どうがね‐ぶいぶい【銅×鉦×蚉×蚉】
銅金〓々
銅鉦〓々
ドウガネブイブイ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/15 13:40 UTC 版)
ドウガネブイブイ | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Anomala cupera (Hope, 1839) |
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和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ドウガネブイブイ(銅鉦蚉蚉) |
ドウガネブイブイ(Anomala cuprea、銅鉦蚉蚉)は、甲虫目コガネムシ科の草食昆虫。和名は表面が銅鉦のようで、外観がカナブン(金蚉)に似ており、西日本におけるカナブンの俗称「ブンブン(蚉蚉)」に由来している[1]。
形態
体長は20ミリから25ミリ[1]。体色は光沢のある銅色であるが、個体差があり青銅色から緑銅色まである[1]。全体的な体型はコガネムシに似るが、より大型であり、光沢も鮮やかな緑色の体色も持たない他、頭部が長いことで区別できる。
生態
平地から低山地の広葉樹林帯に生息する。日本の屋久島以北、朝鮮半島や中国東北部、シベリア東部に分布している[1]。
成虫は年1回発生する[1]。羽化後、数日間潜伏してから地上に出て庭木や果樹、花木などに移動する[1]。寿命は30日から50日[1]。ブドウ、クリ、カキ、ウメ等の果樹、イヌマキやマサキ等の庭木、ナス、イチゴ、レンコン、豆類等の農作物を食害する[1]。夜行性であり、灯火にもよく飛来する。人間などの敵に襲われると、茶色の排泄物を出す。
産卵は日没後に幼虫の餌場となる場所に着地し、主に地表下5センチから10センチのところに数個から数十個まとまって産卵する[1]。
幼虫は土壌中に棲息し[1]、垂直分布は夏から秋には浅く、冬は深い[2]。幼虫はイチゴやサツマイモ、サトイモ、ラッカセイ(落花生)などの根部を食害する[1]。特に幼虫は餌の種類で発育が影響され、麦わら、おがくず、牛糞堆肥、豚糞、クヌギ、イヌマキ、ニンジン、ラッカセイだと発育が早まる[2]。
脚注
- ドウガネブイブイのページへのリンク