真選組
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「劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ」の記事における「真選組」の解説
近藤勲 声 - 千葉進歩 お妙へのストーカー行為のためにカーネル・サンダース人形に扮した際、酔った源外と桂に改造される。その際に持たされた重火器にキセルの火が引火して商店街を破壊してしまい、逮捕された。銀時の前で源外、桂と共に処刑されそうになるが、土方、エリザベスらに救出され、その後は銀時に協力して魘魅の捜索に当たる。 土方十四郎 声 - 中井和哉 心酔していた近藤が逮捕されたことにより幕府を見限り、過激攘夷党「誠組」(まことぐみ)を結成している。エリザベスと手を組み、近藤、桂を救出する。 沖田総悟 声 - 鈴村健一 土方と同様、近藤を逮捕されたため現在では幕府に仇名す「人斬り・沖田総悟」として単独で活動している。逆刃刀を所持し、髪も長髪となっている。 山崎退 声 - 太田哲治 土方と共に攘夷志士となっている。容姿は原作とあまり変わっていない。
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真選組
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見廻組と並ぶ二大武装警察の一つ。局長の近藤、副長の土方を中心に江戸の治安を守る。創設者は松平片栗虎。攘夷浪士の取り締まりが任務の中心であるが、その際に暴行や破壊活動等のトラブルを起こすことが多く、世間からの風当たりも強い。しばしば「幕府の犬」「税金泥棒」「チンピラ警察」などと呼ばれているが、幕府と繋がりのある重要人物であろうと悪事を働く者には容赦しない信念を持っている。また隊士のほとんどが幕府への忠誠心を誓うよりも近藤を慕っている。 元は佐々木異三郎の立案で、攘夷志士と潰し合わせるための使い捨てとして腕っ節しか能がないチンピラやゴロツキで結成された「浪士組」という集団であり、当初は隊内で派閥争いが頻発し刀傷沙汰まで起こる始末であったが、近藤らが中心となり組織としてまとまった。土方の制定した「局中法度」と言う隊士規則によって厳しく統制されている。 元ネタは江戸時代末期に京都で治安維持活動を行なった武装組織・新撰組。 近藤 勲(こんどう いさお) 声 - 千葉進歩、國立幸(幼少時代)、たかはし智秋(女性変身時) 演 - 中村勘九郎 真選組局長。28歳。 さらば真選組篇以降、佐々木に負わされた左目上から顔の右下にかけて傷痕がある。濃い顔立ちをした男性で、周囲からはたびたび「ゴリラ」呼ばわりされている。かつては剣術道場の跡取りであり、行き場のなかった土方や沖田らを門下生として迎え入れていた。「人のいいところを見つけるのは得意だが、悪いところを見ようとしない」と沖田に言われるほどの人間味の溢れるお人好しの好漢。 普段は三枚目的な立ち位置としてボケとしての役回りが多い。お妙に社交辞令で優しいフォローの言葉をかけられて以来、彼女に一方的な好意を抱くようになり悪質なストーカー行為を繰り返している。たびたび返り討ちに遭いお妙の鉄拳制裁を喰らっているが、何度拒絶されても諦めない粘り強さは天下一品。公衆の面前で全裸になるなどの下ネタ的な言動も目立つが、時として沖田を殴りつけて諭すなど「漢」らしい場面も見せる。結成以来、真選組をその人柄でまとめ上げ引っ張ってきた人物として隊士たちからの信頼も厚い。数々の死線を潜り抜けただけあって局長の座にふさわしい実力も備えており、土方や沖田とは異なりパワーを生かした剣術を得意とする。 幼少期は盗みばかりしていた不良少年で、実家の剣術道場も一度勘当されている。その際に自身を唯一受け入れてくれた神社の宮司(猿吉小僧)に諭されたことで盗みを辞めて更生する。