高校の同学年生(1年生時からの登場)
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根元陽菜(ねもと ひな) / ネモ 声 - 黒瀬ゆうこ ツーサイドアップのかわいらしい容姿をしている女子生徒。智子とは1年から3年まで同じクラス。髪の毛は中学時代は黒色だったが、高校入学時にピンク色にし髪型も変えている。智子の中での通称は「ネモ」で、これは本名をうろ覚えだったので『Ζガンダム』に登場するモビルスーツの名前から命名したもの。1年生時は岡田茜、大松(声 - 佐藤奏美)、みきてぃといった女子や、清田、鈴木、和田などといった男子との混合である「リア充グループ」に属し、智子から観察されるだけのモブキャラクターだったが、2年生開始時より智子へ話しかけるようになり、2年生後半からはレギュラーになった。誕生日は明言されていないが、3年生のゴールデンウィーク(4月28日)までには18歳を迎えている。身長161センチメートルの普通体型。血液型B型。高校へは電車通学をしている。 読者には2年生終盤以降に明かされるが、実は高校受験時に智子と隣の席で交流を持っていた。このとき智子は、自分の名は名乗って「覚えておいて」と言いながら、陽菜が名乗っているのを聞かずにもう一方の隣にいた伊藤光に声をかけてしまった。高校入学時に陽菜は名前を見ただけで智子のことを思い出せたが、受験時に名乗りきれなかったことや本人が先述の髪型のイメチェンをしたこともあり、当の智子には高校受験時の出会いは忘れられている。高校入学時に隣の席になった際に智子に声をかけ、受験時の智子と同様に「覚えておいて」と言っており、また高校2年生時には受験時の智子のモノマネを本人に披露してもいるのだが、思い出されるには至っていない。そのため、智子が入試で光や平沢雫と関わりを持った話題になると、険のある態度を見せている。 1年生時は茜や清田らと仲の良い男女混合グループの「リア充」であることから智子に妬まれ「リア充たちの一人」程度の認識しかされていなかったが、本人は智子のことをよく覚えており、1年のときはほとんど会話はなかったが、入学時の智子の自己紹介も詳細に観察し覚えていた。2年生になってからは、隣の席の智子にたびたび話しかけるようになりリップクリームを貸したことすらある。智子もその態度に対しては、早い段階から好意的感触を持った。高校入試時および、高校1年生・2年生・3年生の開始時には、毎回智子の隣の席になっている。 リア充らしい明るく気さくなキャラを見せる一方で、実はアニメ好きで声優を目指しているが、中学時代の苦い経験から「リア充グループ」にはそれをひた隠しにしていた。2年生の三者面談の際、声優を目指していることに偶然気づいて、また学食においてリア充グループへの露見を防ぐ行為に出てくれた智子にだけは、素の性格を露わにした。アニメ好きであることは智子と共通だが、人が戦ったり死んだりするジャンルや恋愛ものは好きではなく、智子との好みは合わない。中学時代はそういった周囲との好みの違いは表に出さず押し隠していたが、2年生での学食での一件以降は遠慮なく、智子の見るアニメを好きではないと面と向かって挑発的に述べるようになった。 3年生のクラスでの自己紹介時には、素の自分を貫き通し3年連続で大恥をかいた智子に触発され、それまで秘密にしてきた「声優になりたい」という本当の自分の気持ちをクラス全員の前で明かした。さらに遠足時においては、茜と気まずくなったこともあるが今までのリア充グループからは離れ、智子らと行動を共にし、智子がうっかり口走った「ネモ」呼びを鋭く捕らえて「ネモ」「クロ」と強制的に呼ばせ合うなど智子との距離を急速に縮めた。智子に対しては、普通であってはほしくない思いがあり、智子が無難な振る舞いをしようとすると露骨に失望した態度を見せることがある。高校入学前から智子との関わりは始まっており、そのときから振り回されていると自覚している。智子本人だけでなく、智子を共通の友人として持つゆりに対しても、当初は近付くつもりはなかったにも関わらず積極的に関わる旨を宣言し、しばしば話をするようになる。その後も、智子を昼食に誘ったりアニメやファッションの話をしたりと、気のおけない友人関係を築きつつある。ただ基本的に、智子の素を引き出すため煽り気味に話すことが多いが、逆に自分が煽られることには弱く、智子のあまりに無遠慮な言動に対してはキレる場面も見られ、一度は衝動的に強く叩いたこともある。性的なことにはそこまで強くなく、保健の点数も高くない。エロゲーなどに関する智子の話題に対しても、動じていないように見せかけているが、実際にはあまり慣れていないため内心では大きく動揺している。日常アニメのような学園生活に憧れており、オタクや中二病を思わせる発言が時折見受けられる。 2年生のときから週2回、声優のレッスンに行っている。声優になったら、エロゲーの声の仕事を依頼されたとしても断らないつもりでいる。また、智子がぼんやり夢として語るラノベ作家になれた際には、そのアニメの声優として出演する願望を語っている。モノマネが得意でしばしば披露しているが、智子のモノマネについてはうっちーに言わせると、キモさの中の蠱惑さなどが足りず今ひとつの模様。 進学先の志望は演劇系の学科がある私立文系で、第一志望は森永大学。これについては2年生の三者面談の後に担任の荻野から資料を渡されている。 ブックウォーカーの人気投票で1位となったことで特別編の主役となり、彼女の中学時代の話が描かれた。話数は喪144の次にカウントされている。 岡田茜(おかだ あかね) 声 - 朝井彩加 頭頂部で髪を括った特徴的な髪型の女子生徒で、「リア充グループ」の一人。智子とは1年から3年まで同じクラス。智子の内心でのあだ名は「凸(でこ)」。1・2年生時はモブキャラクターであり、2年生の終盤まで智子との交流はほとんど無かった。