろう。
- ^ スカアハが住む場所は写本によって異なる。例えば、6〜9世紀ごろに書かれたと考えられる「エメルへの求婚」最古のバージョンと、11世紀の写本に残る「エメルへの求婚」ではアルヴァの東方と記されており(The Oldest Version of Tochmarc Emire, p. 445)(The Wooing of Emer by Cú Chulainn, paragraph 60)、スコットランドに残る16世紀の写本『ディーン・オブ・リズモアの書』ではスカイ島のダンスキー城(Maclauchlan, p. 51)、また18世紀の写本に残る物語「The Training of Cúchulainn」ではスカイ島であることが記されている(Stokes, Preamble)。
- ^ 肉体関係の有無については、これも物語のバージョンにより異なる(The Wooing of Emer by Cú Chulainn, paragraph 71)。
- ^ スカアハの姉妹という説もある(木村 & 松村 2017, p. 221)。
- ^ 奥義名の和訳はキアラン・カーソンの『トーイン』より転載(キアラン・カーソン 2011, p. 120)。原文は「The Wooing of Emer by Cú Chulainn」のparagraph 78を参照。
- ^ これらの物語は青空文庫にて読むことができる。
出典
- ^ a b ミランダ 2006, p. 140.
- ^ マイヤー, B 2001, p. 30.
- ^ The Oldest Version of Tochmarc Emire, p. 449.
- ^ a b 木村 & 松村 2017, p. 221.
- ^ The Wooing of Emer by Cú Chulainn, paragraph 67.
- ^ 八住 1981, p. 184.
- ^ Patrick Leo, p. 192.
- ^ Patrick Leo, p. 200-201.
スカサハ
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「Fate/hollow ataraxia」の記事における「スカサハ」の解説
古代アイルランドで、魔女として恐れられた女性。影の国の女王。クー・フーリン(ランサー)の師にあたる人物。ランサーに武術からルーンの魔術に至るまでの戦闘術を教えた。彼女の門下にはランサーの無二の友であるフェルディアを始め複数の門弟がいたが、スカサハが所持していた魔槍・ゲイ・ボルクを授けられたのはランサーであった。晩年はその英雄譚が災いして人間離れしてしまっており、自ら死ぬこともできない身となっていた。ランサーが愛した女性の一人であり、また彼女もランサーのことを認めていたようである。
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