第2部「夢見る力」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:22 UTC 版)
「私が愛したウルトラセブン」の記事における「第2部「夢見る力」」の解説
『ウルトラセブン』の撮影も終盤にさしかかっていたが、金城は沖縄出身の出自を隠して本土に暮らしながら、同じ「異邦人」であるウルトラセブンの物語を書き続けることに苦悩を深め、最終話「史上最大の侵略」の筆はあまり進んでいなかった。 そんな時、ゆり子は森次のかつての恋人である直子の頼みで、ベトナム戦争に駆り出されたアメリカ人の脱走兵マイケルをかくまうことになる。森次と上西も巻き込んで、怪獣パンドンの着ぐるみの中に脱走兵をしのばせ、最終話のロケ遠征を利用して出国させる計画を立てるが、そのためには金城の脚本が仕上がる必要があった。 ゆり子から最終話の脚本を急かされた金城は、おおまかなあらすじを語るとともに、自分が沖縄人だと告白する。日本人でも沖縄人でも金城は変わらない、というゆり子の言葉に、金城は最終話の脚本を書き上げると、それを置き土産に日本を去る。 一方、ゆり子たちのマイケルへの協力は、円谷プロ挙げてのものとなってしまっていた。煙幕など特殊効果の撮影に紛れ、MPの目をくらまし、パンドンからセブンの着ぐるみに移ったマイケルを連れ、ロケ現場からポインターで逃走する森次だったが、港で警察とMPに追い詰められてしまう。 森次の釈放を待って、最終話の撮影は無事再開された。傷ついた身体で故郷へ帰っていくセブンを見送るラストシーンを撮り終えた後、ゆり子は一度は退学した体育大学へ戻ることにした。
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