クリプター
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「Fate/Grand Orderの登場キャラクター」の記事における「クリプター」の解説
カドック・ゼムルプス 声 - 赤羽根健治 / イラスト - 荒野 Lostbelt No.1/ロシア異聞帯のクリプター。キャスター / アナスタシアのマスター、ポーランド出身。担当するロシア異聞帯の王はイヴァン雷帝。 平凡な魔術師であるものの、高いレイシフト適正を持っていたためAチームに抜擢された青年。本編中はほとんど睡眠をとれておらず、目の下に濃い隈をつくっている。 歴史の浅い魔術師の家の出身であり、本人も凡人であることから時計塔では散々な扱いを受けていた過去を持っているため、才覚に対して強いコンプレックスをもつ。しかしそれゆえに抜け目なく周到で、油断することなく「効率」を重視した行動で差を埋めようと奮心する様は他のクリプターからも一目置かれ、キリシュタリアからも「平凡であるがゆえの資質」の持ち主と評されている。 大西洋異聞帯でキリシュタリアが残していた資料によって人理白紙化や異性の神に関する真実を突き止めたがキャスター・リンボによって致命傷を受けてしまう。だが、あらかじめアナスタシアから彼の身柄保護を頼まれていたラスプーチンによってカルデアに担ぎ込まれ、今際に資料を託した後は回復ポッドの中で眠り続けている。 オフェリア・ファムルソローネ 声 - 種﨑敦美 / イラスト - La-na Lostbelt No.2/北欧異聞帯のクリプター。セイバー / シグルド(スルト)のマスター、ドイツ出身。担当する北欧異聞帯の王はスカサハ=スカディ。 時計塔降霊科において秀才と呼ばれた女性。「宝石」ランクの「遷延の魔眼」を有しており、魔眼である右目を眼帯で覆い隠している。対象の未来における可能性を知覚することができ、任意の可能性を「ピン留め」して固定、発現を遅延させるという能力をもつ。使用する際には「事象・照準固定(シュフェンアウフ)。私は、それが輝くさまを視ない」と詠唱する。Aチームに所属していた時期のマシュに共感を抱いて気に掛けており、カルデア陣営との戦闘時には、セイバーにマシュを傷つけないように命じている。 レイシフト実験破壊工作被害にあった際に、魔眼を通して異星の神とキリシュタリアの交渉の一部始終を目撃していた。キリシュタリアが他のチームメイトの命を助けるために多大な苦痛を受け入れたことなどから彼を「キリシュタリア様」と崇拝していたが、今際の際にマシュに指摘されるまでその想いが恋であると自覚できないでいた。 芥ヒナコ(あくた ヒナコ) 声 - 伊瀬茉莉也 / イラスト - toi8 Lostbelt No.3/中国異聞帯のクリプター。セイバー / 蘭陵王のマスター、日本出身。Aチーム在籍時はライダーを希望していた。担当する中国異聞帯の王は始皇帝。 時計塔植物科出身。もとはカルデアの職員だったがマリスビリーの意向によりAチームにスカウトされている。「今度こそ最期まで共に居る」と希望して異聞帯を維持しているだけで、クリプター間の競争には全く興味を示さない。 「芥ヒナコ」としての身分はカルデアに所属するための偽装であり、その素性は汎人類史における項羽の愛妾・虞美人である。さらに、その正体は人間ですらなく、星の精霊が受肉した不老不滅の存在「真祖」に類する存在でもある。 レイシフトの成否を不安視したマリスビリーと取引を行い、レイシフトの被検体として招かれていた。もともと「真祖」という種族が人類に対して敵対的であることに加え、過去の経験から「人間という種」を嫌悪していたため、実際は読書という体裁で視線を隠し周囲を警戒・観察し距離をとっていた。 