三丁目の商店 関係者
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「三丁目の夕日の登場人物」の記事における「三丁目の商店 関係者」の解説
鈴木オート 自動車修理販売店。詳しくは上記の鈴木家の項を参照。 ナチュラル電気 三丁目の電気店。三丁目の家電関連の販売修理は主にここが請け負っている。高度成長期の家庭電化時代を迎え忙しくなる。松下平吉(まつした へいきち) ナチュラル電器店店主。妻・久子の父親が開いていた小さなラジオ修理屋を1件の電器店に拡張させた。かつては妻や義母に逆らえなかったが、同じ婿養子であった西郷さんの話を聞き、一家の主人としての地位を確立した。夕日町の草野球チームでは2番セカンドを務める。 下町電機商会 三丁目の電気店。鈴木則文がトモエに洗濯機と電気釜を買った店。 松沼おもちゃ店 三丁目で人気のおもちゃ店。大型店の進出などで一時期経営が苦しくなるも、息子のひろしら子どもたちの口コミ作戦などで持ち直した。羽子板も売っている。 大木戸建具店 三丁目の建具店。大木戸留男(おおきど とめお) 妻の春代を亡くし、娘のミチコと二人で暮らしている。14歳の時に松竹屋建具店の松竹杉太に弟子入りし、娘の桐子の婿になり店を継いで欲しいと言われていたが、戦争により杉太と桐子は死亡。それ以降、残された杉太の妻の元を何度も訪れタダで仕事をしたりしている。隣に住む戦争未亡人の細川宮子に惚れるも、彼女はミステリー作家で妻を亡くしている西村静一に惚れていた。ミチコに凧を作ってと頼まれたとき、建具の戸を凧にして作った。野口京子という女性とお見合いをするも断られた。夕日町の草野球チームでは7番ファーストを務める。 高木寫眞館 技術の高さが評判の、三丁目で唯一の写真館。小さいながらも撮影スタジオなどを構え、町内の冠婚葬祭や学校の行事などの写真撮影を一手に引き受けている。現在は婿養子が店を継いで経営している。高木さん(たかぎさん) 高木寫眞館の店主。眼鏡をかけた中年男(推定40代半ば~後半)で、娘のモモ子と二人暮らし。腕は良いがケチで、フィルム代やバイト代を極端にケチるため、従業員の北原としょっちゅう口論になっていた。 北原健二(きたはら けんじ) かつて高木寫眞館で働いていた、カメラマン志望の青年。天涯孤独で金も無く、カメラや引き伸ばし機はガタガタ。フィルム代や印画紙代にも苦労した事から、高木家の娘モモ子に取り入り、店を自分のものにしようとした。彼が来てからは店も繁盛し、店主も彼を気に入り店を継がせる気でいたが、ある時、彼の撮った写真がカメラ雑誌で優秀賞を取る。それがきっかけでもっと高みを目指そうと決心し、全てを投げ打ち高木寫眞館を出て行く。5年後に望み通りプロカメラマンとなるも、心のどこかに虚しさを感じるようになる。そして再び高木寫眞館を訪ねるが、自分はもうここへ帰ることは出来ないのだと悟ることになる。 日真田探偵事務所 雑居ビルの2階に事務所を構える三丁目で唯一の探偵事務所。住所は夕日町3丁目3番地。1階は薬局の三共ファーマシーが入っている。日真田大造(ひまだ だいぞう) 三丁目で探偵事務所を個人で経営している私立探偵。第8集の「日真田氏飛出す」で初登場。三丁目の夕日のミステリー関連のエピソードはほとんどが彼絡みの話となる。探偵としての推理力は確かであり腕も立つが、普段は人探しや興信所まがいの仕事が多い。第11集「忘年会の夜」では、出版社社員の金田文男の依頼で無くした多田野一作の原稿を探すが、犯人はスランプに陥っていた多田野本人だった。第15集「飛べ!伝書バト」では探偵に憧れる小学生の小林が助手になった。第22集「サンセット33」での茶川さんがのぞき疑惑を持たれた事件では、名推理で真相を解明して事件を解決した。第25集「ねぎぼうず」では、ヒマにもかかわらず仕事が忙しいともったいぶりつつ、淳之介の母親を捜して欲しいという茶川先生の依頼を引き受ける。