ジルバーマン・オルガン、後世への影響
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「ゴットフリート・ジルバーマン」の記事における「ジルバーマン・オルガン、後世への影響」の解説
ゴットフリート・ジルバーマンは、その工房から、ツァハリアス・ヒルデブラントの他にもヨアヒム・ワーグナー、アダム・ゴットフリート・オーメといった次世代を担うオルガン職人を輩出し、ザクセンを始め中部ドイツ地方のオルガン製作に大きな影響を遺した。その特徴は、比較的コンパクトなサイズであること、外観がフラットな印象であること、材料の木材や金属が良質であること、明瞭で線のはっきりとした音色であることなどが挙げられる。これらは師である兄のアンドレアスのオルガンとも共通しており、ジルバーマン・オルガンと総称される。 ゴットフリート・ジルバーマンは50基のオルガンを作製したが、現存する作品は以下の通り。 場所製作年備考リボーヴィル (Ribeauvillé) 新教会 1708 兄アンドレアスとの共同製作。 フライベルク (Freiberg) 聖マリア大聖堂 1711 ファッフローダ (Pfaffroda) 聖ゲオルグ教会 1715 ニーダーシェーナ (Niederschöna) 教会 1716 フライベルク (Freiberg) 聖ヤコブ教会 1718 グロスメーレン (Großkmehlen) 教会 1718 フライベルク (Freiberg) 聖マリア大聖堂 1719 小オルガンと呼ばれるもの。1939年に聖ヨハネス教会から移築。 レータ (Rötha) 聖ゲオルグ教会 1721 レータ (Rötha) 聖マリア教会 1722? バート・ラウジック (Bad Lausick) 聖キリア教会 1722 最初ケムニッツの聖ヨハネス教会にあったもの。1879年にアウリックへ移築。さらに1958年現在の場所に移された。 リンゲタール (Ringethal) 教会 1723? 1762年に城内の礼拝堂から移築。 ライヒェンバッハ (Reichenbach) 聖ペテロ・パウロ教会 1725 1927年、1971年に作り直され、全面の外観と木製のパイプが数本遺っている。 フォルフハイム (Forchheim) 教会 1726 ディッタースバッハ (Dittersbach) 教会 1726 エーデラン (Oederan) 教会 1727 1892年に新しいゴシック様式のケースがつけられた。 レブザ (Lebusa) 教会 1727 ヘルビッヒスドルフ (Helbigsdorf) 教会 1728 ティーフェナウ (Tiefenau) 城内礼拝堂 1728? 1945年に損傷したが、1997年修復・再建された。 グラウヒャウ (Glauchau) 聖ゲオルグ教会 1730 数度にわたり修理されており、1998年に再建。 ラインハルツグリマ (Reinhardtsgrimma) 教会 1731 ミーラウ (Mylau) 教会 1731 1890年の教会再建の際、ゴシック様式の外観に改められた。 クロスタウ (Crostau) 教会 1732 ブレーメン (Bremen) 聖ペトリ・クリプタ大聖堂 1732 / 33 エッツドルフの教会から移築。数度の修理を受け、1994年に再建。 シュヴァイカースハイム (Schweikersheim) 教会 ~1734 フライベルク (Freiberg) 聖ペトリ教会 1735 修復の必要あり ポニッツ (Ponitz) 教会 1737 グロスハルトマンスドルフ (Großhartmannsdorf) 教会 1741 ツェブリッツ (Zöblitz) 教会 1742 フラウロイス (Fraureith) 教会 1742 ブルク(ザール) (Burgk(Saale)) 城内礼拝堂 1743 ナッサウ (Nassau) 教会 1748 フランケンシュタイン (Frankenstein) 教会 1752 / 53 ドレスデン (Dresden) 城内カトリック教会 1755 1945年の空爆で一部破壊された。破壊部分を取り除き再建。 (Gottfried Silbermannの表を改変。)
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