その後は実家に戻り、強くなるべく父親から剣術を習っていた。 将軍暗殺篇では、将軍護送作戦に護衛として参加し、さらば真選組編では、将軍暗殺を防げなかった責を負わされて松平片栗虎とともに斬首を言い渡され、黒縄島という監獄島に幽閉される。しかし桂や佐々木らの協力もあり、その策によって顔を斜めに横切る大傷を負うも、最後は土方とともに朧を撃破し黒縄島からの脱出に成功、その後、桂の提言に従い江戸を去る。 銀ノ魂篇では、アルタナ解放軍の地上部隊に囲まれた銀時たちの前に現れ、ともに解放軍の部隊を退ける。虚との決戦では最後に土方や沖田とともに虚にとどめを刺すことに成功する。戦後は真選組を寿退職し、志村家で家事を行っていたが、実際は過去に結婚させられそうになった猩猩星のバブルス王女と再び政略結婚を組まされ、そのための主夫修業で勝手に出入りしていただけだった。一か月間にわたって行われる猩猩星の婚礼の最終日にてバブルス王女の元恋人の乱入騒ぎに乗じて脱出し、バブルス王女に別れを告げて江戸に帰還する。 『3年Z組銀八先生』では、風紀委員長だが、やはりお妙に対する変態ぶりが炸裂している。その変態行為は七不思議の一つと化していたほどで、相変わらずお妙の報復攻撃を受ける有様。風紀委員=真選組というポジションになっており、後述の土方もそれに合わせて副委員長であり、沖田・山崎も委員である。 元ネタは新選組局長・近藤勇。 土方 十四郎(ひじかた とうしろう) 声 - 中井和哉 演 - 柳楽優弥 「鬼の副長」と呼ばれ恐れられる真選組副長。27歳。現在では短めに切った無造作な髪型でV字前髪がトレードマークである。ヘビースモーカーで、戦闘中であってもタバコを手放さない。近藤や神楽など一部の人間からは「トシ」と親しみを込めて呼ばれている。勘が鋭く頭も切れるため「真選組の頭脳」としても認められ、近藤とは対照的に全46条にもなる局中法度を定めるなど厳格な行動で隊を引っ張ってきた。 端正な容姿をしており近藤に「真選組一のモテ男」と言わしめるほどでかなりモテるものの、女性に対してはストイックでキャバクラは好きではない。基本的にクールかつ冷静沈着だが無愛想で冗談が通じず、瞳孔は常に開き気味で何かにつけて好戦的で気に入らないことがあるとすぐに食ってかかる(沖田曰く「二言目には『斬る』と言う」らしい)が、その一方で面倒見がよく、不器用な優しさを見せたりもすることも多い。過激な発言を好む面もあるが基本的には作中数少ない常識人。 極度のマヨラーでカツ丼などあらゆる料理にマヨネーズを大量にかけて食べるが、その様は傍で見ていた沖田をして「犬のエサ」と言わしめている。好物は丼一杯の白米の上にたっぷりとマヨネーズをかける通称「土方スペシャル」。またマガジンを愛読している(ただし村麻沙に呪われていたときは『週刊少年ジャンプ』の『To LOVEる -とらぶる-』を愛読していたことがある)。銀時とは顔を合わせるたびにいがみ合っているが実は似た者同士であり、どちらも幽霊と歯医者が大の苦手・常人とはかけ離れた味覚を持つなど共通点も多い。沖田からはよくおちょくられており冗談半分で命を狙われたりすることも多く、そのために喧嘩が絶えないが、実は沖田のことを気にかけており世話を焼いたりもしている。 幼少期は地元の豪農・土方家の妾の隠し子であり、実の母親の死後に義兄の為五郎により実家に引き取られ、実の弟のように大切に育てられており十四郎も為五郎にはよく懐いていた。しかし、十一の時に起こった事件から家を飛び出し疎遠になっていた。その後は誰ともつるまぬ一匹狼として近辺の道場に片っ端からケンカを売り「バラガキ」(「触れればバラのように棘が刺さるような暴れん坊」の意)と呼ばれ恐れられていたが、江戸に上京してからも盲目の義兄には月に一回手紙を送り続けている。その後、近藤と出会い彼の道場に拾われ、上京して真選組を結成以来ともに引っ張ってきた。