侮蔑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/12 03:18 UTC 版)
侮蔑表現の分類と種類
分類方法
侮蔑表現の分類は非常に難しいが重要な作業であると李紋瑜は指摘している[3]。作家の筒井康隆も悪口の分類は必要だが、とてもむずかしい、と指摘している[3]。
- 筒井康隆の分類
筒井康隆の分類では、動機による分類、目的による分類があり、積極的悪口(面罵)と消極的悪口(陰口)などをあげている[3]。また、形容詞の分類として、架空の動物(悪魔、鬼、魔女、おばけなど)、人間(野郎、デカ、チビ、小人など)、職業(ピエロ、坊主、芸人など)、身体(老体、ミイラ、太鼓腹、デブ、へっぴり腰など)、動物(野獣、ゴリラ、猿、こうもりなど)、鳥、魚、虫、植物、鉱物、加工品、自然現象、生死、病気、精神障害、身体障害などの項目をあげている[3]。
- 星野命の分類
- 品詞別分類[3]。
- 文体、文型による分類[3]。
- 命令文:出て行け、くたばれ
- 否定文:ばかにするな、ひっこめ
- 多語文:馬鹿、あほ、ドジ、おたんこなすかぼちゃ
- 名詞止め:なんてへたくそ、こんちくしょう、さいてー
- 接頭辞をつけた動詞名詞:ぼろ学校、くそまじめ、おっ死ね、バカチョンカメラ
- 接尾辞をつけた表現:いっちまった、いきやがった
また星野命は、場面と対象による分類をあげている[3]。場面は個人的につくもの、集団のなかで第三者を意識しながらつくもの。対象では自分自身、相手、その場にいないひと、相手集団などをあげている[3]。
- 大石初太郎の分類
また大石初太郎は、相手の人格への侮蔑、暴力誇示、返し言葉、捨て台詞、相手の行動への侮蔑、外見などをあげている[3]。
- 堀内克明の分類
堀内克明は、死、血、排泄物、のろい言葉、肛門と性器、親、あだ名、悪口ごっこなどをあげている[3]。
- 李紋瑜の分類
李紋瑜の分類では、直接相手を対象としたものと直接相手を対象としないものをあげ、身体的欠陥、外観、動物の比喩、性格と行為、国民と人種、精神障害、年齢、職業、死と血、排泄物などをあげた[3]。
また、李紋瑜によれば、アメリカの表現の特徴はキリストに関するもの、性行為、排泄物に関するものである[3]。中国の表現の特徴は親、祖先に関するものである[3]。李紋瑜は、これらの背景にはタブー文化の違いがあると指摘している[3]。
職業や社会的地位に対する蔑称
社会的地位や職業に対する蔑称には、その属性そのものが侮蔑の対象となるものと、個人や職業を貶める目的で用いられるものに大別される。また、本来は蔑視の意図のない言葉でも、旧称を用いることで侮蔑と取られる場合もあるので注意が必要である。
特に本来「屋」がつかない名称の職業を「**屋」と呼ぶことがあり、特定の職業を安っぽく軽んじて呼ぶ場合と、私利私欲のために行っているとの非難を込めて呼ぶ場合がある。
- 「政治屋」は政治家の蔑称[20] で、特に金権政治に対する揶揄として用いられる。英語でもstatesman(大政治家)と、その場かぎりの駆引きに終始するポリティシャンpolitician(政治屋)を区別されることがあるが、この区別自体が政治的、党派的、主観的であるともいわれる[21]。「選挙屋」は選挙活動家の蔑称。
- 「ブン屋」は新聞記者などに対する蔑称である[注 2]。ほかにマスコミの蔑称として「マスゴミ」がある[22]。また、週刊誌のトップニュースを仕事にしている記者をトップ屋という[20]。
このほか、診察や治療の質が低い医者を藪医者(ヤブ医者、筍医者[20])、売れない役者を大根役者(英語でHam actor)、歌舞伎俳優を河原乞食[20]、 タクシー運転手や運送業者に対する蔑称に雲助(蜘蛛助)[20]、弁護士の蔑称に三百代言[20][注 3]、公務員を「木っ端役人」(中国では小官吏、胥吏[23]、英語でa petty official[24])、税金泥棒[25]、パワーハラスメントなどで使われる業績の低いサラリーマンに対する給料泥棒[26] という蔑称などがある。戒律を守らない僧を生臭坊主とする表現もある[20]。
欧米圏では、白人貧困層に対しホワイト・トラッシュという侮蔑表現がある。
特定の集団、嗜好に対する蔑称
- ギャル
- 快活な女の子の意であるが、1990年代以降はどちらかというと尻軽女、または遊び癖のある女子の意へと変化していった。
- ヤンキー