千葉西中のバスケ部出身。高校へは電車通学をしている。 陽菜・清田らと仲が良く、クラス会の計画を立てるなど行動力が高い。普通の女子は空気を読んで周囲に合わせることが多いが、陽菜によると茜はそうではなく他人に合わせようとはあまりしないとのこと。「リア充グループ」の一員であるため、当初は智子の妬みの対象になることが多かった。陽菜とは入学当初からの親友であり、修学旅行では同じ班となり一緒に人力車に乗っている。その後の体育祭ではチアガールで応援合戦に参加している。最初はバスケットボールのパスミスで怪我をした智子に対してきつい態度をとっていたが(よそ見をしていた智子にも非はある)、根は正義感の強い性格で、2年生の終盤で智子が吉田茉咲に虐められていると勘違いした際は智子を救出した(後に智子に原因があると判明したため、茉咲に再度智子を引き渡した)。このことをきっかけに茉咲と話す仲になり、また陽菜とたまに話していたために気にかけつつもそれまでは「接点も無く、話すことは今後も無い」と捉えていた智子のことも、「二度と話したくないけど」と前置きしつつも、「どんな奴なのか今更めちゃめちゃ気になる」と考えるようになった。 3年生時は陽菜が声優を目指していることを自己紹介で明かしたことで、親友である自分に今まで黙っていたという事実にショックを受け一時険悪になっていた(ただし陽菜は、声優の夢そのものを嫌悪されたと誤解しており、すれ違いが生じている)ものの、遠足では智子との会話がきっかけとなり無事に関係を修復させている。その後は智子との交流も生まれ、陽菜を交えて3人で大学見学に出かけるなどしている。智子に対しての態度は回を重ねるごとに軟化しているほか、明日香とも3年生になってからは互いに名前呼びするほど仲が良い。陽菜からの呼び名は「茜ちゃん(あーちゃん)」。性的な連想をさせるもの(エロいもの)は苦手であり、その件ではいじられキャラとなりがちである。 清田良典(きよた よしのり) 声 - 高梨謙吾 眼鏡をかけた男子生徒で、「リア充グループ」の一人。智子とは1年から3年まで同じクラス。 社交的でさっぱりした性格をしており、男女を問わず人気がある。陽菜や茜らと仲が良く、彼ら自身は悪くないが「リア充」なので当初は智子の妬みの対象となることが多かった。1年生時には彼女がいたが、冬休みの間にフラれてしまっている。智子に対しては悪感情は抱いておらず、席が近くなったり学食で同席した際も気さくに話しかけるなどしている。3年生では1学期の学級委員となり、ゴールデンウィーク後の席替えでは、1年10組時代の同級生である岡、和田、智子と近い席になったことを喜んでいた。 あだ名は陽菜からは「よっちゃん」、茜からは「ヨシ」。一部の男子からは「清」と呼ばれている。 鈴木(すずき) 声 - 岩瀬周平 背が高くイケメンといった印象の男子生徒で、「リア充グループ」の一人。智子の1年生時・3年生時のクラスメイトで、在籍クラスは1年10組 → 2年1組 → 3年5組。 1年生の2学期に陽菜・茜・清田と共に、智子の周辺の座席となった。2年生時にクラスが分かれてもグループとは仲がよく、その3人と共に学食で智子と食事をしたこともある。3年生の遠足では、男子4人(清田・鈴木・和田・2年生時の琴美のクラスメイト)および女子4人(陽菜・茜・明日香・小陽)の8人グループで回ろうとしていたが、陽菜と茜がケンカにより別行動を取ったことに不快感を示し、残っていた小陽を無視して男子4人で回ることを提案した。その後、陽菜と茜が仲直りしたところに再会し、再度一緒に回ることを提案した。後に小陽がサチの忘れた教科書を借りに来るなど、小陽との関係が悪いわけではない。 和田(わだ) やや背が低く中性的な容姿の男子生徒で、3年生時には制服の上からパーカーを着用している。清田や陽菜と仲が良く「リア充グループ」に属している。智子の1年生時・3年生時のクラスメイトで、在籍クラスは1年10組 → 不明 → 3年5組。 漫画が好きで、1年生時には交流の無かった智子が同じ漫画好きだと知ると、気さくに話しかけてくるようになる。智子は1年生時に同じクラスであったことすら覚えていなかったものの意気投合しており、彼女にとって「ここ5年間の間で、弟を除いて、初めて5分以上会話した男子」となった。 初芝(はつしば) 声 - 杉田智和 漫画研究部所属の男子生徒。2年生時は琴美の、3年生時は智子のクラスメイト。在籍クラスは1年7組 → 2年6組 → 3年5組。外見は典型的な醜男のオタクで、容姿が漫画『賭博黙示録カイジ』に登場する安藤というキャラクターに似ており、智子からは心の中で「絵の描ける安藤」と呼ばれている。漫画を優先するストイックな性格。 1年生時は、美術の授業をサボったため、同じくサボった智子とお互いの似顔絵を描く課題の居残りをさせられる。似顔絵が萌え絵のように可愛く描かれていたため、自分に気があるのかと智子は勘違いするが、これは課題を早く仕上げたいがために「速く描けるから」という理由で描いたモブ絵であった。これについて、当時は部活で忙しいからと言い訳していたが、3年生時に実は似顔絵が苦手だから逃げていたと述懐している。 その後、2年生時の喪48にて再登場。漫研部の先輩に頼まれて図書室を訪れ、智子と再び遭遇する。しかし初芝本人は智子のことをはっきりと覚えておらず軽くあしらう。 3年生時の喪131では、遠足先の遊園地に来てまでペンを持って場内のスケッチ練習に打ち込む様子を見せる。そこで智子を目撃し、ようやく課題居残りの時のことを思い出した初芝は、2年前とはまるで違う智子本人のリアルで的確な似顔絵を描き上げた。その後もスケッチを続けていた際、通りがかった小陽から聞こえよがしに悪態を吐かれるが、初芝は黙殺、「小陽がボンデージスタイルで目隠し首輪拘束され、真子にイヌとして引かれている」という内容の即興スケッチを描いた。