沖田の姉であるミツバとは相思相愛の仲だったが、彼女の安全と平穏な幸せを願いあえて好意を告げずに彼女の元を去った。この一件で沖田からは怨みを抱かれていたが、彼女が江戸に訪れた際の一件でわだかまりは解消された(ただし以降も冗談半分で命を狙われたりといった関係は変わっていない)。 将軍暗殺篇では、銀時や近藤らとともに夜兎の大群を相手に奮戦。真選組が解散させられたあとは小銭形の部下に左遷されたが、真選組や桂一派とともに黒縄島から近藤と桂を奪還後、江戸を去った。銀ノ魂篇にて近藤らとともに真選組を率いて江戸に帰還し奮闘。戦後は初代内閣総理大臣に就任した桂によって田舎へ左遷されたと説明されるが、実際には桂から提案された真選組解散を一時的なものとして受け入れ、その期間を使って銀時を捜すために自ら村塾跡地へと赴いていた。 『3年Z組銀八先生』では、風紀副委員長を務める。マヨラーぶりは相変わらずで、調理室でマヨネーズの改良を行う様子が見られ、銀魂高校七不思議の一つに数えられていた。 @media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}人気投票では第1回・第2回ともに第3位とかなりの人気を誇っている。第3回・第4回・第5回・第6回ではついに二回連続で第2位であった沖田を破り、第2位に登り詰めた。またWJ(週刊少年ジャンプ)表紙登場権争奪銀魂オールキャラ総選挙では見事第1位を獲得した。[要出典] 没デザインは目の死んでいない(凛々しい目つき・前髪は横分け)銀時そのもの。没になった設定での主人公だった。 元ネタは新選組副長・土方歳三。トッシー 土方が普段の刀の修理中に手にした妖刀「村麻紗」の呪いによって生まれてしまった土方の第二人格。語尾に「〜ござる」とつけ、自身を「トッシー」、他人を「〜氏」と呼ぶなど、典型的な無気力のアキバ系オタクとなっている。 トッシーの人格に乗っ取られたのが原因で土方は数々の屈辱を味わい、そして沖田・伊東の策略にはまり一時は真選組を事実上追放されてしまうが、自身の魂を完全に食われかけながらも真選組のことを誰よりも案じていた土方はプライドを捨ててまで、普段は疎ましがっている万事屋に真選組を守ってくれるよう依頼する。 銀時の叱咤や近藤の遺言に近い発言を受け、伊東の決意を目の前にし、完全に元の人格である土方に振り切られてしまうが、呪いが完全に体を侵食してしまっていたために刀を手放すことはできず、オタク体質も若干残ってしまっており、携帯の着メロを『DANZEN! ふたりはプリキュア』に設定しているなど、トッシーの魂も完全に消滅してはいなかった。 のちにトッシーの人格と向き合い成仏させることを決意した土方によって「自らの生きた証」を得るべくオタク道を極めることになり、寺門通公式ファンクラブ決定戦にてトッシー自らの意思で新八と戦い、最終的には相打ちに終わったが、自分を認めてくれた新八・自分と向き合ってくれた土方に感謝しながら消滅した。その後、土方本人がトッシーに化け、古田・川下・藤山など親衛隊から通選組に入隊した者を親衛隊に戻した。 実写映画版「銀魂2」では、伊東の策略で天人が開発した人格が変わるチップを体内に埋め込まれたことで生まれた。 沖田 総悟(おきた そうご) 声 - 鈴村健一、岡本奈美(現・岡本ナミ)(幼少時代)、伊藤静(女性変身時) 演 - 吉沢亮、田口翔大(少年時代)、篠原湊大(幼少期) 真選組の一番隊隊長。18歳。真選組副長の座・土方の命を常に狙っている。語尾に「〜でさァ」「〜ですぜィ」「〜なんでィ」とつけてかったるくしゃべる江戸っ子口調が特徴。 見た目は中性的な美青年だが本性は好戦的かつ腹黒なドSであり、仕事をサボりがてらに惰眠や昼寝時には目玉が描かれた赤いアイマスクを愛用するなど悪ノリが好きで自由奔放な性格。攘夷志士の桂を追いかけるなどたまには真面目に仕事もしているようだが、普段はバズーカを使用することが多く、そのたびに周囲を巻き込み近藤や土方も手を焼いている。 