魔法の粉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/09/17 13:35 UTC 版)
都こんぶにまぶされている粉は「魔法の粉」と呼ばれている。砂糖は昆布の中に浸透しないために甘味料として使用することができず、初期の都こんぶにはチクロが甘味料として添加されていた。しかし、チクロの発がん性が問題となり、1969年にチクロを添加した食品は回収され、販売が禁止される。甘味料を使用できなくなった都こんぶは味が変化し、売り上げは打撃を受けて中野物産の業績は悪化した。1976年にアミノ酸由来の甘味料が発見され、甘味料を含む粉が都こんぶにまぶされることになった。従来の都こんぶの表面にはマンニット(昆布に含まれる成分が結晶化した粉状の糖)が付着していたために外見はほとんど変化しておらず、製造コストは増えたものの、売り上げもチクロを使用していた1969年以前に比べて増加した。
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