中国異聞帯で一行と対決する中で虞美人としての本性を現し、始皇帝から下賜された項羽を主人公に撃破された怒りのあまり空想樹と一体化し異聞帯そのものを破壊しようとするが、あろう事かその一連の流れを見ていた始皇帝が主人公とカルデア側に味方してしまった結果失敗に終わる。その後は彼の説得を受けて主人公側のサーヴァントとなる。 スカンジナビア・ペペロンチーノ 声 - 河西健吾 / イラスト - pako Lostbelt No.4/インド異聞帯のクリプター。アーチャー / アシュヴァッターマンのマスターであり、担当するインド異聞帯の王は神たるアルジュナ。 放浪の魔術師で、すらりとした体格の美形のオネエ。 名前は偽名であり、かつては妙漣寺鴉郎(みょうれんじ あろう)という名の修験道に関係する魔術家系の出身だが、一族の存続方法が現代ではあり得ないほど歪つと判断したため皆殺しにした。その後、旅先の欧州にて、戦闘経験を評価したマリスビリーによってカルデア入りし、Aチームではサバイバル指導と監査を担当していた。魔獣の急所を見極め一撃で斃すほど体術にも秀でている。 人懐っこく寛容で面倒見のよい性格をしており、癖のあるクリプターたちから信頼を勝ち得るほどの人格者である。また、Aチームに所属していた時期のマシュとも交流があり、彼女からは「ペペさん」と呼ばれ親しまれている。一方で自分の来歴に水を向けられると顔を曇らせる。運命的なものを好み、それゆえインド神話にはひとかたならぬこだわりがある様子をみせる。 担当するインド異聞帯においては、神たるアルジュナのバックに付いたキャスター・リンボのせいで憚らずも共闘戦線を張ることになったためマシュや主人公たちとの関係は良好だが、あくまでクリプターとして生きることを選択しており、必ずしも協力的であるとは限らない。だが、大西洋異聞帯でベリルにキリシュタリアを謀殺されたことに激怒し、続くブリテン異聞帯では『ベリルを倒す』という共通目的の本完全協力関係となり、特に終盤における彼が取った言動はマシュと主人公達への大きな手助けとなった。 キリシュタリア・ヴォーダイム 声 - 斉藤壮馬 / イラスト - こやまひろかず Lostbelt No.5/大西洋異聞帯のクリプター で、7人のクリプターたちのまとめ役を務める。ランサー / カイニス、セイバー / ディオスクロイ、アトラスのマスター、イギリス出身。異星の神とされる存在と接触し、汎人類史に宣戦布告する。 長い金髪をもつ貴族然とした青年。家柄は魔術回路も千年以上続く名門ヴォーダイム家の出身であり、「時計塔の至宝」の異名で呼ばれるなど、周囲から高く評価されているが決して奢ることはない。時計塔天体科においては「次代のロード」「真の後継者」と目されたマリスビリーの一番弟子で、後継者については辞退しているものの彼を死後も師と仰ぐほどに尊敬しており、彼の意志の一つである「机上の理論」を継ぐことを行動原理としている。 各科のロードも認めるほどの才と魔術を持ち、とりわけ彼が得意とする「空間構築」により、構築した空間そのものを魔術回路に変換する事で高位の魔術を扱うほか、彼が担当する異聞帯のギリシャの宇宙観と天体魔術理論との相性がよいことから、魔術の根源であり宇宙に魔術が満ちていたころの「理想魔術」を扱う事ができ、天体の配列を魔術回路に変換して行使する「冠位指定/人理保証天球(グランドオーダー/アニマ・アニムスフィア)」(別名:惑星轟)は神々をも屠れるほどである。 異星の神によって死を免れた際には、本来自身だけ救命するとの申し出にもかかわらず、他のクリプター全員も復活させることを要求し、そのための条件として「シミュレーションではあるがカルデアが行った人理修復の旅を6回繰り返す」を提示され完遂している。実際に人理修復を成し遂げた主人公に内心では期待している。シミュレーションでの回想から本来の性格はノリがよく大真面目で天然ボケであることがうかがえる。 