土方にいたずらを仕掛けるために自らも3日間飲まず食わずで楽しむなど、サディズムだけでは説明不可能なエキセントリックな性格の持ち主でもある。頭の回転が速く口達者で、ロボットダンスなど大抵のことは器用にこなすことができる。ドSな面を強烈に披露する一方、ナイーブで打たれ弱く不器用な面も持つ。煉獄関での一件では自らの立場を顧みず煉獄関に乗り込むなど、自分なりの正義感も持ち合わせている。また剣の腕前は真選組随一で、真選組動乱篇では伊東派の隊士たちを単身で一掃し、将軍暗殺篇では、そよ姫の命を狙うべく襲来した一橋派の忍達を瞬殺したうえ、直後に現れた神威とも互角に渡り合うなど、純粋に剣の腕だけなら近藤・土方をも上回るほど。 幼くして両親を亡くし姉のミツバに親同然に育てられた過去を持ち、そのため唯一の肉親である姉を心から慕っており、彼女の前では一人称が「俺」から「僕」に変化し、姉のことを「お姉ちゃん」「姉上」と呼ぶ。そのころから出会った近藤に懐き道場に通うようになるが、その後やってきた土方に姉や近藤を奪われてしまったと感じるようになる。以降土方が姉の想いを拒んだことなども相まって土方に敵意を抱いていたが、彼女が江戸に訪れた際の一件を経て乗り越えた模様。姉を大切に思う気持ちは本物であり、私欲でミツバを利用しようとした蔵場当馬を車ごと真っ二つに両断した。 近藤のことを強く慕っており、彼に刃を向ける者に対しては普段は見せない激しい怒りを見せるなどその想いは強い。また土方のことはいつも悪戯半分で命を狙ったりと何かと喧嘩ばかりしているが、本心では信頼を寄せている。銀時のことは「(万事屋の)旦那」と呼び二人で悪さばかりしており、周囲からは「ドSコンビ」と呼ばれるなど腐れ縁の仲となっている。神楽とは会うたびに喧嘩ばかりしている犬猿の仲だが、ライバル同士でもあり互いを認め合っている。 さらば真選組編では、虚に神楽や信女とともに三人がかりで挑むもまったく歯が立たず、初めて目の前に「勝てないかもしれない相手」がいることを悟る。それでも彼を足止めするために奮戦し、銀時が虚に一矢報いるのを手助けした。脱出後は神楽と最後の勝負を行い、次会う時は必ず今よりも強くなることを約束し江戸を離れる。 銀ノ魂篇では、予定よりも早く江戸へ帰還し、アルタナ解放軍に追いつめられた銀時たちに加勢する。虚との戦いでは近藤や土方とともに奮戦し、最終的にともにとどめを刺すことに成功する。終戦後は桂によって切腹を命じられるが実際には松平の庇護下に置かれ、隠密組織(当人曰く「マフィア」)に転身した真選組を率いていた。 人気投票では第1回・第2回までも銀時に続き第2位を押さえる人気ぶりを見せた。[要出典]またジャンプショップでの売上第1位は沖田のアイマスクである。第3回では土方・人気が急上昇した神威に敗れ第4位に転落した。第4回・第5回では第3位を獲得していたが、第6回では第4位に転落した。[要出典] 初期設定では女隊士であり髪を横結びにしており、このキャラクターはそのまま寺門通のデザインに流用された。またこのときの「傘を武器に戦う」という設定は神楽に引き継がれた。 『3年Z組銀八先生』では、サボり気味で甘いマスクの風紀委員。こちらでも土方・周囲の人をからかうなど、腹黒さは健在。PSPをプレイしながら学園祭の見回りをするなど、奔放さもある。ここでも神楽とはライバル関係である様子。 元ネタは新選組一番隊組長・沖田総司。本作の沖田総悟に病弱設定が反映されていない代わりに、総悟の姉である沖田ミツバが病弱体質として設定された。 山崎 退(やまざき さがる) 声 - 太田哲治 演 - 戸塚純貴 真選組の監察方(密偵)。32歳。愛称は銀時からは「ジミー」と呼ばれ、近藤からは「ザキ」と呼ばれている。 自他ともに認める地味な風貌・性格だが、その地味さ加減を生かして密偵として活動している。隠密活動時には常に非常食として真選組ソーセージを携帯している。