- もとはアメリカ東北部にすむ人、ないしアメリカ人全体の自称または他称であるが、日本では不良少年・不良青年・暴走族の蔑称として用いられることが多い。
- 現在ではネット上を中心にDQNという単語もある。
地域に対する蔑称
「部落」は元々集落を意味する単語だが、被差別地域に関する部落問題において蔑称とされたことがある。
また、裏日本は日本海側の地方を指す地理学用語であったが、蔑称とされることもある[27]
欧米圏では南部出身者に対して「レッドネック」という侮蔑語がある。
人種や民族に対する蔑称
以下は人種差別に関する代表的な語彙であり、ヘイトスピーチとみなされ公共の場での発言は著しく忌み嫌われる。戦争中にはプロパガンダで敵国を侮蔑する表現が多く使われる[2]。
- 欧米
英語圏ではアフリカ系アメリカ人に対する侮蔑語としてニガー、ニグロ、カラードがある[2]。また、ユダヤ人に対する蔑称にジュー (Jew)、カイク (Kike)、Heebがある[2]。日本人を指すJapがユダヤ人の金持ちのどら息子(Jewish American Prince) を指すこともある[2]。ドイツ人への蔑称は「クラウツ(ザワークラウトから)」「ボッシュ[注 4] 」「フリッツ」「フン(フン族)」[2] があり、フランス人に対しては「サレンダーモンキー」「フロッグ」[28]、イタリア人に対しては「ウォップ」がある[2]。北米におけるヨーロッパ人を指す蔑称にはユーロトラッシュがある(トラッシュはゴミの意味)。ヒスパニックの蔑称としてグリースボール (Greaseball) またはグリーザー (Greaser) がある。またこれはイタリア人やギリシャ人の蔑称でもあり、主にアメリカ内で使用される。アラブ人への蔑称はムハンマド、その略称のモ (Mo) などがある[2]。日本人の蔑称としてはジャップ、あるいはニップ、「トージョー」がある[2]。ただしこれはもともとはジャパニーズの省略形で蔑称ではなかった[2]。ほか、日本人が経済的な利益ばかりを追い求める姿を皮肉った語としてエコノミックアニマルがある。中国人への侮蔑語はチンク[29]、韓国人・朝鮮人の蔑称にはグックがある[30]。
- 中南米
グリンゴは主に中南米でアメリカ人を蔑むときに用いられる。チン、チャン、チョンは、中南米において東洋人全般を蔑むときに用いられる。チーノは、ラテン系言語で中国人を意味する一般語彙であるが、中南米では中国人の蔑称として使用されている。
- 中国
中国語圏(中国・台湾・香港・シンガポールなど)では日本・日本人への最大の蔑称として「日本鬼子」(リーベンクイズ 日本軍が“日本鬼(リーベンクイ)”と呼ばれていた事から)がある[31]。イギリス人に対して「英国鬼子」とも呼んだ[31]。「美帝鬼子」はアメリカを指す。ほか「小日本」(シャオリーベン)、「倭冦」などがある[31]。韓国・朝鮮人の蔑称として高麗棒子がある[32]。広東語では黒人に対する侮蔑語として「黒鬼」(ハッグワイ)がある。また、モンゴル人が蒙古は「無知で古臭い」という意味を持つ漢民族による蔑称であると主張した[33]。ロシア人に対する蔑称として「ホッキョクグマ」がある。
- 韓国
韓国・北朝鮮では「チョッパリ」(쪽발이、豚足野郎の意。足袋を豚の蹄に見立てた表現)や「ウェノム」(왜놈、倭奴)[34] が使われる。
- 日本
日本語における欧米人に対する蔑称としては「毛唐」(毛深い唐人が語源[35])がある。
このほか、アメリカ人に対する蔑称としてアメ公がある。戦争中の日本では「鬼畜英米」が使われた[36]。黒人を「クロンボ(黒ん坊)」[37]、ロシア人に対するロスケ[37] といったものがある。
朝鮮民族への蔑称としてチョン(チョン公・チョンコ)がある[38]。戦前には「不逞鮮人」などの使い方もあった。
中国人への蔑称としては明治時代の日清戦争前後に出たチャンチャン坊主、豚尾(とんび)などがあり、1918年ごろにはチャンコロという侮蔑語が使われた[39]。ほか兵隊シナ語にポコペンなどがある。このほか、太平洋戦争後、蔣介石が「支那」を侮蔑語として使用禁止を申し出たが、英語Chinaと同源であるとする説もあり、蔑称かどうか日本国内で意見が分かれている。また、GHQが朝鮮、台湾など日本の旧植民地人を「Third Nations(敗戦国でも戦勝国でもないもない第3の国)」と呼んだことから生まれた呼称三国人(第三国人)を蔑称とする主張もある。
近年では、韓国・北朝鮮・中国をひとまとめに表現する語として「特定アジア(特ア、特亜)」がある[40]。
特定個人・組織から派生した侮蔑表現