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高校の同学年生(2年生時からの登場)
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田村ゆり(たむら ゆり) 外見は黒髪で二つ結びにミニスカートの女子生徒。修学旅行の際、智子と一緒の班になったときから関係が始まり、智子の高校における初めての友人となる。智子とは2年から3年まで同じクラス。親友である真子とは1年から3年まで同じクラスで、サチ・凪・楓とも1・2年生時まで同じクラスであった。小陽とも1年から3年まで同じクラスであるうえ、さらに中学時代からの同級生であるが、関係性は犬猿の仲で互いに軽蔑している。身長160センチメートルのやせ型(ただし胸は大きい)。血液型O型。高校へは電車通学をしている。 大抵イヤホンで何か(内容は不明)を聴いてたり、ポケットに手を突っ込んでいて、あまり感情を表には出さない性格。智子の小陽に対する悪態や、下品なネタについ吹き出してしまったことが何度かあるが、毎回そのことに気づかれないようごまかそうとしている。修学旅行の班決めの際、一緒の班になる約束をしていた真子が、自分と不仲な小陽に誘われて断り切れず別の班に行ったため、真子との仲が険悪になり孤立し、拗ねていた。しかし、修学旅行を通じて智子や茉咲と親交を深め、真子とも仲直りする。その後も智子に積極的に声をかけてきたり、昼食に誘って共にしたり、茉咲と共に智子の側にいる機会が増える。その過程で智子のおかしな性格をだんだん理解し、呆れながらも動じず付き合っている(真子いわく「智子と一緒にいるゆりは付き合いの長い自分でも見たことのない表情をしている」)。茉咲に対して物怖じしたり遠巻きにしたりはしておらず、様々な場面で不用意な言動から茉咲の激昂を買う智子をかばう羽目になるが、智子の性格を理解してからは敢えて静観するケースも増えてきている。 真子はもちろんのこと、智子・茉咲も自身にとっては特別な存在になりつつあり、2年生終了のクラス打ち上げ終了後は「もう少しこのメンバーで一緒にいたい」と打ち明けた。智子や茉咲のことは、その性格上、クラスや学校が離れたら自分から関わってくるタイプではないと考えていることからも、彼女たちとの関係性を繋ぎ止めることに拘っている。3年になってからはその想いがさらに強まり、優や陽菜と仲睦まじい智子を見て自分と智子の思い出を一方的にまくし立てて張り合ったり、遠足では、まだ名前呼びされていない自分を差し置いて陽菜をあだ名で呼んだ智子に露骨に不満な態度をとったりしていた。 その後、ゴールデンウィークに智子と大学見学に出かけたのを機に、互いに「智子」「ゆりちゃん」と名前呼びするようになる(ただし智子は、心中では「ゆり」と呼んでいる)。その前までは、ゆりから智子に対しては「黒木さん」呼びで、智子はゆりの名前を呼んだことがない状態が続いていた。それ以降は精神的にも落ち着き、夏合宿では真子や智子がいなくても、ある程度は他人とコミュニケーションが取れるようになった。 真子とは異なりあまりコミュニケーションが得意ではなく、人の好き嫌いも激しい。真子によると、めったに同意をすることがないとのこと。自分で謝るべきことも真子に丸投げしようとしたり、友人から差し出された食べ物を終始無言で食べるなど、常識やモラルが欠けた部分も見受けられる。物の扱いが、力任せでぞんざいな面があり、特に智子相手には感情的になると叩いてしまうという悪癖もあるため、智子からは暴力キャラと認識されている。学業成績は智子と同程度だが、倫理の点数が智子より高く、それについて智子から「倫理観0のくせに」と思われている。性的なことに対する耐性は強くて智子の行動にも動じることはなく、智子から薦められた漫画アプリでエロい要素のある漫画を読んでいたことなどから、智子からは「むっつり」と言われている。 1年生時には真子・小陽・サチと同じグループに属していたことが後に明かされるが、2年生時の物語登場時点では真子以外の友人は居ない。また、後輩の平沢雫のことは、智子の友人としてのプライドもあり、当初は完全に無視していた。うっちーとの関係も、うっちーが智子への執着からゆりに無神経な態度を取っていたことが大きく影響し、当初は折り合いが良くなかった。しかし、話が進むにつれて彼女との対立は見られなくなり、挨拶や会話を交わす関係へと変化している。 進学先の志望は元々決めておらず、真子の志望である国立文系の千葉西大学を見学したが、智子と同じ私立文系の青山学園大学を受験することを決めた。 吉田茉咲(よしだ まさき) 見た目はヤンキー風で、スタイルが良い女子生徒。智子とは2年から3年まで同じクラス。行動や言葉遣いは粗いが、性的なことに関しては非常にうぶであり、さらにファンシーなキャラものを好むという乙女な一面もあって、智子から「ピュアヤンキー」と呼ばれている。身長165センチメートルの引き締まっている体型。血液型B型。高校へは電車通学をしている。 休み時間はあまり教室におらず、中庭で昼寝をしていたり、別のクラスのヤンキー友達である杏奈・麗奈とつるんでいることが多い。その2人からも「頭は悪い」と見られている様子だが、学業成績としては智子・茉咲・杏奈は同程度。 修学旅行の班決めの時期に学校を休んでいたため、余りものとして智子の班に入ることになった。そのときはクラスの女子からは苦手扱いされていて、智子もゆりも茉咲に興味を持っていなかったが、修学旅行とその後の学生生活を通して互いに友人関係を築きつつある。 智子からは、ヤンキーに対する偏ったイメージから、悪気はないながらも極めて無神経な物言いを何度もされており、その度に智子に制裁を加えているが、ゆりによれば、やりすぎるほどの制裁はしていない。またそれが、ゆりや茜が智子に対し興味を持つきっかけともなっている。 