張り込み中の食事はあんパンと牛乳にするよう自身を律しているが、その生活が一か月続いた際にはさすがに精神が崩壊寸前まで追い込まれてしまった。 真選組の結成当初は緑髪のモヒカンで「マウンテン殺鬼(ザキ)」の呼び名を名乗り武闘派の派閥を束ねており、7つの流派の頭を立て続けに倒すなど実力も高かったが、土方と沖田の地面を割るほどの素振りを目の当たりにして失禁し、以降は性格も丸くなり現在のような性格となる。仕事は忠実にこなすが怠け癖があり、暇さえあれば勤務時間中や鍛練中にもかかわらずバドミントンやカバディをしており、土方に見つかってはボコボコにされているほか、何かと土方に切腹を命じられる。愚痴を言いながらも上司の近藤や土方を慕っている様子で、彼らが率いる真選組の監察方としての確固たる信念を持っている。新八とは「お互い妙な上司を持つ者同士」かつ「地味キャラ同士」として意気投合している。また、十番隊隊長の原田右之助とは昔からの友達である。沖田と同じく銀時を「旦那」と呼ぶようになり、土方と似たような扱いを受けながらも慕っている。 真選組動乱篇では、土方の命令で伊東の動向を探り、彼による近藤の暗殺計画を察知するが伊東と組んでいた鬼兵隊の河上万斉に襲撃され重傷を負う。退院後に謹慎処分の身だった土方とともに復隊を果たした。将軍暗殺篇終盤では、沖田らとともに窮地に陥っていた近藤と土方の下に現れる。さらば真選組篇では、真選組の解散後にエリザベスたち(桂一派の攘夷志士)と組み、放浪していた沖田を説得、土方・沖田ら真選組とともに黒縄島での戦闘の末に近藤を救出したあと、自身がつけてきた犯罪者の監察レポートの最後に真選組の名を記すこととなる。 銀ノ魂篇では、真選組とともに江戸に帰還するが、虚との戦いにて首を切られ出血多量により意識不明の重体に陥る。戦後は医療機関で治療を受けるが意識は戻らず、新政府が導入した「機械同心第一號」の被検体にされ、機械として復活し、土方の下に配属される。当初は過去の記憶を失っていたが、土方や銀時とのやり取りを経て、唯一の手がかりである血まみれの警察手帳を見て記憶を取り戻す。終戦後、銀時たちに放置され、勝手に改造させられたうえに本体が2年間も昏睡状態であることに激怒して暴走し、銀時を脱走させてしまうことになった。機械と化したことで自身からカツ丼、マヨネーズを出したり、分離や変身能力などが備えられている。 『3年Z組銀八先生』でも、風紀委員として近藤らの下に就いている。ここでも隙あらばバドミントンやカバディをし、土方に鉄槌を下されている。 斉藤 終(さいとう しまる) 声 - 櫻井孝宏 真選組三番隊隊長。桂小太郎が真選組に潜入する際に受けたテストで二刀流で斬りかかり、同等の力の試合をした。 近藤、土方、沖田とは真選組結成前からの古い付き合いで、組内では最古参メンバーの一人。近藤・土方には「終」、沖田には「終兄さん」と呼ばれている。 剣術の達人で、その腕は沖田からも一目置かれるほどである。その特徴的なアフロヘアーから「アフ狼」というあだ名がついている。 口元をマフラーで覆い寝ている時の「Zzz...」以外にはほとんどしゃべらず、隊内でもその声を聞いた者は少ない。そのためか隊内の内偵調査を任され、怪しい隊士を三番隊に引き入れて、裏切り者を粛清していた。しかし実際には単にシャイで恥ずかしがり屋であり周囲と話すのが苦手なだけであり、その結果お腹が痛くなりよくトイレに行っていったり、友達になりたい人物を描いたリストを作ったりしていた。その挙動不審な行動の結果胸に黒いものを抱える隊士が自分の悪事がばれていると誤解し、逃げ出そうとしては粛清せざるを得なかっただけである。 こうした事情から、たとえ隊規を犯した者でももう仲間を斬りたくない、そんなことならもう友達もいらないとしゃべることを諦め、孤独に生きてきたが、潜入時の行動の結果「私と会話できるのはこの男しかいない」と、桂とは友達になりたいと思っていた。