当時の有名人にちなんで蔑称が付けられる事もある。英語圏では覗き行為の代名詞としてピーピング・トム、日本では出歯亀(池田亀太郎が語源)などがあり、江戸時代の力士「成瀬川土左衛門」の体格が水死体のようであったことが語源とされる土左衛門などがある[41]。
立ち居振る舞いや身体的・精神的な変化をして侮蔑語が作られることもある。
人気女優の宮沢りえが貴ノ花(当時)との破局後、心労のため著しく体重が減少したことを女性週刊誌がりえ痩せと称し[注 5]、これが他の女性有名人の激ヤセにも用いられた。
朝日新聞上でコラムニストの石原壮一郎が、2007年の安倍晋三首相辞任表明から「仕事も責任も放り投げてしまいたい心情」を表す流行語として「アベする」という言葉を取り上げた[42]。しかし、当時インターネット検索しても件数が少なく流行語とは言えないのではないかとされた[43]。そこでその記事を掲載した朝日新聞の「流行を捏造してまでも貶める行為」などに対して、アサヒるという言葉がつくられた(アサヒる問題)[44]。
動物に例える
- 犬(科)に関するもの
犬は、誰かの忠実な従者であるような人、または他者の秘密をかぎつけようとする人間を蔑むときに、比喩的に用いられる蔑称である。
英語dogは「嫌なやつ、裏切り者、信用ならないやつ」という意味になる[45]。他方で、親愛の情をこめて、お互いが自然児、悪だと認めた上で「裸のつきあい」における「同僚的な用法 (hearty use)」で使われることもある[45]。また、物が対象であると、失敗作、商品価値がないという意味になり、複合語では「偽物」という意味になる[45]。また雌犬bitchは「いやな女、淫らな女」、猟犬houndは「卑劣漢」を意味する[45]。
日本では警察官を「権力の犬」とする表現もある[45]。接頭辞として犬が付加されると「無用の」という意味になり、「犬侍」「犬死」「犬医者(薮医者のこと)」などがあり、犬の接頭辞は有用性を示すとされる[45][46]。敗者や未婚者のことを意味する負け犬という表現もある[47]。他に「誰かについて回る」という意味では、スパイ、探偵に対しても使われる[45]。罵倒表現としては「犬畜生」、臆病者を意味する「犬の遠吠え」という表現もある[45]。犬のメタファー表現は「役に立たず、劣っていて、それでいて自分の利益のために権力者にすりよる臆病者」という意味を持つ[45]。
聖書でも犬に例えて罵倒表現をする発言が記録されており、詩編22-16ではダビデが敵を指して「犬どもが私を取り巻き、悪者どもの群れが、私を取り巻き、私の手足を引き裂きました」とある[45]。
身体的特徴・風貌を指摘する
身体の著しい特徴が侮蔑の対象となることがある。障害者に関連するものは差別であり放送禁止用語として使用されなくなっている。
家族(家族構成)に関する表現
本人を直接侮辱するのではなく、家族(特に母親)を侮辱することによって強い侮蔑の意を示すことがある。日本では「おまえの母ちゃんデベソ」が子供の喧嘩の常套句とされる。
- 英語ではマザーファッカー、"you bastard"(私生児野郎)、"son of a bitch"(売女の子供)がある。
- こぶ(瘤)付き - 子供を同伴していることに対する侮蔑[48]。
- かつては未婚の男性を朝鮮語から借用して「チョンガー」と云った[49]。
- 女性が未婚のままであることを侮辱する事がある。近年、『負け犬の遠吠え』のヒットにより、平均的な結婚年齢(いわゆる“適齢期”)を過ぎてなお未婚である女性を負け犬と呼ぶようになった。
価値観・言動などを否定する
相手の感性や価値観、言動などを否定したり嘲笑することにより侮蔑することがある。
恥に関するものでは「恥知らず」がある[5]。英語でShame on you。
- 忘八蛋
- 北京語。忠・孝・礼・信・義・廉・悌・智の八徳目を忘れた者、“馬鹿野郎”の意。
その他、学歴に関するものとしては、 大宅壮一は戦後の新制大学を駅弁大学と侮蔑・揶揄したことがある[50]。
人称・尊称
尊敬する気持ちが無いことが明らかなのにあえて尊称を使うこと(いわゆる「慇懃無礼」)により侮蔑の意を示すことがある。しかし、対象の面の皮があまりにも分厚い場合、侮蔑としての役をなさないという難点がある。