直情的でガラの悪さが目立つ一方で、智子と相合傘をして帰る羽目になった際は自分が濡れるのを厭わず智子を雨から守ったり、遠足時に喧嘩をしていた陽菜と茜の仲を取り持とうとしたり、グループからはぐれてしまったゆりを心配するといった優しさも持っている。喪115では卒業を迎えた今江恵美に別れの挨拶ができないでいた智子を彼女の前まで引っぱって行き、二人が最後の交流を持つ手助けをした。智子への友情は素直に口にせず、2年生のときは仲が良いわけではないなどと恵美に対して言っていたが、次第に態度が軟化しており「遊び相手がいなかったら言えよ」と言い、気にかけている。 智子や智貴に偶然に胸を触られたり、犬(マロ)に股間に入られたりと、性的アクシデントの被害に遭うことが多く、智子いわく「ラッキースケベ発生機」。 ひょんなことから知り合った智貴のことを「コゾー(小僧)」「智(とも)」呼びするなど気に入っているが、彼が智子の弟であることには家に行くまで気が付いていなかった。 運転免許所持者で、モペット(原付)に乗っている。 内笑美莉(うち えみり) / うっちー 智子が修学旅行で一緒の班になった女子生徒。智子の2年生時のクラスメイトで、在籍クラスは2年4組 → 3年4組。「内さん」と呼ばれることもあるが、多くの友人達からは「うっちー」というあだ名で呼ばれている。容姿が記号的なため、智子には内心で「絵文字(顔文字)」、茉咲には「さっぱりした(顔の)奴」と呼ばれている。身長160センチメートルのモデル体型。血液型A型。後ろ姿や目を瞑った際の顔は優と似ている。友人グループのメンバーの中でも特に宮崎、かよ、凪、なつ、楓の女子5人と仲が良い。高校へは電車通学をしている。 いわゆるリア充のグループに属する女子(2年生時の智子目線では「キョロ充」とされていたが、どちらかといえばグループの中心的な人物)。初登場は修学旅行より前の喪59で、その時はバスで智子の隣の席だったが、智子とは話さず後ろの席の友人とばかり話し、智子にも意図的に無視している印象を与えた。修学旅行で智子の班に所属したのは人数合わせのための形式上で、班行動は共にせず友人達の班に加わっていた。当初は、修学旅行の同班メンバーを、友達がいないことを理由にやや見下している節があった。最終日の宿で、同室となった智子の奇行に遭遇。その後、智子とはなるべく関わりたくないという本人の意志とは裏腹に、修学旅行や体育祭、バレンタインデーにおける智子の偶然の挙動に振り回され、いつの間にか智子の「キモさ」に執着し屈折した好意を寄せるまでに変化。智子が絡むと「キモい」と言うのが口癖となったが、これは一般的にいう「ヤバイ」と類似の意味合いで使っていて、自身のツンデレ気質もあって嬉しい時などにも口走ってしまうことがある。そしてついには智子に関心を持ち過ぎたあげく、智子と智貴が姉弟であることを一目見ただけで看破したり、近くにいる智子の気配を瞬時に察知できるまでになった。 3年のクラス替えでは智子と別のクラスになり、仲のいい友人全員とは同じクラスだったにもかかわらず泣いて転げ回った。クラスが別になったことで智子への好意と関心はさらにこじれて増長しており、遠足時には無理やりな理由をつけて智子のグループに加わったり、学校での休み時間には智子の後をつけたりしている。基本的には智子に直接話し掛けたりはせず、遠くから眺めていたりすることが多いが、たどたどしく「黒木」呼びして話し掛けることもあり、漫画の話に(自分の知る漫画の名前を無理矢理に挙げて)強引に入り込んできたりすることもある。また気付かれにくいようにしながらではあるが、智子にお菓子を渡したりもするし、打ち上げでは肉を丁寧に焼いて渡したりもしているので、智子からは「いつもなんか渡してくる」と認識されてはいる。しかしうっちーの態度が素直でないせいもあるが、智子としてはうっちーの好意には気付いておらずむしろ避けられているように思っていて、自分に話し掛けてこられただけでも驚いているし、友達と思っていると打ち明けられた際にも大きく驚いていた。 智子への関わりを除けば気配りのできる常識人で、グループ内での人望も厚い人気者。しかし智子のことが絡むと、友人グループとの付き合いを蔑ろにしてしまったり、自分の要求を通そうと駄々をこねたりと、周りの見えない行動をしてしまうようになる。それが原因で、友人グループには違和感や不快感を与えることに繋がってしまっていた。逆に言えば、それが友人グループとの絆の強さを表しており、彼女らのケンカに巻き込まれた智子も、外から見ていたような薄い繋がりでは無いことを理解するようになった。 勉強は友人に教えられる程度に頭が良く、進学先の志望は私立文系で、第一志望は智子や友人達(宮崎、かよ、凪)と同じ青山学園大学。 田中真子(たなか まこ) ショートヘアでソバカスが特徴的な女子生徒。智子とは2年から3年まで同じクラス。親友であるゆりと、友人の小陽とは1年生から同じクラス。ゆりからは「真子」、一部の女子からは「まこっち」、陽菜からは「まこちゃん」、茉咲などからは「田中」と呼ばれる。身長160センチメートルの普通体型。血液型O型。高校へはバス通学をしている。 修学旅行の班決めが原因でゆりと喧嘩をしていたが和解し、3日目はゆりに茉咲と智子を交えて同伴する。その後はゆりを介して智子とも昼食を共にする仲になり、智子とは「友達の友達」レベルの関係に留まっていた。修学旅行の班決めにおいてゆりを裏切る形で小陽の班に入ったことや、後に智子に一人で昼食を取らせたことについては、後に嘔吐するほど罪の意識を抱いており、そのときにすれ違いによって智子のことを「ものすごく良い人」と勘違いし、トイレの個室で「友達になってほしい」と真剣に懇願する。それが原因で智子からは「ガチレズ」だと勘違いされかけ、内心では「ガチ●ズさん」と警戒されるようになるも、他人行儀ながら「真子さん」と呼ばれ、漫画の貸し借りをするなどなどゆりを挟んだ友達付き合いをしている。 