策略にはまり裁判にかけられるも、友人ができないことを相談した万事屋の面々の協力の元、桂のライバルとなっている。 将軍暗殺篇では、終盤に登場。夜兎の大軍を前に絶体絶命の状況下にあった近藤、土方の前に援軍として沖田などの他の真選組メンバーとともに現れた。 さらば真選組篇では、近藤救出計画に参加。桂一派の攘夷志士と手を組み沖田を説得すべく彼の前に現れるが、エリザベスとキャラクターが被っていることからたびたび衝突する。黒縄島での戦いにも参戦し、エリザベスとともに奈落の背後を突いたり近藤を撃とうとしていた佐々木の銃を刀で弾くなど、最終的に負傷するも相当の活躍を見せた。銀ノ魂篇では、終戦後真選組を辞職していたが、実際は松平の庇護下に置かれ、引き続き隠密組織に転身した真選組に所属している。 終という名前は糸と冬吉の子供であるため。コミックス第11巻の質問コーナーにある真選組の組織図では名前の読みが「しゅう」になっており、原作者も『週刊少年ジャンプ』2014年第19号巻末コメントで「コミックス第11巻では斉藤終(しゅう)と記載されていましたが終(しまる)の間違いです。ごめんなさい」と訂正している。 伊東派の隊士の一部に、この三番隊の人間もいた。 原田 右之助(はらだ うのすけ) 声 - 三宅健太 演 - 一ノ瀬ワタル 十番隊隊長。坊主でヒゲ面の巨漢隊士。 土方が車を利用する時は同乗し、運転することが多い。同僚である山崎とは仲がいい様子。劇中映画『えいりあんVSやくざ』を土方とともに見て感化されていた。真選組動乱篇では、見回り中にオタク化した土方に代わり隊士に異変を知らせた銀時に応え、近藤の元へと駆けつけた。到着後、土方に代わって銀時から請求書(土方の依頼分)を渡されそうになったが「おのれ、伊東め!」とスッとぼけて戦闘に参加していた。事態の終結後は万事屋に対し、こればかりは譲れぬと伝え致命傷を負った伊東の身柄の引き渡しを要請した。 伊東 鴨太郎(いとう かもたろう) 声 - 真殿光昭、関山美沙紀(幼少時代) 演 - 三浦春馬、中川望(幼少期) 真選組参謀。入隊してからまだ一年ほどしか経っていない新参者だが、文武両道で優れた能力を持つため参謀の地位を任され、局長の近藤からも「先生」と呼ばれるなど信頼されていた。武闘派揃いで知略を使った動きができない真選組にあって主に政治面で活躍し(土方は「真選組の頭脳」と呼ばれているが、あくまでも戦闘面の参謀)、そのため隊士からの信頼も厚かった。剣の腕は北斗一刀流免許皆伝。インテリであるが、沖田に負けず劣らずの腹黒さを持ち、副長の土方とはお互い殺してやりたいほどに忌み嫌い合っている。しかし伊東にとって、武士の最大の屈辱は「理解されない」ことであると考え、自身の器(本性)を土方は誰より「理解」していたため、それなりの評価はしていた。本性は狡猾な野心家で、真選組を裏で操り、私物化しようとしていた。 幼少時代より学問・剣術ともに秀でており「神童」とも呼ばれていたが、周囲の者たちからは強く嫉妬されて快く思われておらず、双子の兄であった鷹久が病弱で家にこもりがちだったこともあり、実の両親からも陰口を叩かれ疎まれるなど常に孤独さを抱えていた。このことがトラウマとなり、いつしか悪名でも構わず自らの器を天下に知らしめることこそが彼の野望となった。 敵であるはずの攘夷派の鬼兵隊と結託していたが、実際はただ真選組を壊滅させるための捨て駒として利用されていただけだった。そのときに、自らの愚行の報いか左腕を失った。裏切られてなお、己に救いの手を差し伸べる近藤たちの姿を目の当たりにしたことで、自分の本当に欲しかった「絆(いと)」がすでにそこにあったのを悟り、後から駆けつけた土方と向かい合ったことで、改めて互いを認めるようになる。しかし、鬼兵隊の攻撃から近藤たちを庇い、致命傷を負う。このとき、ようやく見つけた自らの絆を守るために、土方らと肩を並べて戦えないことと、絆に気がつくのが遅すぎたことを後悔した。