スタジオなど
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本社スタジオ A-Cスタジオは生放送用に使われる。 音声調整卓は2021年2月よりRoland社のM-5000を使用。森タワー移転当初からスチューダー社の928ミキシング・コンソール(アナログ式)を使用していた。 モニタースピーカーはスチューダーとKRK両社の製品を使用。CDプレーヤーなど回転系の機材は、他局より更新サイクルが短い傾向がある。 A,Bスタジオの窓からは、かつての送信所だった東京タワーが眺望出来る。しかし、東京タワーから送信される各放送局の電波がガラス窓を透過するため、可能な限りガラス窓に張られたシールドフィルムで弾いている。 また、2013年10月に「ゼロスタジオ」が完成し、2013年10月からは『ZAPPA』が、2017年4月からは『SATURDAY NIGHT VIBES』が放送されている。ここはミキサーとプレイヤー、マイクなどしかないワンマンスタジオ専用スタジオとなっており、番組ナビゲーターは選曲から送出までを一人でこなす。 この他編集用スタジオが設けられており、2021年末頃に2つの編集室の間仕切を撤去して、1つの大きな部屋に改修する更新工事が行われた。 けやき坂スタジオ 六本木ヒルズ内のサテライトスタジオ。本社演奏所マスター(主調整室)までは光ケーブルとメタルケーブルで結ばれる。 音声調整卓は、2018年2月よりRoland社のM-5000を使用。開設当初からスチューダー社の928ミキシング・コンソール(アナログ式)を使用していた。 メインのマイクは、歴代的にベイヤーダイナミック(Beyerdynamic)のリボンマイクを使用している。 かつてはHMV渋谷にサテライトスタジオを設置していた(1998.10 - 2009.9)。 本社移転プロジェクト 2003年10月、開局15周年を迎えるに当たり、本社・演奏所を西麻布三井ビルディングから六本木ヒルズ森タワーに移転することを決定した。当初は西麻布三井ビルディングでの改修を計画していたが、条件などを検討して六本木ヒルズ森タワーへの移転を決めた。 2003年2月、移転計画を発表。六本木ヒルズオープンは4月。本社・演奏所工事は実質6月から開始され、10月1日完成とスケジュールは極めて過密であった。特に放送技術関係は困難を極めたが、予定通り2003年10月1日移転、開局15周年を迎えた。このプロジェクトは社内で、六本木ヒルズのある六本木6丁目から66、六本木ヒルズ森タワー33階に移転することで33、と語呂を合わせた66-33プロジェクトと名付けられた。 本社・演奏所の電源システム 六本木ヒルズ本社の電源は、六本木エネルギーサービスから供給を受けている。 森タワー地下6階にある都市ガス使用のガスタービン(6360kWが6台)と、その廃熱利用による補佐的なスチームタービン(500kWが1台)により発電している。さらに、両タービン点検時のバックアップとして、東京電力の66kVを2回線で受電しているなど、高信頼性を持った電源システムである。ここより発電された電力は、6.6kVの複数ある回線をビル内の複数の変電所に送り、低電圧に変換する。 J-WAVEは2ヶ所のビル内変電所から、三相210Vが2回線、三相415Vも2回線、合計4回線を受電。2ヶ所の変電所から受電するので、1か所の変電所でトラブルが起きても、最低限の電源確保はできると二重の冗長化システムになっている。さらに万が一の停電に備えた30kVAの無停電電源装置2台も設置され、これとは別に、東京スカイツリーに放送を伝送するバックアップ用回線装置向けの非常時用無停電電源装置も設置している。 「周辺需要家が停電しても六本木ヒルズは停電しない」と言われている事も、J-WAVEが六本木ヒルズへの移転を決めたポイントである。
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