第45集「追跡」では、女性の捜索の依頼に奮闘しようやく見つけたその女性の正体はタヌキであった。第46集「出血サービス」では、小松由紀と進という子どもから家出した母の江美子を探してくれと依頼され、少ない依頼費で捜索し足取りが掴めないでいた所、小松家の前に帰ってきていた江美子を発見し、夫との関係を修復させた。たまに探偵仲間の3人と麻雀をすることもある。九州出身。粉末ジュースをよく飲む。夕日町の草野球チームでは3番ショートを務める。 居酒屋 やまふじ 居酒屋。安くて料理が美味く、美人女将のお富さん目当てに通う常連客も多い。三丁目の男性は、辛い目に会うとここに来て愚痴をこぼしお富さんに慰めてもらう。お富さん(おとみさん・本名不明) 居酒屋「やまふじ」を経営する美人女将。若干無愛想であるが、茶川など男性客にファンや常連客も多い。なお、映画版では石崎宏美が店主となっている。長谷川一夫の大ファンで、思いつめ過ぎて自殺未遂をしたことがある。宏美の死んだ母親に似ているらしい。 薄井文房具店 子供たちに人気の文房具店。子供たちに対し親切で丁寧なことが人気である。薄井信夫(うすい のぶお) 薄井文房具店の若主人。大学を中退して死んだ父のこの店を継いでいる。子供たちに対し親切で丁寧な接客をする、真面目で働き者の三丁目でも評判の好青年。山の手のお嬢さんとモールス信号を使って密かに交際していた。 前田孔版 印刷屋。いわゆるガリ版刷り専門だが、技術は高い。前田さん(まえださん) 前田孔版の店主。頭の薄くなった中年男性(推定40代末)で、大きな角眼鏡をかけている。孔版にかけては日本一と言われるほどの腕だが、オフセット印刷を導入した同業者に客を取られ、店が閑古鳥。経営を立て直すため、ニセ札を模したチラシを作って技術力をアピールしようとした。しかしスクーターで運んでいる途中で落としてしまい、鈴木則文に拾われる。警察で大目玉を食らうが、この件が評判になって店はまた繁盛した。 稲葉流空手道場 2年もの間入門者がいない空手教室。やがてケンカに強くなりたいという理由で一人の学生が入門する。稲村妻三郎(いなむら つまざぶろう) 空手五段の師範。通称「稲妻五段」。イナズマ型に薪や瓦を割ることができる。空手をバカにされたと勘違いし、竜巻五段に果し合いを挑む。壮絶な大激闘の末引き分けに終わり、三丁目の人々を感動させ、空手の入門者を増やすことができた。 柔道 竜巻道場 一平たちが通う柔道教室。竜田巻五郎(たつた まきごろう) 柔道五段の師範。通称「竜巻五段」。稲妻五段と決闘をするも、実はもともと二人は仲良しで決闘は出来レースだったという噂もある。 柳生道場 石橋ワタルが通う剣道教室。 大石商店 三丁目の燃料店。炭や石炭、練炭、薪などを扱う。大石さん(おおいしさん) 大石商店の主人。ケチな性格で家の火鉢の炭を少なくしたりして、冬でも家の火の気は少ない。クリスマスの日にサンタクロースのコスプレをして聖小羊園などの施設を回って子ども達にプレゼントをあげるというボランティアをしている。妻と息子がいて、息子の溜男は一時家出をしていたが後に戻り店の仕事を手伝う。留吉という従業員がいた時は家族はいなかった。 留吉さん(とめきちさん) 大石商店の従業員。鹿児島出身で9人兄弟の末っ子。大の寒がりで暖かい仕事だろうと燃料店に就職。冬の寒い配達が多く当てが外れるが、一生懸命仕事をする。駒子という女性に惚れ、クリスマスにカメオのブローチをプレゼントしたりするが、駒子は田淵という暖房器具会社に勤める男と結婚した。 石野豆腐店 三丁目の豆腐屋さん。石野吉男(いしの よしお) 石野豆腐店の息子。忙しい両親の代わりにおばあちゃんの世話をするのが役目。おばあちゃんはやがて死に、妹が生まれる。 丸山精肉店 三丁目の肉屋さん。第4集の「コロッケ戦争」の時には、店の前に出店して来た松坂屋精肉流通センターと、3ヶ月間に及ぶコロッケの安売り戦争を繰り広げた。丸山さん(まるやまさん) 丸山精肉店の店主。