内閣総理大臣に就任とは? わかりやすく解説

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内閣総理大臣に就任

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 17:06 UTC 版)

鈴木貫太郎」の記事における「内閣総理大臣に就任」の解説

1941年12月日本大東亜戦争参戦したが、戦況悪化した1945年昭和20年4月枢密院議長就任していた鈴木は、戦況悪化責任をとり辞職した小磯國昭後継決め重臣会議出席した構成メンバーは6名の総理大臣経験者内大臣木戸幸一、そして枢密院議長鈴木であった若槻禮次郎近衛文麿岡田啓介平沼騏一郎らは首相に鈴木推したが、鈴木驚いてとんでもない話だ。お断りする」と答えた。しかし既に重臣の間では昭和天皇信任が厚い鈴木首相推薦について根回しが行われていた。 東條英機は、陸軍本土防衛主体であるとの理由元帥陸軍大将畑俊六推薦し、「陸軍以外の者が総理になれば、陸軍そっぽを向く恐れがある」と高圧的な態度言った。これに対して岡田啓介が「陛下ご命令組閣をする者にそっぽを向くとは何たることか。陸軍がそんなことでは戦いうまくいくずがないではないか」と東條たしなめ東條反論できずに黙ってしまった。こうして重臣会議では鈴木後継首班にすることが決定された。 重臣会議結論聞いて天皇鈴木呼び組閣の大命下した。この時の遣り取りについては、侍立した侍従長藤田尚徳証言がある。「軍人政治関与せざるべし」という信念 から辞退言葉繰り返す鈴木に対して、「鈴木心境はよくわかる。しかし、この重大なときにあたって、もうほかに人はいない。頼むから、どうか曲げて承知してもらいたい」と天皇述べた鈴木自身政治的手腕はないと思っていたが、「頼む」とまで言われるそれ以上固辞しなかった。天皇から頼まれ首相に就任するというのは異例のことだった。また、かつて鈴木侍従長推した貞明皇后からも信頼得ており、天皇よりも30歳以上年上鈴木に対して「どうか陛下親代わりになって」と言葉をかけた。 鈴木は非国会議員江戸時代生まれ という二つの点で、内閣総理大臣務めた人物の中で、最後の人物である(但し鈴木亡くなった時点平沼のほか、岡田若槻存命していたため江戸時代生まれ首相経験者最後生き残りではない)。満77歳2ヶ月での内閣総理大臣就任は、戦前・戦後通じて日本最高齢記録である。 鈴木総理就任にあたりメディア通じて次のように表明した。 .mw-parser-output ruby.large{font-size:250%}.mw-parser-output ruby.large>rt,.mw-parser-output ruby.large>rtc{font-size:.3em}.mw-parser-output ruby>rt,.mw-parser-output ruby>rtc{font-feature-settings:"ruby"1}.mw-parser-output ruby.yomigana>rt{font-feature-settings:"ruby"0}今日こんにち)、私に大命降下いたしました以上、私は私最後ご奉公考えますると同時に、まず私が一億国民諸君真っ先立って死に花を咲かす。国民諸君は、私の屍を踏み越えて、国運打開邁進されることを確信いたしまして謹んで拝受いたしたであります。 — 昭和20年4月7日内閣総理大臣 鈴木貫太郎

※この「内閣総理大臣に就任」の解説は、「鈴木貫太郎」の解説の一部です。
「内閣総理大臣に就任」を含む「鈴木貫太郎」の記事については、「鈴木貫太郎」の概要を参照ください。

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