最期は近藤の計らいで土方との決闘により倒され、裏切り者ではなく真選組の隊士として後悔もなく涙を流しながら感謝し、息を引き取った。 篠原 進之進(しのはら しんのしん) 声 - 桑原敬一 演 - 柾木玲弥 山崎と同じ真選組の監察方(密偵)。伊東とは同門の間柄であり、真選組乗っ取りを企てる伊東に味方する。伊東は粛清されたものの、篠原をはじめとした裏切り者の隊士の消息は不明。実写映画版では列車に乗り込んだ沖田の手で真っ先に粛清された。 稲山(いなやま) 声 - 平野俊隆 真選組屯所での納涼怪談大会で「赤い着物の女」の怪談をしていた男。 隈無 清蔵(くまなく せいぞう) 声 - 楠大典 真選組動乱編以降、隊の再編成で一番隊に配属された隊士。かなりの潔癖症で厠(トイレ)掃除に真剣になり、隊内で厠革命を起こそうとする。額にほくろがあったが、沖田に取られて厠に流された。 『風の谷のナウシカ』のパロディシーンでは、他の隊士は普通の身なりをしていたのに対し、彼はパロディ元のアニメ版の登場人物になりきっていた。近藤に「清蔵さん」とさん付けで呼ばれていた。 名前は「くまなく清掃」をもじったもの。[要出典] 神山 五郎(かみやま ごろう) 声 - 関俊彦 一番隊に所属する瓶底眼鏡をかけた隊士。何かと大声でしゃべりだす。過去に三人の隊士が殉職した六角事件の生き残りで、その時から沖田を敬慕(沖田に対し変態的発言・行為をしているが)しており、沖田からは鬱陶しがられてはいるが、一応信頼されているようである。下の名前はアニメ版第294話の真選組の配属表で判明している。 かつて発生した六角事件の際に創界党に協力させられていた六角屋主人の六角宗春に斬りかかられ、誤って彼を斬殺してしまう。沖田が創界党の残党に捕まった際は銀時たちに救出を懇願し、事件後は沖田とともに始末書を書かされた。携帯の沖田の番号登録は「ドSバカ」。さらば真選組篇でも、真選組の旅立ちを迎える場面で少しだけ彼らしき人物が登場している。 佐々木 鉄之助(ささき てつのすけ) 声 - 伊藤健太郎 数々のエリートを輩出している名門佐々木家の不肖の息子。定職にも就かず態度も悪いため教育として真選組に預けられ、土方の小姓を務めることになった。 佐々木家では妾の息子として疎まれており、特に義理の兄の異三郎からはゴミ同然に扱われ、謎の黒人2人組(キャップ/声:三浦博和、フード/声:大羽武士)とつるむような不良となっていた。しかしひょんなことから異三郎率いる見廻組と遭遇した際、「いっそいない方が清々する」「邪魔ならいつでも斬ってもらって構わない」と口にした異三郎に対し、憤慨した土方が自身を庇ったことを契機に生き方を改め、真面目な性格へと成長し土方を本気で慕うようになり、小姓として土方の信頼もそれなりに厚くなっていった。しかし、過去にテロリストとは知らずにつるんでいた攘夷志士グループ「知恵空党」の一派に拘束されて人質に取られ、さらにこの機に乗じて鉄之助・真選組・知恵空党をまとめて始末しようとした異三郎率いる見廻組により絶体絶命の危機に陥るが、潜入していた銀時の加勢もあり真選組により無事に救出された。 さらば真選組編では、真選組の解体に伴い閑職に追い込まれていたが、山崎や斎藤ら隊士たちとともに桂一派と接触し近藤の救出計画に加わっていた。黒縄島での戦いでは満身創痍となった異三郎を無言で信女とともに介助し脱出を目指すが、土壇場で自分たちを庇った異三郎が上昇中の船から落下してしまい、必死で手を伸ばした信女を神楽とともに制止した。脱出後は異三郎の死に涙した信女に対し自身の佐々木に対する屈折した心情を打ち明け、最後は他の隊士たちとともに異三郎に向け敬礼した。 Bボーイを気取っていたが、サングラスを外すと少女マンガのような綺麗でキラキラとした目をしている(本人曰く「ベビーフェイス」)。
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