人当たりがよく優しい性格で、うっちーや小陽らクラスメイトとも気軽に話すほか、クラスではやや浮いた存在の茉咲や智子とも仲良くなっている。1年生時と2年生時のバレンタインデーでは女友達に友チョコを配っている。また、自身が周囲からどう見られているか客観視できる感覚も持ちあわせており、保健体育で満点をとったときには、同じく満点の初芝、小宮山、加藤とは対象的に顔を赤らめ、茉咲に「満点は偶然である」ことを強調していた。1年生時にはクラスの男子と交際していたこともあるが、真子いわく、一度2人で遊びに行った程度だとのこと。八方美人な面があることから小陽の誘いを断れないなど押しに弱いところがあるが、ゆりや茉咲など親しい間柄の相手には強くたしなめることもできる。また、1年生の時にはクラスの男子にゆりのメールアドレスを無断で教えたり、智子から借りた漫画を茉咲へ無断で又貸ししたり、後述の通りゆりに嘘をついて茉咲へ連絡を取るなど、若干倫理的に問題のある行動を取ることもある。 以前からゆりのフォローをするのが日常であったようで、特に3年生になってからは智子がらみで暴走しがちになったため、叩かれたこともある。また、3年生時の遠足では途中から智子たちのグループを離れ、友人から見放され孤立していた小陽と行動を共にするが、自らの言動が原因で苦境に陥っても何ら改善しない彼女の性格に心を痛めている。小陽やサチたちのグループとの友達づきあいも続いており、環境が悪いことも理解しているが、指摘できないでいる。3年生時の遠足以降は特に茉咲を気に掛けており、智子と茉咲の謹慎時はゆりへ嘘をついてまで茉咲と連絡を取り合い、進路の相談に乗っている。 進学先の志望は教育学部のある国立文系で、第一志望は千葉西大学。学校見学は2年生の時に行っている。 加藤明日香(かとう あすか) 猫目とロングヘアーが特徴的な女子生徒。智子とは2年から3年まで同じクラス。長身でスタイルも良く、身長167センチメートルのモデル体型。血液型O型。家族は、同じく派手めな外見をした母(喪90に登場)と、青山学園大学を卒業した兄がいる。高校へは電車通学をしている。 初登場は喪71で修学旅行での新幹線の中。それ以前には、喪58にて智子の家に電話をかけてきた(声のみ)。喪106以降では智子に化粧を施しているが、笑いを強く誘う出来栄えとなっている(ただし、智子は気に入っている)。体育祭では茜・陽菜・うっちーらと共にチアダンスにも参加している。派手めな外見とは裏腹に智子はおろか、ゆり・小陽・オタクグループの男子など誰に対しても分け隔てなく話しかける気立ての良い人物。2年生時のクラスの打ち上げ回では気配りの高さを見せ智子に「お母さんなの?」と内心思われた。ただし、他人の悪口を吹聴する人間や、態度をはっきりさせない相手には静かな怒りを表すこともある。 3年生時には茜と親睦が深まり、互いに「茜」「明日香」と名前呼びする仲となった。遠足で智子が茜と陽菜の仲を(偶然)修復するきっかけを作った場面を見て智子に一目置くようになり、智子から貰ったキーホルダーを喜んで付けたり、智子がおしゃれを望んだ際は電話で約束をとり朝早くからメイクを施すなど、好意的に接している。遠足において№1キャバ嬢とでも言うべき包容力を目の当たりにして以来、智子は明日香に対してはデレデレしたり必要以上に気を遣ったりしており、それが却って明日香との距離を生んでいる側面がある。智子と2人で出かけた大学見学の際は、何かと自分に遠慮して行動を合わせてくれる智子に「本当の気持ちを知りたい」と語りかけ、智子の内面を知っても動じず笑顔で受け入れたことから彼女に「マリアさま」と称された。智子の性的言動にも抵抗なく、性器のことをストレートに英語で呼ぶが、性的でない意味合いの言葉を誤解して動揺したこともあった。一般的には「加藤さん」、親しい友人からは「明日香」と呼ばれるが、うっちーからは「加藤」と呼ばれている。 進学先の志望は私立文系で、第一志望は智子と同じ青山学園大学。中学生の時、兄が通う青山学園大学のクリスマスイベントに感動して進学を志した。そのため、智子が自分と同じ青山学園大学を目指していると発言したことを非常に喜んでいるが、智子の態度がどうしても対等とならず、素の部分を見せてくれないことに落ち込んでいた。しかし、智子の親友である優によって、友人であっても見せたい面は人によって異なると諭され、智子だけではなく優の「智子と同じ大学へ行きたい」という夢もサポートするようになった。夏合宿では親友の夏帆に、智子への態度が「お母さん」のようだと指摘され、さらに美保からは「風夏と同じ天然キャラだが隙が無いのが良くない」、優からは「ダメなところや恥ずかしいところも見せるべき」とアドバイスも得て、智子は甘えてもいい相手だと気づき、本来の自分の素に近い「妹」のように、本来は(智貴の)「姉」である智子へ接するようになった。それにより、呼び方も「明日香」「智ちゃん」と変えている。 南小陽(みなみ こはる) 八重歯と逆三角形(形はときどき変わることがある)のヘアアクセサリが特徴的な女子生徒。智子とは2年から3年まで同じクラス。真子たちからは「南さん」、サチたちからは「小陽ちゃん」と呼ばれる。 1年生時からの友人である真子とは修学旅行で同じ班(小陽が半ば強引にそうさせた)。中学時代からの同級生であるゆりとは折り合いが悪く、修学旅行以降はより確執が深まっている。また、ゆりの友人である智子のことも見下して嫌っている。真子と話すに当たっては、ゆりや智子と同時に関わらざるを得ない状況は避けるようにしており、喪99ではゆりが欠席なので真子を昼食に誘っている。 本心から嫌悪感を抱いているわけでなくとも、他人の悪口を好んで話題にする悪癖がある。悪口は本人の前では言わないが、逆に本人の前でさえなければ平気で大きな声で言い続ける。