性体験
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実川元子訳『性体験』文藝春秋、1998年、ISBN 4163538305原著: Promiscuities: The Secret Struggle for Womanhood, Random House, 1997, ISBN 067941603X; Ballantine Books, 1998, ISBN 0449907643 原題を敢えて直訳すると「乱交: 女にとっての隠された闘い」。 著者は、自分と同世代の友人たちの赤裸々なセックス体験を語り、女の子のセックス体験を遅くするために、マスターベーションやオーラルセックスを的確に教えるべきだとして、若い女性の「性的漸進主義」を主張。 性行為のプロセスを検証し、「女になる」(シモーヌ・ド・ボーヴォワール)ことの意味、女のためにこそ解放されるべき性体験を考察し、男性支配の構造を女の側から検証する。 セックス情報と危ないセックスにさらされながら、無防備に放り出されている少女たちへの危機感から、歴史上の事実、少女たちが主体的に性に接することの大切さ、性の自由とは何かを強烈なメッセージを発している。 少女たちが性的にも成熟した一人の女性になるための手助けとして、先輩の女性たちが一人称で自らの性体験を内省しながら正直に語ることを提案している。 「ユダヤ・キリスト教の歴史の記録の大部分で、女性の性欲は男性よりも強いと考えられていたことを私たちは知らなかった。女性が男性に比べてセックスしたがらないという説は、最近1〜2世紀ではじめて生まれた」(本書より)。 本書を書く原動力となったのは、当時3歳になったばかりの一人娘が成長するにあたって、少女たちの性を疎外しようとする社会に警告を発するためだと著者は語る。
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