丸顔で小太り、人の良さそうな中年男性(推定30代後半)。奥さんがヒステリーで、夫婦喧嘩が多い。その時に奥さんが投げつける皿がUFOと勘違いされて、「三丁目七不思議」の一つにされている。たまに三丁目の商店経営主の面々を集めて、キャバレーや競馬やブルーフィルム(今で言う裏ビデオ)鑑賞会に繰り出すことがある。なお、他の店と異なり丸山家の奥さんは作中一度も姿を見せたことが無い。夕日町の草野球チームでは5番キャッチャーを務める。 夕日キネマ 映画館。浅丘ルリ子に似た女性がチケットのモギリをしていて六さんが惚れるも、その子は辞めていなくなってしまった。 八百銀商店 三丁目の八百屋。若尾アヤコ(わかお あやこ) 八百銀商店のおかみさん。テレビ番組の変身コーナーに出演したことから化粧やファッションに凝りだし、八百屋の仕事を犠牲にするが、化粧のし過ぎでかぶれてしまい、元通りに戻った。夫と三人の子どもがいる。 八百清 八百屋。加藤姉弟が買い物をした。 田所青果商 三丁目の八百屋。田所正平(たどころ しょうへい) 田所青果商の息子。貧乏だったが「青井電機」で働きながら夕日高校の定時制に通い、「AOI電機」の係長になり、現在は「タイガースマンション」で妻と息子と暮らす。10歳の時に姉が他界し、その姉の幽霊が息子の洋一郎を自分の昔の時代へ連れて行った。弟や妹もいる。 鮮魚 魚清 魚屋。三丁目の猫にはよく売り物の魚を取られる。そのため後に番犬のポン太を飼っている。不動産詐欺に引っかかりそうになったが、危ういところで逃れる。主人夫妻は容姿や年齢が全く変わらないのに対し、子供たちの構成は登場する度に異なっており、何人いるのかはっきりしない。娘の和子の登場回では、和子の彼の鴨池ダン吉を紹介されるが商売敵のスーパーの息子と知り主人は大反対するも、「魚の雨でも降らない限り認めない」と行った矢先に空から魚が大量に降ってきて(ファフロツキーズ)、和子の結婚を認めざるを得なくなってしまった。 タキダ洋裁店 三丁目の洋裁店。滝田セツ子(たきだ セツこ) 洋裁店を経営する女性。10年前に戦争で家族を亡くし、残った娘の葉子を生活苦で孤児院に捨てた。娘のことを忘れられないでいるある日、森山という男性が娘の淳子の服を作りに店に来店。森山と親密になったセツ子は淳子の母になってくれと言われ、同時に淳子が10年前に捨てて捜し続けた葉子だと判明し、森山と結婚した。葉子には本当の事を言わないでいるが、それでもセツ子はようやく会えた娘と暮らせて幸せだった。 テーラー森 三丁目の7番地にあるオーダーメイド紳士服店。森新一(もり しんいち) 戦争から戻り、酒癖の悪い父の代わりに店を立て直すことを決意。最初は軍服をスーツに仕立てていたが、父の友人である「巴里テーラー」の中野さんが居候したことで研究をし、店も繁盛していく。後に妻をもらう。中野さんは戦争で行方不明になった婚約者を5年間探し続けていたが、諦めて新宿に同じ名前の店を出す。 三河屋酒店 酒や調味料を計り売りする酒店。千代子(ちよこ) 中学卒業後すぐに店の手伝いに入る。本当は高校進学に憧れていた。数年後、お見合いで吉岡英二という男性と出会い嫁に行く。 酒井酒店 酒や調味料を計り売りする酒店。酒井美佐子(さかい みさこ) 夫と酒井酒店を経営。夫の母が他界後にルビーの指輪を授けてくれた。娘・陽子と息子がいる。夫の妹、和子はルビーの指輪を欲しがっていた。 藤川酒店 酒や調味料を計り売りする酒店。ミッちゃんが父のお酒を買いに行く店。 信州屋酒店 酒や調味料を計り売りしたり御用聞きをする酒店。大田大介(おおた だいすけ) 信州屋酒店で御用聞きや配達をするまじめな16歳。だが集金だけはなかなか任せてもらえない。そろばん二級を持っている。迷子になっていた長江由美子を家まで送り届けた。 田村乾物店 三丁目の乾物店。ご主人の死後は乾物屋を廃業し、妻が飲み屋の「小料理田村」を開業。妻の再婚後は儲けの薄い飲み屋を廃業し、金物店の「堅井金物店」を開業した。