また、他人が誰かを批判するようなことを言っていたら、それを自分が好む悪口と同種のものと安易に判断し、自分もいつも通りの悪口で乗じていこうとするので、悪口・陰口を好まない者とは非常に折り合いが悪い。2年生時のクラスの打ち上げ回では、何かとゆりに付こうとする真子を笑いながらではあるが(近くに居るゆりへの聞こえよがしに)「裏切者」と称したり、学校の廊下で転んだ智子を笑うといった行動が見られた。いわゆる「キョロ充」の典型で相手を表面上のステータスでしか判断せず、「リア充」には取り入ろうとし「非リア充」は露骨に格下扱いする。悪口を言って拒絶され孤立したときなどは落ち込んだりもするが、すぐまた平気で悪口を言うようになる。真子からも、明示的な拒絶こそされていないものの、決して良い心象は持たれていない。自身も他に話し相手がいないときなどは真子に積極的に話し掛けていくが、逆にステータスが上で自分が関わっていけると判断した相手がいる場合は平気で真子から離れていく。 3年生に進級した喪122では真子以外の友達であるサチ・ノリ・マキが3年4組となったことでクラスが離れてしまい、茜と明日香に取り入ろうとした。だが、遠足の際に智子と陽菜への不平を述べた茜に乗じ、共感を得ようと智子の悪口を言って逆に突き放され、さらに勢い余って陽菜の悪口も言ってしまい、茜とは完全に決裂。その後も教室で明日香にメイクを施された智子を(そうとは知らず)大笑いしながら徹底的に侮辱したことで、明日香からも完全に見放された(この時、明日香の方は平静を装っていたが、同じくメイクで笑いかけた陽菜は明日香の内心を察して凍りつき、難を逃れた)。喪132の遠足後の登校シーンでは同じクラスで一緒に昼食を食べられる相手を完全に失い、やむを得ずクラスが別になったサチ・ノリ・マキのもとに行くシーンが描かれている。しかしあまり頻繁に彼女たちのもとに行くと馬鹿にされると考えており、実際にやや小馬鹿にした言葉を掛けられてもいる。喪134では、「みんなケンカすればいいんだ」などと考えている。のちに「彼氏持ち(リア充)」を理由に三家に接触を図るも、三家とその彼氏の仲の良さを見せつけられた上、彼女のとんでもない味の料理を食べて悶絶するという憂き目に遭ったが、その時もサチ・ノリ・マキに悪口を言いに行こうと考えていた。 智子との直接の交流は無いが、彼女からは「キバ子」「キバコ」とあだ名を付けられている。自身が好む悪口については、主に智子についてのもので何度も他者から拒絶的態度を示されている。上記の茜や明日香の件のほか、2年生の終盤においては陽菜から威圧的態度を示され、3年生時にはうっちーからは智子の写真の送信を求められたがそれに応じた直後に用済みとなり強烈な拒絶を受けた。 喪187からは四季と交流するようになり、それを機に心境に変化が生まれている。 美馬サチ(みま サチ) 黒髪ロングの女子生徒だが、喪188までは他の一般的なモブキャラクターと同様に、目は描かれていなかった(ノリ・マキは喪188以降も目は描かれていない)。智子の2年生時のクラスメイトで、3年生時は4組に在籍。1年生時は前述の通りゆりたちと同じクラスであった。喪191で苗字が明らかになっている。 真子・小陽の友人であり、1年生時はゆりも含めた友人グループであったが、物語登場時には小陽と同様にゆりとは決裂している。3年生のクラス分けで真子・小陽とは別れ、ノリ・マキと共に3年4組へ進級したため、いつもサチ・ノリ・マキの3人で行動していることが多い。 小陽と同じく人の悪口・陰口を言いたがる性格であるが、入学当初は「口に出すのはさすがにまずい」と思い自重していた。しかし、忌憚なく不謹慎なことを口にする小陽と出会い、意気投合。次第に、自分から言い出すのではなく人に言わせるように仕向け、悪口の責任を持たないようになる。そのため、仕向けても悪口を言わない真子を面白く思っておらず、簡単に悪口を言う小陽を気に入っている。悪口の対象には友人グループも含まれており、内心や影では小陽の悪口すらも言っている。 しかし、2学期になると小陽が四季に近づいて行き、自身から離れつつあることへの焦りから悪辣な言動がエスカレートしていく。また、それまではサチやノリ同様にモブキャラクターのような目無しだったのに対し、これ以降は凍りついたような鋭い目を持つ、禍々しい雰囲気を醸し出した描写になっている。最終的には、小陽の失言をきっかけにノリ・マキとの関係を自ら完全に終わらせる行動を取ったことで、友達がいない「ぼっち」となり、校舎裏で一人で弁当を食べるようになるが、友人関係を続けたいとやって来た小陽と「表で」お互いの悪口を言い合い、ついに何のタブーも存在しない友人関係へと発展した。 伊藤光(いとう ひかり) ツインテールの髪型とバツ印に留めた前髪のヘアピンが特徴の大人しい女子生徒。琴美とは1年から3年まで同じクラスで、智子の3年生時のクラスメイト。吹奏楽部所属で担当はトランペット。琴美の親友であり、彼女を「こと」と呼んでいる。智子の内心では「コオロギの友」「こみ友」と呼ばれている。 琴美とは1年生1学期の球技大会からの中で、修学旅行など常に行動を共にしている。琴美の私服の趣味やその奇矯な性格には若干ひいている様子もあるが、決して遠ざけない。琴美がおかしくなっているときは自分も琴美も楽しいときと発言しており、むしろ琴美の異常さを知り尽くしながら、彼女のトラブルに遭遇しても表情を変えず「見(けん)に回る」判断をとるなど、すべて飲み込んで対処できる、第三者から見れば常人離れした神経の強さがある。また琴美について智貴から聞かれた際には、異常なほど詳細に語り、光をまともそうと思っていた智貴も「やべー奴」と認識を改めた。一方、光から智貴のことはまともすぎてちょっと引くと思っている。また、夏合宿では風呂のロッカーの暗証番号を覚えやすいという理由で「5103(ことみ)」にしていたため、夏帆からは引かれてしまった。 