スタジオとしての機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/24 23:53 UTC 版)
大阪タワーが再び注目を浴びたのは1979年。展望台の2階に「スカイスタジオ」が設置され、放送が開始されたばかりの朝の情報テレビ番組『おはよう朝日です』が使用した。出演者の背景には淀川など北西方面の実際の空が映し出され、朝の風景は天気はもちろん、眼下に見える阪神高速道路池田線の渋滞や鉄道の動きなどが明確に把握できたほか、時には生放送中に火災などが目撃されることもあり、まったく新しい形のスタジオとして評判を集めた。当時の番組タイトルには大阪タワーのイラストが描かれていたほか、同番組の主題歌「朝(あした)の空」(歌:紙ふうせん)のレコードジャケットには、展望台から撮影された生駒山上に昇る日の出の写真が使われた。 早朝のテレビ番組『おはよう6』でも使用されたことで、一時は朝の時間帯のおよそ2時間半の情報番組がこのスカイスタジオから生放送されていた。スカイスタジオは『おはよう朝日です』が1994年9月まで使用した後、『おはようコールABC』のスタジオとなる。また、1989年から2年間はABCラジオの午後のワイド番組『パノラマ大放送』で使われたほか、ABC系列のCSテレビ局スカイ・A (現:スカイA)の番組でも使われた。 『おはよう朝日です』の開始以前にも大阪タワーがテレビに登場している。1967年7月放送の『TBS歌のグランプリ』では歌手のフランク永井が出演し、展望台から「大阪ろまん」を熱唱する模様が全国に向けて中継放送された(当時、「大阪タワー」の外壁文字が縦に書かれていた)。また、同年には特撮テレビドラマ『ウルトラマン』の第26話・第27話「怪獣殿下 前篇・後篇」に大阪タワーが登場し、怪獣・ゴモラを監視する対策本部が設置されたという設定で展望台を用いるロケが行われ、当時の雰囲気がうかがえる映像資料としての側面も持っていた。
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