田村優子(たむら ゆうこ) お店を手伝う暗算が得意な可愛い一人娘。赤ちょうちんで飲んでいる父や他の大人を見て酒飲みが嫌いになるが、大人になって酒飲みの気持ちがわかるようになる。母の再婚後、二人の義弟ができる。 雨宮カサ店 三丁目の傘屋。4年3組の雨宮由美が店番をしている。 夕日町三丁目教会 三丁目の聖マルコポーロの教会。高田神父(たかだしんぷ) キリスト教の中でも厳格な聖マルコポーロ「原罪派」のエリート青年牧師。「過去三人の神父が全て失敗した恐ろしい町」と言われる夕日町三丁目の教会にやって来る。しかしそこは前任の関根神父の影響で、日曜学校に来る子どもはカード目当て、老人はおしゃべりの場、若者はフォークダンスをしに来るという場になっていた。初めは改善しようと試みるも、厳格なやり方では人が集まらないことを知り、やがて柔軟に対応するようになる。女性と逃げたという関根神父と偶然再会し、この町は皆善良で「人はみな罪人」という教えが信じられなくなり、自分自身の幸せを見つけたくなり教会を辞めたという話を聞く。その後、高田神父は頑張って信者を増やしていった。 カナカナ寺 夕日町唯一の寺。カナカナ寺は通称で正式名は日暮寺。夏休みに子供たちが掃除に来たり、境内で肝試しが開かれる。テレビ番組「正義の味方スーパー仮面」のロケ場所となったことがある。初代住職は円空海僧正。日暮行徳(ひぐらし ぎょうとく) 日暮寺(カナカナ寺)の三代目。二代目の父に反抗し坊主にはなりたくないと思っていたが、父の弟の五色坊弁慶が寺を壊して金儲けに走る姿を見て、寺を継ぐことを決意した。 日の出ソロバン塾 一平たちが通うソロバン塾。 甲森書道塾 坂上やす子が通う書道塾。甲森先生(こうもりせんせい) 甲森書道塾の先生。60歳を越えているのに若々しくハンサムなので三丁目の奥さま方に人気があったが、実はカツラと入れ歯をしており、やす子が母に喋ったために町中にその事実が知れ渡ってしまった。 駅前不動産 夕日町の不動産屋。社長は熱帯魚を飼育している。北条夫婦、角松子らが物件を見に来た。 茶川商店 駄菓子屋。三丁目の小学生たちがよく利用する店。1回5円のくじ引きは、店主の茶川さんがスカを水増ししている為に、まともに引いて当たりが出たのは作中でも数回しかない。店主の茶川さんについては上記の茶川家の項を参照。 うさぎ屋 菓子店。洋菓子、和菓子他、ABビスケットやゼリービーンズなどの小菓子の量り売りもやっており、安く大量に買えるので、三丁目の小学生もよく利用している。 甘井菓子店 菓子店。アイス会社の手違いで、すべての棒アイスから当たりが出るという珍現象が起こった。 はづき 三丁目の和菓子屋。加藤ひろ子とひろしが祖母のために水ようかんを買いにいった。 川上商店 三丁目の雑貨店。川上金太郎(かわかみ きんたろう) 若い頃はプロ野球の2軍選手だったが、戦争に招集され、終戦後カムバックするも引退した。妻と二人の子どもがいる。夕日町の草野球チームでは4番サードを務める。 岩本小鳥店 三丁目の小鳥店。一平がジュウシマツを買った。 高田洋品店 三丁目の洋品店。ミッちゃんが叔母の秋子にあげるエプロンを買った。 坂井歯科医院 一平がよく連れて行かれる歯医者。 吉田屋商店 食パンやお菓子などを扱っている商店。食パンにはジャム、バター、ピーナッツバターをたっぷりと塗ってくれるので、地元の高校生が下校時によく買っている。 バーバー野村 理髪店。後に息子の義男が継ぐ。スミちゃん バーバー野村の住み込みの従業員。お客の槇原さんが殺人犯の巻田熊男に似ていて警戒するが、槇原は三丁目の人々に好印象を持たれている。正体を暴こうと槇原とデートを重ねるうちに彼は刑事だと知り、後に二人は結婚する。 野村義男(のむら よしお) バーバー野村の一人息子。いつも見習い従業員の練習台にさせられている。中学生の時の見習いに来た順子さんに恋心を抱いた。その頃から親に反抗し練習台を拒否し、自分でレザーカットするようになる。その後バーバー野村を継ぐ。