出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 02:16 UTC 版)
産地
世界
2019年のサツマイモ生産量上位10ヶ国
国
生産量 (t )
シェア
中国
51,793,916
56.4%
マラウイ
5,908,989
6.4%
ナイジェリア
4,145,488
4.5%
タンザニア
3,921,590
4.3%
ウガンダ
1,949,476
2.1%
インドネシア
1,806,339
2.0%
エチオピア
1,755,855
1.9%
アンゴラ
1,680,146
1.8%
アメリカ合衆国
1,450,250
1.6%
ベトナム
1,402,350
1.5%
世界計
91,820,929
国際連合食糧農業機関 (FAO)が発表した統計 資料によると、2019年 (令和 元年)の全世界における生産量は9182万トン であり、主食にするイモ類ではジャガイモ (同3億7043万トン)、キャッサバ (同3億0356万トン)に次ぐ。生産地域は中華人民共和国 に極端に集中しており、その大部分は酒類 への加工用である。ただし、中華人民共和国においては転作が進んでおり、作付け面積及び生産量は減少傾向にあり、2005年までは生産量1億トンを超えていたが、2012年以降6000万トンを下回っている。その影響で、全世界での生産状況も低下傾向を示しており、2005年までは1億2000万トンから1億5000万トンの収穫量があったが、2006年約1億1000万トンを記録して以降減少し続け、近年は9000万トン程度で推移している。なお、2019年の日本の生産量は74.8万トン。
長期の保管に適していないため、自国における生産消費が大部分であり、貿易量は、世界総計で年間30万トン程度と極めて少ない[35] 。主要な輸出国は、アメリカ合衆国 、ベトナム 、ラオス 、エジプト などで、特に米国は総輸出量の2/3程度を占めている。一方主要な輸入国は、英国 、オランダ 、カナダ 、フランス 、日本 である[36] 。
日本
サツマイモは、比較的痩せた土壌でも生育が可能であり、肥料流通や土壌改良が進まない中でも作付けが容易であったため、1960年代初頭には年間600万トン程度の収穫量があった。しかし、1960年代から1970年代前半にかけ土壌改良等により商品価値の高い作物への転作が急激に進み、1974年には140万トンにまで減少した。それからも、緩慢に減少を続け2000年代に100万トン台、2010年以降は100万トンを割る生産量となっている。
日本における主産地
鹿児島県 、茨城県 、千葉県 、宮崎県 、徳島県 が全国のトップ5県。このうち上位4県で全国の8割を占め、とりわけ鹿児島県は全国の生産量約69万トンの3割程度を産する。同県ではデンプン原料用や酒造原料用としての作付けも多い。産地の偏在にはいくつか理由がある。まず、県内の多くの地域がサツマイモの栽培に適した水はけの良いシラス台地 であること。また、サツマイモは可食部が地中の「芋」であるため、台風 に襲われても害を受けにくいことなどが挙げられる。
2020年においては、全国の総収穫量は687,600
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^ “全国展開初!薩摩の伝統素材“芋蜜”が遂にプリンに芋蜜だからできる「純粋な甘さと香り」まさに初めての味わい!メイトー『薩摩あめんどろ芋蜜プリン』 ”. PR TIMES (2018年11月12日). 2019年3月3日 閲覧。
^ “【食のフロンティア】イモ食の豚、甘い口溶け/旭食肉協同組合、内外で好評”. 『日経MJ 』 : p. フード面. (2018年4月23日)
^ “生化夜話 第17回:未知なる燃料を芋に求めて ”. GEヘルスケア. 2014年3月1日 閲覧。
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^ 「栗林正蔵さん」『ほしいも百科事典 ほしいも情報満載の干し芋情報サイト 』タツマ。(「正蔵」との表記は原文ママ )
^ 「主な伝承地域」『干しいも 茨城県 | うちの郷土料理:農林水産省 』農林水産省 。
^ 先﨑千尋「『ほしいも文庫』と『白土松吉文庫』の誕生」『いも類振興情報』117号、いも類振興会、2013年10月、35頁。
^ 「志摩の《きんこ》」『志摩の『きんこ』/志摩市ホームページ 』志摩市役所 、2016年12月19日。
^ 「きんこ」『三重県の郷土料理|農山漁村の郷土料理百選 』ロケーションリサーチ。
^ 佐久市 志編纂委員会編纂 編 『佐久市志 民俗編 下』佐久市志刊行会、1990年、1394頁。 NCID BN02516633 。
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^ a b “今日は何の日?10月13日 - さつまいもの日(なるほど統計学園) ”. 総務省 統計局. 2016年9月2日時点のオリジナル [リンク切れ ] よりアーカイブ。2015年1月26日 閲覧。
^ 関根 久夫『埼玉の日本一風土記』2010年 幹書房
^ “「(おあがりやす)遊び心 サツマイモで包む」” . 『朝日新聞 . (2014年07月10日10時57分). オリジナル の2014年7月11日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140711020016/http://www.asahi.com/articles/ASG784PTPG78PLZB00G.html 2015年1月24日 閲覧。
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