西山市三
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西山 市三(にしやま いちぞう、1902年〈明治35年〉2月19日[1][2] - 1999年〈平成11年〉7月16日)は、日本の遺伝学者。京都大学名誉教授・農学博士。専門は細胞遺伝学。
経歴
群馬県利根郡沼田町(現在の沼田市)町田町に生まれる[1][3]。旧制沼田中学校(現・群馬県立沼田高等学校)を経て、京都帝国大学農学部農林生物学科に入学、木原均に就いて学び[1]、1927年に卒業[3]。
卒業後は同大学でカラスムギの細胞遺伝の研究に取り組む[1][3]。1937年に助教授[1][3]、1946年には教授となり[1][3]、同大食糧科学研究所に勤務[3]。1956年、京都大学農学部に配置替えとなる[3]。1965年定年により退官、同大学名誉教授となる[3]。
退官後も1965年から67年まで米国ウィスコンシン大学客員教授、1967年から68年までミズーリ大学客員教授、帰国後の1971年から84年まで財団法人木原研究所評議員、1972年から74年まで名城大学教授を務めた[3]。
甘藷の祖先の発見、植物の交雑不能の極核活性化説の提唱などの業績を残した[1][3]。
栄典・受賞
著書
- 『細胞遺伝学研究法 (遺伝・育種学叢書〈第2輯 木原均編集〉) 』養賢堂、1949年
- 『細胞遺伝学研究法』養賢堂、1952年
- 『日本の大根』日本学術振興会、1958年
- 『新編細胞遺伝学研究法』養賢堂、1961年
- 『植物細胞遺伝工学』内田老鶴圃、1994年
脚注
- ^ a b c d e f g 『群馬県人名大事典』上毛新聞社、1982年11月1日、399頁。doi:10.11501/12189010。(
要登録)
- ^ 『現代物故者事典 1997~1999』(日外アソシエーツ、2000年)p.452
- ^ a b c d e f g h i j k l m 高山正『利根沼田の人物伝』上毛新聞社、2018年3月26日、168-169頁。ISBN 978-4-86352-205-3。
参考文献
- 高山正『利根沼田の人物伝』(上毛新聞社刊、2018年)
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