母はシゲ子。ひいおばあちゃんの田舎でキノコ狩りをしてたくさんマツタケを採った。中学生になるとなかなか田舎に行くことができず、知らぬ間にひいおばあちゃんは99歳で死んでいてショックを受けた。 間黒寿司 三丁目の寿司屋。間黒須志夫(まぐろ すしお) 間黒寿司の二人息子の長男。お正月に忙しい両親がかまってくれないことを僻むが、友人の川村章一の父は九州に単身赴任していて普段はずっと会えないということを知り、いつも父が家にいることを改めて嬉しく思った。 大森庵 三丁目の蕎麦屋。大晦日に大繁盛し、主人と妻、息子、九、飼い猫のタマらで協力しながら三丁目の人々に出前を届ける。 カワシマ美容院 ご主人は貴金属のブローカーをしていて、家計を支えているのは美容院を経営している奥さん。二人の娘と、従業員の宏美(ある日いなくなるが)がいる。ご主人はよく料理をする(得意料理はライスカレー)。 近藤スポーツ用品店 三丁目のスポーツ用品店。近藤さん(こんどうさん) かつて甲子園に出場しプロを目指したが、戦争の負傷により断念。息子の豊に夢を叶えてもらうべく、一平達が所属する少年野球チームの監督をしながら実力もない豊を4番バッターにし、無理だという言い張る豊を厳しく特訓するが、本当は漫画家になりたい豊は、野球を強要する父から逃げるため家出した。そして同じく勉強を強要されたチームの山下大助も家出してきて、二人は豊の祖母の家がある北海道にいくため、貨物列車に乗り込むが、冷凍車だったため、病院行きとなった。助かった豊を見て、近藤さんは豊に夢を押し付けるのをやめようと決意した。 美咲園芸店 三丁目の園芸店。大杉勝男が母にあげる花を育てるため花の種を買った。 古池流生け花教室 三丁目の生け花教室。ハンサムな男が先生をしている。トモエが通う。 中田運送 三丁目の運送屋。中田四郎(なかた しろう) 中田運送の経営者。家族に妻の新子、娘の真美と飼い猫のタマがいる。実家は熱海の旅館で、年末に家族で呼ばれ大型三輪トラックで行ってみたら従業員の人手不足のために仕事の手伝いをさせられた。その際、タマが三丁目の猫達を引き連れてトラックに乗り込み、旅館で新年旅行をしていた。 喫茶 スワン 昭和30年代には珍しく本格的なコーヒーを出す喫茶店。六さんが入り浸っていた時期もある。松原チエ子(まつばら チエこ) クラブ歌手をしており、レコード会社の人間(を装うサギ師)に騙されたところをマスター・白鳥さんに助けてもらって結婚し、今は一緒にスワンで働いている。26歳の時、再度レコード会社からオファーがあって乗り気になったが、またもやそれはサギだった。 名曲喫茶 ロンド 多数のSP盤が並ぶ喫茶店。大原さん(おおはらさん) 重役昇進の話を断り、定年退社後、趣味のSP盤と好きなコーヒーを仕事にしたいと、この喫茶店を奥さんと始める。 安野書房 書店。鈴木則文がスパルタ教育の本を買った。 キンタロウ文庫 三丁目の貸本屋。一平や大石キミ子らが借りに来る。森進一(もり しんいち) キンタロウ文庫の経営者で、劇画家志望の21歳。苦労の末、単行本を1冊出す。 古本堂 古本屋。主人は郷土史の研究をしており、一平が夕日小学校のOBの山本竜馬の宝探しをしていた時に、同じ場所で夕日城の城跡を発見することができた。 東部警察署 夕日町の警察署。人見鬼吉(ひとみ おにきち) 超人的な勘を持つ東部警察署の敏腕刑事。50歳。妻・春代を亡くしていて娘の愛子を男手ひとつで育ててきた。ある日、愛子が彼氏の黒沼健一を連れて来たが、彼を指名手配の凶悪犯・黒星源太と勘違いする。 夕日町派出所 三丁目の派出所。夕日町三丁目は日本一犯罪の少ない町。松谷(まつや) 三丁目の派出所に勤務するお巡りさん。息子は正義(まさよし)で、子どもの頃は父を尊敬していたが中学生になると反発し始め、大学ではデモなどをしていたが、真面目に就職した。孫(正義の息子)は洋平。 鬼熊(おにぐま) 凶悪犯罪多発日本一の仁王署から、乱暴ですぐ発砲するから頭を冷やせとの理由で転属された巡査。