カルデア関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 02:42 UTC 版)
「Fate/Grand Order」の記事における「カルデア関連」の解説
人理継続保障機関フィニス・カルデア 魔術師の貴族「アニムスフィア家」が管理する機関。表面上は標高6,000メートルの雪山の斜面に建設されているように見えるが、施設本体はその地下に広がっている。 100年後に時代設定したカルデアス表面の「文明の光」を観測することにより、未来における人類社会の存続を保障することを任務とする。2016年の人類滅亡が証明されてからは、本来は存在しないはずの過去の特異点事象に介入してこれを破壊し、未来を修正するための作戦を始動した。なお、各種の研究実験は国連の承認の下で実施されている。2015年7月のサービス開始時は「2016年7月以降」と月日まで言及されていたが、前述する諸々のトラブルや第二部の制作決定に伴い月日の表記が削除されている。 「序 / 2017年12月31日」にて、南極大陸に位置していたことが判明。衛星などによる外界からの干渉を防ぐために結界魔術などを施してカモフラージュし、外界から完全に隔離していた。だが同日にロシア異聞帯からの襲撃により施設全体が占拠・凍結され、事実上全滅した。ノウム・カルデア ロシアと北欧異聞帯の空想樹を伐採し辿り着いた彷徨海で築いた拠点。内装は壊滅前のカルデアのものを極力まで再現しているが、サーヴァントにそれぞれ部屋を与えるまでのスペースはない。紫式部が召喚されたことで倉庫エリアの未使用スペースは地下図書館となった。 事象記録電脳魔・ラプラス 1950年に完成したカルデアの発明の一つ。過去の記録を集計する使い魔で、レイシフトの転移に於いて、マスターを保護する役割をもつ。 疑似地球環境モデル・カルデアス 1990年に完成したカルデアの発明の一つ。惑星には魂があるとの定義に基き、その魂を複写することにより作り出された小型の擬似天体。小さな地球のコピーである。星の状態を過去や未来に設定する事が出来、現実の地球の様々な時代を正確に再現可能。 近未来観測レンズ・シバ 1999年に完成したカルデアの発明の一つ。製作者はレフ教授。カルデアスを観測するための専用望遠鏡。カルデアスを取り囲むように配置された、いわば地球観測衛星のようなものである。カルデア内の監視システムとしても機能している。 亜種特異点IVにて魔神ラウムが語ったところによると、他の魔神柱を監視する機能も備えられていたようで、同メインストーリーに登場するサーヴァントの「シバの女王」は、これによって召喚されている。 守護英霊召喚システム・フェイト 2004年に完成したカルデアの発明の一つ。製作者はオルガマリーの父親であるマリスビリー。通常は聖杯戦争の際に聖杯の力によって召喚されるサーヴァントを、平時において任意に召喚することを可能にしたシステム。プレイヤーが参加し、マシュが「シールダー」となってからは彼女の宝具である大盾を用いて召喚儀式を行う。 ゲーム開始時点で、カルデアはフェイトを用いて「キャスター:ソロモン」「キャスター:ダ・ヴィンチ」「シールダー:ギャラハッド」、計3騎のサーヴァントの召喚に成功しているが、ギャラハッドとソロモンについてはゲーム開始時にはふせられており、ストーリーの進行によって第1部終盤にて明かされる。 通常の聖杯戦争と比較して極めて特殊な召喚システムであるとされ、本来、英霊の生前の記憶とは違い、召喚時のサーヴァントの経験は各々の英霊の座には記録されるものの、別の召喚時には記憶として備えてはいないとされる設定の中で、既存作品における別の聖杯戦争や特異点における記憶をもつサーヴァントが存在するほか、シャーロック・ホームズなどのように霊基のクラスチェンジを伴って召喚されるサーヴァントもいる。ただし、記憶に関しては、ギルガメッシュなど高ランクの千里眼などの個々人の能力によって記憶や情報に通じている場合もあり、また風魔小太郎が「第1.5部亜種特異点III」にて、元が同じ英霊だとしても一度英霊の座に還ってしまえば、別の機会に召喚された場合は、例えある特定の召喚・現界時の記憶を持っていても、サーヴァントとしては別の存在・別者になると説明している。 人理修復後、ダ・ヴィンチとホームズは不測の事態に備えるため、登録された霊基データをトランク型のデータバンクに移植していた。この作業は「序 / 2017年12月31日」にてようやく完了し主人公に託している。 霊子演算装置・トリスメギストス 2015年に完成したカルデアの発明の一つ。