高校受験時に、智子とは陽菜と共に両隣の席だったために面識があり、3年生の新学期初日にそれを智子に直接指摘した。元々は琴美以外と話すことはあまり好きでは無かったが、智子と同じクラスになったことで自然と琴美の周りにも人が増え、様々な人たちと関わることにも興味が持てるようになってきている。進学先の志望は琴美と同じ国立文系。 つぐ ワンサイドアップが外見上の特徴の女子生徒。智子の2年生時のクラスメイトで、在籍クラスは2年4組 → 3年6組。 2年生時の学級委員長と思われる人物。何かと仕切りたがるが、自身は掃除中に駄弁り、智子の居眠りは注意してヤンキーである茉咲の居眠りは見逃すなど、リーダーらしくない一面が時折見られる。三家と親しく、3年生の夏休み中も毎日会っていたという。 読者受けの悪いキャラであり、智子に対してあからさまに無関心な態度がウザがられている。 三家(みけ) 三つ編みにしたおさげ髪が特徴の女子生徒。智子とは2年から3年まで同じクラス。 快(かい) / かっくんと呼ばれる彼氏がおり、ラブラブである。料理を趣味としているが腕前は壊滅的であり、2年生時の喪42では調理実習で作った「彼氏のために初めて作った料理」を智子に味見してもらうが、それは一口食べた智子が意識を混濁させつつ「豚の餌」「生ゴミ」と形容するほどの凄まじい一品であった。智子は三家の彼氏を同じ目に遭わせるために意地で完食し「おいしい」と伝えたため、三家はその後も自身の料理下手に対しては無自覚である。彼氏の方は普段仲睦まじくしている手前、態度には決して出さないものの「飲み込めない」と誤魔化すなど、明らかに苦戦していることが伺える(智子は、その料理により嘔吐したその日の放課後に、階段で嘔吐音を聴いており、それが彼氏のものであると判断した)。3年生時の喪145では小陽から誘われて彼氏と3人で昼食を共にし、小陽に自作のおかずを食べさせ、意図せずしてかつての智子と同じ憂き目に遭わせた。 柿沼(かきぬま) 智子が2年の二学期から隣の席になった眼鏡をかけた痩せ型の男子生徒。智子の2年生時のクラスメイトで、3年生時は別クラスとなり詳細不明。 オタクであり、周りの席のオタク男子2人と仲がいい。体育祭では陽菜と二人三脚することになり動揺していた。智子と会話をすることは無いが、観察対象となることが多い。また、オタク故のスクールカーストの低さから、小陽やサチからは格好の嘲笑の対象になっている。 宮崎(みやざき) うっちーの友人グループの一人で、長髪の後ろの一部をポニーテールの髪型をした女子生徒。智子の2年生時のクラスメイトで、3年生時は4組に在籍。うっちーとは特に仲が良い描写が多く、「みやちゃん」と呼ばれている。真子とも仲が良く、連絡先を交換している。智子の内心では「みやなんとか」と呼ばれている。 3年生時のクラス発表ではうっちーと同じクラスになれたことに大喜びしていたが、直後にうっちーが泣き喚いて地べたを転げ回ったため慌てて「(下着が)見えるから!!」と注意をしていた。遠足では長らく別行動をとっていたうっちーを見つけた際、特に理由を問いただすこともなく笑顔でグループに迎え入れた。智子に対してはうっちーほど関心は持っておらず、仲間内で「例のあの人」と呼んだり、同じ電車で通学しているため電車内で隣り合わせたときは「すごい気まずかった」と述べるなど、苦手意識を持つ。進学先の志望は私立文系で、第一志望は青山学園大学。 かよ うっちーの友人グループの一人で、ぱっつん髪の女子生徒。智子の2年生時のクラスメイトで、3年生時は4組に在籍。智子の内心では「ぱっつん」と呼ばれている。 うっちーや宮崎とよく行動を共にし、楽しげに過ごしている描写が多い。物言いはハッキリしており、たとえ友人相手であっても不満な点は臆せずに指摘する。智子のことは宮崎と共に「例のあの人」呼ばわりして少々見下しているきらいがあったが、3年生時の球技大会で気まずくなった自分とうっちーとの仲を取り持とうとした智子の姿を見て、認識を改めた様子。進学先の志望は私立文系で、第一志望は青山学園大学。 大隣凪(おおとなり なぎ) うっちーの友人グループの一人で、緑髪のポニーテールに眼鏡の女子生徒。智子の2年生時のクラスメイトで、3年生時は4組に在籍。1年生時は楓の他、ゆり・真子・小陽・サチのグループと同じクラスだったことが明かされているが、ゆり達のグループとの関わりは無かった。智子の内心では「メガネさん」と呼ばれている。 メンバーの中でもまとめ役であり、2年生終了のクラス打ち上げでは幹事を務めた。3年生時の球技大会ではうっちーとかよの仲や、うっちーと智子の仲を取り持っており、うっちーの智子に対する態度に理解を示して智子と連絡先を交換した。元々は別のグループと関わることを避けていたが、夏合宿のころには智子やゆりなど他のグループとも積極的に関わりたいという気持ちに変わっており、うっちーの友達グループの中では最も智子を気に入っていて、もっと早く仲良くなっておけば良かったと発言している。進学先の志望は私立文系で、第一志望は青山学園大学。 なつ うっちーの友人グループの一人で、前髪をそろえたショートヘアの女子生徒。智子の2年生時のクラスメイトで、3年生時は4組に在籍。 メンバーの中では唯一の彼氏持ちで、別行動が多い。特に凪と仲が良い描写がある。 楓(かえで) うっちーの友人グループの一人で、腰までの長い髪を一本の太い三つ編みにまとめた女子生徒。智子の2年生時のクラスメイトで、3年生時は4組に在籍。前述の通り、凪とは1年生から同じクラス。 比較的ドライな性格で、自分の成績では受からないからと青山学園大学のオープンキャンパスにも参加していない。3年生時の球技大会でも一歩引いて様子を見ていた。一方、遠足では一人になってしまうゆりに対し一緒に回ろうと誘うなど、優しい面もある。なお、2年生の体育祭ではうっちー・凪と共にチアダンスに参加しているが、本番のダンスの描写は後にうっちーの部屋で飾られていた写真以外にはない。 