茶川家
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「三丁目の夕日の登場人物」の記事における「茶川家」の解説
茶川竜之介(ちゃがわ りゅうのすけ) 三丁目で駄菓子屋の茶川商店を経営している50代男性。12月5日生まれ。東京帝国大学(現東京大学)文学部卒。○○県遠井郡蛇口村出身。東大卒らしくインテリ風の風貌であるが、普段はそれよりもうらぶれた印象の方が強い。少年時代は頭が良く「神童」と呼ばれ、後に東大へ進学するも、卒業後に家を継がなかったことから、本家の叔父からは絶縁される。以来小説家を目指し奮闘するも、芥川賞に29回連続落選(第6回だけは「悲恋東海道」で一次選考を通った)。妻も子も無く、店のクジのスカを水増ししたり、若夫婦の大石一家を妬んで嫌がらせをするなど、ひねくれた親父と言われるようになる。しかし子供向けの冒険小説「少年冒険団」の執筆と、後述の淳之介を引き取った辺りを境に転機が訪れ、それまで不運続きだった人生も好転しつつあり、人柄も丸くなりやさしくなる。ただし、店のクジのスカを水増しする行為は続けている模様。 女性とは縁がなく、それなりに色気はあるのだが未だ独身。木下志麻という未亡人と文通をしたことがあり、途中までは中々盛り上がっていたのだが、向こうに乞われて自分の写真を送ったとたん返信が来なくなってしまい、自然消滅した。その後、小森民子というおばあちゃんに恋したことがあり、こちらはお互いに憎からず想い合っていたものの、民子側の子供達(皆民子の遺産を狙っており、がめつく意地悪な言動を繰り返していた)に阻まれて結ばれず、民子は後に親戚をたらいまわしにされた挙句、亡くなってしまった。サギ商売のニコニコ結婚相談所に入会した事がある。 冒険小説が単行本化されたことから、故郷の村では地元の有名人として一目置かれ、帰郷した際には本家とも和解した。叔父は死去しており、本家は長男で竜之介のいとこ耕之介が継いだ。冒険出版社の中村編集長の子ども達も彼のファン。その他の連載作品は「電人少年」(初の単行本となった)、「銀河少年ミノル」、「宇宙少年ヤマト」、「魔獣男爵」。アイディアに詰まった時、淳之介の書いた小説のアイディアを拝借したことがある。学生の頃、仲間と同人誌「エスプリ」を作っており、そこでの名前は「茶川竜之助」であった。実は「人形砂吉」のペンネームで、カストリ雑誌「猟奇エロス」に官能小説「女体曼陀羅」、「淫欲の獣人」の執筆もしている。夕日台高校の文化祭の講演会を依頼されたが、当日になって断られたことがある。女優の京チマ子のファン。夕日町の草野球チームでは監督を務める。なお映画版では主役の扱いになり、年齢も32歳という設定に変更された。 石崎宏美(いしざき ひろみ) ホステスの女。水商売を中心に全国の様々な場所を転々としており(三丁目のキャバレー「天の川」で松下平吉の相手をしたり、「キャバレーバスガール」ではバスガイドのコスプレをしたりした)、そのため人脈がかなり広い。茶川とは恋文の代筆をしてもらうという形で知り合った。明るく天真爛漫なキャラでそれなりに可愛い女性なのだが、男運が無いので数ある恋も成就せず未だ独身。淳之介を茶川に紹介したのは彼女であり、母の和子とは旧知の仲。元ネタはベティ・ブープであり、作品中において、ベティ朝岡の芸名でピンク映画に出演したこともある。出身中学は松原中学校で、同窓会中に憧れだった石坂考次が逮捕されるのを見た。居酒屋やまふじの女将の代理をした時は、自身の人脈を利用して客を呼び寄せ、やまふじの年間売上額を1ヶ月で稼いだ。結婚詐欺などを働いたり、警察に追われたりしたこともある。また幕之内伝二郎という70過ぎのパトロンを見つけ、夢だったバー「ヒロミ」という自分の店を持つが、彼はボケていて家のお金を持って家出をしていた身だった為、家族が引き取りにきて店は畳む羽目になった。世間体などの都合で茶川の姪を名乗っている。母親は箱根湯本の芸者で、形見の箱根細工を開けるために茶川と箱根に行き、製作者の定九郎を訪ねたことがある。中身はヒロミ名義の通帳とハンコと指輪だった。なお映画版では居酒屋「やまふじ」の店主を務めている。 古行淳之介(ふるゆき じゅんのすけ) 小学4年生の少年。母親が公然わいせつ罪で警察に逮捕拘留されたことから、宏美の紹介で茶川宅に居候することになる。しかし釈放後も母親は失踪して引き取りに現れず、その後も茶川との同居生活が続き現在に至る。血は繋がっていないが茶川の子供の頃に似ており、頭も良く素直でやさしい子なので、茶川は実子同然に淳之介を育てている。小説の才能もあり、小学生作文コンクールで特選を取ったり、茶川の原稿の清書や字の校正をしたり、彼のアイディアが茶川の少年冒険小説に使われたこともある。将来の夢も小説家。母親とは時々会ったり手紙を貰うこともあるが、彼自身は母に見切りをつけている節があり、茶川の方に信頼を寄せていることから復縁は難しい状態であるが、68巻でその母が病気で他界したため、復縁は叶わぬまま終わった。運動が苦手で、同じクラスの一平に逆上がりを教えてもらったことがある。金魚を飼っている。生まれつき心臓に持病があったが、手術して治った。茶川が用意したサンドイッチマンが化けたサンタクロースからクリスマスプレゼントに万年筆を貰って大喜びした。物心ついた頃から母親が数多の男性と付き合っていたことから、父親は不明。なお、一度父親を名乗る川淵康成(文壇の大御所とされる小説家である、モデルは川端康成)に引き取られたが逃げ出し、後に血液型鑑定で血縁関係に無いと証明された。なお映画版では川淵の職業や年齢が異なり、実父とされている。 古行和子(ふるゆき かずこ) 淳之介の母。美人でスタイルも抜群だが、付き合う相手をコロコロ変える天性の男殺しでストリッパー。芸名は「ローズ星」。いつも淳之介を連れて劇場で働いていたが、ある時公然猥褻罪で逮捕され、宏美を通じて茶川に淳之介を預けることになる。釈放後は行方不明だったが、その間も様々な男と付き合っていた。使える男に対しては金などを出せるだけ出して貰い、使えない男に対しては情け容赦なく見切りをつけるという、非常に自己中心的で打算的な性格の持ち主。それでも実子の淳之介に対してはそれなりに愛情はあるのか、淳之介の心臓の手術費用と手術の同意書をこっそり病院に持ってきたり、時々会ったり手紙を出すこともある。しかし淳之介自身は彼女に対し見切りをつけ、茶川の方に信頼を寄せていることからも復縁は難しい状態である。68巻で半年前に病で倒れて入院し、もう長くないことが判明した。そして、それを知って茶川と共に見舞いに来た淳之介と再会した日の夜に他界した。名前は「吉行和子」をもじっている。映画版では原作と性格がやや異なり、どちらかというと原作の石崎宏美に近いものとなっている。
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