アトラス院からの技術供与によって実現された、未来観測やレイシフトを管制するコンピューター。ラプラスと併せてカルデアスの事象分析やレイシフトの実行に用いられる。 霊子転移(レイシフト) カルデアの発明の一つ。霊子化した魔術師を過去へタイムトラベルさせるシステム。通常は中央管理室にある各人専用の霊子筐体(クラインコフィン)というポッドに入って行うが、主人公とマシュの最初のレイシフトは霊子筐体の外にいたにもかかわらず、トリスメギストスにより強制的に被験者と設定されて実行されてしまっている。 未来へのレイシフトは不可能とされているが、「深海電脳楽土SR.RA.PH」にてBBより「未来へのレイシフトは難易度が高いだけで、カルデアでは2017年以降のレイシフトはできない」と語られた。 レイシフト自動存在証明システム・ムネーモシュネー 「レディ・ライネスの事件簿」に登場。カルデアの発明の一つであったが、アトラス院からトリスメギストスが提供されたため完成されることがなかった。ある時自我をもつようになり独自行動を開始する。主人公の前には時系列として、かつてカルデアに存在していたダヴィンチをモデルに仮面を被った姿で現れている。 デミ・サーヴァント カルデアの研究のひとつ。人間である魔術師とサーヴァントを憑依融合させた存在。これまで長く研究実験がされてきたものの失敗続きであったが、重なり合った偶然からマシュが最初にして最後の成功例となった。 諸葛孔明の疑似サーヴァントであるエルメロイII世が幕間の物語「英霊憑依」にて、デミ・サーヴァントの研究に言及した際「そんなふざけた組織なら即座に解体を提案していた」と嫌悪感を示しており、マシュ自身も非人道的な実験だったと明言している。 海上油田基地セラフィックス カルデアの資金源の一つであり、アニムスフィア家が所有し北海に存在する海上油田基地。2017年1月に魔神ゼパルが辿り着いたことで電脳空間へと変異し、ゼパルを乗っ取った殺生院キアラの手によりマリアナ海溝に転移した西暦2032年の亜種特異点『深海電脳楽土 SE.RA.PH』となる。 ここにも主人公が特異点解決とスタッフ救出のために送り込まれるが、5月初頭にセラフィックスの全スタッフが死亡し、ビーストIII/Rの出現によって施設は完全に破壊・消滅という結果になった。事後、BBの手によってこの5ヶ月がまるごと「なかったことにされた」際には、同年1月に解体され、ゼパルとキアラは未然に死亡したことになっている。なお、一度目のSE.RA.PHにて主人公がビーストIII/Rになす術なく殺されたという事実は一度目のSE.RA.PHで行動を共にしていたメルトリリスが時間跳躍で逃亡したことで「なかったことにされた」。 虚数潜航艇シャドウ・ボーダー 第2部「Cosmos in the Lostbelt」の移動手段となる大型特殊車両。ホームズがカルデアに加入した2017年半ばから水面下で開発されていた。虚数空間に潜航するためのゼロセイルを可能とする船。 アトラス院が提供した「虚数観測機・ペーパームーン」を搭載しており、これによってゼロセイルを実行可能だが、成功率は3割以下で浮上先もランダムという不安定な機能になっていた。 ノウム・カルデアに拠点を築いた後はキャプテンが乗車し彼のナビゲートによりゼロセイルの精度は向上した。インド異聞帯で真名がネモと明かされたことでノーチラス号の能力を発現する。次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー ネモのノーチラス号を竜骨、シャドウ・ボーダーをコアユニットとし、大西洋異聞帯の各地の島で入手した神の遺物「テオス・クリロノミア」を最大限に活用して誕生した海を駆り深海を制覇し、異聞帯の嵐の壁すらものともしない巨大な潜水艦。 現行の原子力潜水艦より大きく、シャドウ・ボーダーの電算室に陣取るダ・ヴィンチの負担を最小限に留めるよう設計されている。シャドウ・ボーダーを分離し揚陸艦として運用することもできる。 大令呪(シリウスライト) マリスビリーからAチーム(クリプター)の7人に与えられた特殊な令呪であり、他者への譲渡も可能である。クリプターの命を代償としているが、異聞帯そのものを作り替えるほどの力を秘めているとされている。キリシュタリアはマリスビリーより本来の使い方を聞いている。
※この「カルデア関連」の解説は、「Fate/Grand Order」の解説の一部です。
「カルデア関連」を含む「Fate/Grand Order」の記事については、「Fate/Grand Order」の概要を参照ください。
- カルデア関連のページへのリンク