ナポレオンはオフェリアから伝えられた人物像から「人を導くことはできるが、人を救うことはできない」と評されている。また、自らの異聞帯に君臨する最高神・ゼウスとは盟友であると称しているが、真の目的は「全人類を神にする」ことであり、本人の目的がゼウスと一致しなかったことはペペロンチーノから見抜かれていた。 少年の頃から「美しいもの」を求めるために生きていたが、15歳の頃に、祖父からの指名により次期当主の座を奪われる形になった父が放った刺客によって魔術師として再起不能になりかけている。この時に浮浪者の少年・ピノが自分の命を犠牲にしてまで救ってくれたことをきっかけに、少年が見せてくれた本当の美しさを求めると決意している。その一方で、ピノに出会う前の時点から、「様々な方面に理解を示している」という見栄を張るため、天体科だけでなく、降霊科にも通うなど、見聞を広めようとしていた。 ベリル・ガット 声 - 石谷春貴 / イラスト - 佐々木少年 Lostbelt No.6/ブリテン異聞帯である妖精國ブリテンのクリプター。ルーラー/モルガンのマスター。グレートブリテン出身。担当する妖精國ブリテンの王は「楽園の妖精(アヴァロン・ル・フェ)」のモルガン。 オールバックにした黒髪に眼鏡をかけた軽薄そうな男。魔術世界では人間として扱われることのない「文明社会に埋没した魔女」の末裔であり、母は息子を産まされた事で自身の容姿が醜くなったのはマインスターの末裔である娘に騙された所為だと称し強い恨みを持っていた。刹那的で美的センスがないと自嘲するが、医療室でマシュに一目惚れし執着する。だが、彼なりの愛情表現として第三者から見れば虐待同然の仕打ちを繰り返し、ロマニやダ・ヴィンチから警戒されていた。仲間に対しては挑発的で嫌味な口調ながらも、自身は親愛の情を示していると語っている。 親離れをした後は殺し専門の魔術師として活動していたが、やりすぎたため干されかけたところをマリスビリーにスカウトされる。Aチームでは始末屋として緊急時の対応や脱走者の始末を請け負う予定だった。そのため大令呪の本来の使用法と他者が持つ大令呪を強制行使する方法を知っている。 威勢のいい兄貴分とした性格だが、その本性は殺しを楽しみとする凶悪で残虐な殺人鬼そのもので、常に面白いことを第一とし、そうでなければ「面倒くさいから」の一言で自分はおろか人の命を奪うことすら厭わない刹那主義。そのためキリシュタリアの『目標』には最初からのり気ではなく、彼の『計画』に協力していると見せかけて独自の策略を練っており、それを用いた『罠』を利用してキリシュタリアを暗殺してしまった。 実のところ彼が担当するブリテン異聞帯は、最初に召喚したサーヴァントが「自身の願望」を優先させた事による独断行動によりとっくの間に破綻した世界となっておりベリルも不必要な存在となっていたのだが、本人はマシュ以外に興味がなかったため、運営は異聞帯の王に任せっきりにして実質半放置状態であった。 デイビット・ゼム・ヴォイド イラスト - 高橋慶太郎 Lostbelt No.7のクリプター、アメリカ出身。鋭い目付きの男性で、自分以外の他人を天才だと認めたがらないダ・ヴィンチが「その類の異常者」「稀な青年」と評する人物。時計塔の伝承科から追放されたという過去を持ち、カルデア内外から危険視されていた。サーヴァントとの意思疎通を放棄しており、バーサーカーの召喚を希望しているが、現在契約しているサーヴァントは何らかのグランドクラスを有している模様。 人並み外れた直感力を持つ。キリシュタリアの人理修復シミュレーションに参加していないなど、物語の中においては特異な存在であることが示唆されている。
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