初めは人相が悪いと怖がられていたが、三丁目の人々の温かさに触れていくうちに表情も柔らかくなり、町にとけ込んでいった。半年してもとの仁王署に呼び戻されるが、いつか平和で暖かい三丁目に戻りたいと願う。 山口四郎(やまぐち しろう) 24歳の巡査。野村美衣子というネコ顔の女性に一目ぼれしプロポーズする。彼が昔親に内緒で飼っていたネコの名前もミーコだった。美衣子も小さい頃、シロという四郎似の犬を飼っていた。 夕日台郵便局 切手収集が趣味で一平とよく切手の話をする職員がいる。電報も扱っている。坂東高広(ばんどう たかひろ) 三丁目の郵便配達員。茶川竜之介によく似ている。四畳半二間の家に妻と4人の子どもと暮らす。悩んだ挙句、妻の理解もあって70歳の母を引き取ることを決意。田村家に養子に行った弟の正和と妹の和子と三人で田舎に迎えにいった。長男の和夫がタローという犬を拾ってきて一度は飼うのを反対するも、その後坂東家の一員となる。タローは6年目の春に病気で死んだ。 関谷時計店 三丁目の時計店。関谷さん(せきやさん) 子どもたちに「天文好きのおじさん」と呼ばれる人気のおじいさん。自宅の屋根の上に作った天文台から新すい星を発見し、孫のとも子の名を付けた。 松の湯 夕日町唯一の銭湯。昭和30年代はお風呂の無い家も多かったので、作中では町内の住人によく利用されている。なお浴槽内には、鈴木オートなどの三丁目の商店の広告も入っている。 宅間医院 内科・小児科の医院。作中では宅間先生が町内をスクーターで往診に回るシーンが頻繁に出てくる。宅間史郎(たくま しろう) 宅間医院の医師。推定50代ないし60代。戦争の空襲で妻とおかっぱ頭の娘を亡くしており、現在は一人暮らし。貧しい家の人も無料で診療することから三丁目の人間に敬われているが、注射嫌いの子供からは「アクマ先生」と怖がられている。クラシックが好きでバイオリンが弾ける。作中では、スクーター(ラビット)に乗っているシーンが多い。また『鎌倉ものがたり』にも登場している。 竹矢部総合病院 三丁目にある病院。宅間医師が手に負えない病気や交通事故などで登場する。車にはねられた一平や胃潰瘍になった茶川先生、心臓病で倒れた淳之介が入院したことがある。竹矢部医師(たけやぶいし) 竹矢部総合病院の院長。推定40代後半~50代初め。助からない病気の患者には「ストレス性胃潰瘍」との診断結果を出すくせがあるらしい。虫歯持ち。相当な鉄道模型マニアで、西ドイツ(当時)のメルクリン社製の模型を多数所持し、国産モデル派の山浜さんとよく言い争いになる。 和仁病院 皮膚科の病院。八百銀商店の奥さんが慣れない化粧でかぶれた時にはここを利用した。 夕陽総合病院 近藤正彦が一目ぼれする松原小百合が入院していた。 雨宮病院 第26集「もがり笛」で堀チエミが入院した病院。 アサノ薬局 三丁目の薬局。六さんが熱を出したサクラのために、夜中に主人を叩き起こして薬を買った。一平が風邪薬を買いに行ったら主人も風邪のために店は閉まっていた。ビタミン剤と睡眠薬をよく間違えるおばあちゃんがいる。 夕日町消防署 三丁目の消防署。署長(しょちょう・本名不明) 火災死者ゼロ連続3000日達成に向けて、防災運動に熱心に取り組む消防署の署長。そんな彼に家族は愛想を尽かし家を出てしまうが、身を寄せた妻の実家が火事になり、夫の信念を痛感して戻ってきた(実家の家族も連れてきた)。 くじら家 大衆食堂。安いので近くの工場の従業員や学生に人気。 西岸眼科 三丁目のどこかに存在するらしい眼科。作中のあらゆるシーンに電柱看板だけは頻繁に出てくるが、連載開始から30年以上経った現在も詳細は一切描写されていない。大きな目の絵が看板の特徴で、比較的夜のシーンに多く登場するため、不気味さも醸し出している。アニメ版では名称が山岸眼科に変更されている。
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