侮蔑 侮蔑と文学

侮蔑

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侮蔑と文学

侮蔑表現は古今の文学や格言などでも記載されている。

格言

古来から言い伝えられているや格言、故事にも、侮蔑または差別と捉えられたり、侮蔑を物語るものもある。

西洋文学

北欧神話古エッダではロキの口論というエピソードがあり、ロキが神々と侮蔑合戦・毒舌合戦を行う。

5世紀から16世紀にかけては儀式的、文学的に侮蔑合戦を行うフライティング英語版が行われた。

ほか、口論詩という種類もある。

日本文学

宇治拾遺物語[4]、『枕草子』、『東海道中膝栗毛』、『浮世風呂』などは罵倒語が豊富であるとされる[63]。『宇治拾遺物語』では卑罵語として「かたい・かつたい(乞食)」「痴(し)れ物(白物)」「くさりおんな(腐女)」などが使われている[4]

近代の小説では夏目漱石坊っちゃん』に「ハイカラ野郎の、ペテン師の、イカサマ師の、猫被(ねこっかぶ)りの、香具師(やし)の、モモンガーの、岡っ引きの、わんわん鳴けば犬も同然な奴とでも云うがいい」とある。

中国文学

  • 『金瓶梅』は罵倒語が豊富である[64]

脚注

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参考文献

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