- 貴様 - 元は武家の書簡で使われていた敬称(あなた様と同等の意)であるが、江戸時代ごろから口語でも用いられるようになるにつれて尊敬の意味が薄まり、近世後期ごろから蔑称語になった。旧日本軍において上官が部下を呼び捨てるために用いたことで、現代では相手を罵って呼ぶ蔑称語となった。なお、旧日本軍での用法も元は天皇の子である兵(国民)を預かるという名目上、兵に対して尊称を用いる必要があったことに由来する。ただし、大正・昭和期においても貴様は同輩に対する敬称としての意味を持ち、その様子は映画や軍歌においても描写されている。
- 御前(おまえ、ごぜん) - 元は「御前におわす方」、つまり自分より位の高い人物に対する尊称であったが、現代では相手を蔑んだり、親しみの意を込めて呼ぶ際に用いられる[51]。「おめえ」「てめえ」(手前がなまったものとも)は、自分を遜って呼ぶ言葉である「手前」がなまった相手を罵る罵詈雑言。これに匹敵する呼び言葉として「われ」もある(主に関西などでつかわれる)。『宇治拾遺物語』では「おのれ(ら)」としてあずま人が犬や猿への卑罵語として、ほか「おれ」「わたう(我党)」などが卑罵表現として使われている[4]。
幼児言葉を使う
幼児に対する言葉遣い(「でちゅね」など)を大人にする事で、相手の無分別を嘲笑する事がある。例外として、カナダのヌートカ人の間では、背の低い人に対して幼児言葉を使う場合、「あなたは背が低いが、それは恥ずべきことではない」という意味の一種の敬意表現だという[52]。
インターネットにおける侮蔑語
ネットでは文字ベースの通信が盛んになったため、ネット内のコミュニティで通用するスラングをインターネットスラングにおいて、#同音異義語を使った侮辱などが数多く出ては消えている。2ちゃんねる用語の辞典2典Plusでは、集団、企業、学校などに対する多数の侮蔑語が掲載されている[53]。例えば、女性オタクに対して使われる腐女子[54]、幼稚なものを意味する蔑称として厨房、引きこもりを意味する自宅警備員[55] などがある。
動作による侮蔑表現
- 日本国内において(特に子供の間で)行われる動作に、あかんべえ(あっかんべー)がある。これは、舌を相手に向かって出すことで相手を侮蔑する表現である。また片方の目の下まぶたを手の指で引き下げる動作が加わることもある。やや子供っぽい印象を与える。
- 手の甲を相手に向けて手を握り、中指のみを突き出して見せる(男性性器の意)という方法は代表的侮蔑表現である。英語圏においてはファックサインとみなされ、The Finger,The Birdともよぶ[56]。米国文化が世界に広く知られているため、世界の多くの場所で通用する。敵対的で、周囲にも極めて不愉快な感情を与える表現である。
- 笑いが侮蔑の表現手段となることもあり、この笑いは嘲笑(する)、せせら笑う、あざけるなどとも呼ばれる。笑いが侮蔑的意味を含むかどうかは多くの場合は前後の文脈などに依存する。嘲笑を文章で表現する場合、中立的な笑いの表現を流用することが多い。日本語では文末に(笑)をつけるなどの方法で表現する。より直接的に(苦笑)(嘲笑)などと書く場合もある。日本のインターネットスラングでは(笑)の代わりにwを用いることもある[57]。英語ではインターネットスラングとしてlol (laughing out loud) が用いられ、lolololol..と続けて書くことで表現する。
注釈
- ^ 「バイエル」は多くの日本の年少者が用いる初歩者用ピアノ教則本で、フェルディナント・バイエルが作曲した。但し、一般的には医薬品メーカーのバイエルと受け取られ、特にサッカーの世界ではバイエル・レバークーゼンに長年在籍し、または応援した者のことと受け取られるので、通常は使用しない。
- ^ タイトルに使用した漫画作品に『あばれブン屋』集英社、1996年-2001年がある。
- ^ 江戸時代の代言人(現在の弁護士)が一回三百文で代言を引き受けていたことから
- ^ 「ボッシュ」の用法は、時代的・社会背景的に前述「ジャップ」と並んで多用された経緯から、第二次世界大戦、分けても対ナチスドイツ戦線をテーマとする映画においてしばしば見受けられる。
- ^ 当時の4大女性週刊誌(週刊女性、女性自身、女性セブン、微笑〔現在は廃刊〕)が挙って採り上げ、表題でりえ痩せと称した。
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品詞の分類
名詞およびサ変動詞(侮蔑) | 賤蔑 軽蔑 侮蔑 蔑如 侮慢 |
名詞およびサ変動詞(低評価) | 蔑如 愚弄 侮蔑 薄遇 藐忽 |
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