杏奈(あんな) 吉田茉咲のヤンキー系友人の一人で、たれ目の女子生徒。在籍クラスは3年6組(2年生時は不明)で、智子と同じクラスになったことは無い。 茉咲の一般常識のなさを指摘したり、遠足で茉咲と麗奈が大喧嘩をした際は仲裁に入るなど、ヤンキーグループ内における良識的な立ち位置にいる人物。学業成績は智子や茉咲と同程度であるらしい。進学先の志望は不明だが、大学受験はしない模様。犬のマロが智子の「チンチン」の命令により茉咲のスカートに頭を突っ込んだ際、智子が茉咲に物怖じをせずセクハラ発言をしてしばかれているのを見て、智子のことを気に入った。 麗奈(れいな) 吉田茉咲のヤンキー系友人の一人で、目に影がかかっている女子生徒。在籍クラスは3年6組(2年生時は不明)で、智子と同じクラスになったことは無い。 3年生時の始業式をサボったり、バイク通学をして学校から謹慎処分を受けたりと、素行はあまり良くないが、茉咲と喧嘩をした際は(自分に非が無くても)すぐ仲直りに歩み寄るなど、さっぱりした性格をしている。進学先の志望は専門学校だが、出席日数が少ないことから卒業が危ぶまれているとネタにされている。普段は校則違反のバイクで通学しているが、通学電車は智子・風夏・宮崎と同じ。 二木四季(ふたき しき) 黒丸の目など、うっちーとは異なる形ではあるが記号的な顔が特徴の女子生徒。智子の3年生時のクラスメイト(2年生時の在籍クラスは不明)。智子の内心でのあだ名は「絵文字MK-II(マークツー)」。身長159センチメートルのやせ型(スタイルはいい)。血液型AB型。 細身で目立たないモブキャラクターのような風体ながら、2年生時の体育祭の騎馬戦では5騎のハチマキを奪取、休み時間には教室床で全開脚の柔軟体操にはげみ、遠足では射的の凄腕を見せ、ゲームセンターでは各種ゲームで圧倒的強さを発揮するなど、身体能力のポテンシャルの高さと、感情不明なままの奇行ぶりを発揮する怪女子。プロゲーマーを目指していると自ら公言した。そのために、テスト期間中であっても放課後はゲーセン通いをしているが、学業成績は智子よりも上である。表情がわかりにくいがコミュニケーション能力はあり、ゲーム友達である学校の男子グループと仲が良いほか、智子やヤンキーグループとはゲームセンターで遊ぶ仲となっている。夏休みに入ってから動画配信サイトにチャンネルを開設してゲームプレイ動画をあげており、再生数を上げるための工夫として少しきわどい動画もあげるようになっている。 楠夏帆(くすのき かほ) 加藤明日香・美保・風夏の友人の女子生徒。黒髪のショートボブヘアーにソバカス顔が特徴。智子の2年生時のクラスメイトで、3年生時は4組に在籍。誕生日は9月18日。智子の内心では「KAHO」と呼ばれている。 明日香の親友で、互いに名前で呼び合うほど仲が良く、3年でクラスが分かれても昼食を共にしたり勉強会をしたりと交流を続けている。別クラスである美保・風夏とも仲が良い。2年生時には智子やゆりと交流がなく、明日香が夏帆の名前を挙げても智子やゆりは思い出せなかったが、のちに勉強会を通じて智子やゆりと知り合いになった。あまり動じない性格で、智子が謹慎して明日香が落ち込んでいるときも横で食事をしていたり、合宿での琴美の行動にも全く引く様子を見せていない。ただし、光の行動には少し引いていた。進学先の志望は国立文系で、第一志望は千葉西大学。 佐々木風夏(ささき ふうか) 明日香・夏帆・美保の友人の女子生徒。黒髪ロングのポニーテールに凛とした顔立ちが特徴で、明日香と同じく長身でスタイルが良い。在籍クラスは3年6組(2年生時は不明)で、智子と同じクラスになったことは無い。智子とは同じ電車で通学していながら面識がなかったが、のちに勉強会を通じて知り合いとなる。 運動が得意で、中学時代は陸上部。高校2年の体育祭ではチアリーダーを務め、3年の球技大会ではソフトボールに参加しウインドミル投法を披露、3年5組との準決勝戦では決勝打を放つなど大活躍した。その運動神経と容姿の良さから、当然のように学内のトップカースト女子の一員になっていて、運動部の先輩と付き合っているという噂も出回るほどであるが、実は処女であり、性格も雑でぶっきらぼうなところが目立つ。智子と明日香の間で卑猥なことが行われたかのような場面に居合わせ、その真相を聞こうとするも毎回はぐらかされるなどして聞き出せず、聞き出したかと思ったら次の謎が残され、それが勉強に影響が出るほど強く心にひっかかっていて、成績も落ちている。本人はそのことを「黒木に振り回されている」と苦々しく思っており、一矢報いるために、電車内で智子に大声で架空の性体験を自慢するなどして周囲を引かせている。そういった行動や、朝から豪快にビュッフェで大食いしたことなどもあり、智子の内心では「ゲス乙女」「低能ゲスブタゴリラ」などと呼ばれている。またその天然ぶりから、友人グループだけではなく、優からもダメ人間の代表のように扱われてしまっている。進学先の志望は私立文系で、第一志望は青山学園大学。 成田美保(なりた みほ) 明日香・夏帆・風夏の友人の女子生徒。ショートヘアのギャル。在籍クラスは3年6組(2年生時は不明)で、智子と同じクラスになったことは無い。 明るい性格をしており、3年の球技大会の表彰式ではチーム代表者としてノリノリで壇上に上がった。のちに勉強会を通じて智子と知り合いになる。ノリは良いがしっかりしており、夏合宿ではあまり勉強をしているそぶりを見せていないにも関わらず、風夏と異なり無事にクラスを上がった。周りがよく見えており、友人達のことを冷静に評価できる。智子や優ともすぐ仲良くなって、「クロちゃん」「成ちゃん(なるちゃん)」と呼んでいる。進学先の志望は私立文系の青山学園大学。
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