アルタナ解放軍
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 14:35 UTC 版)
「銀魂の登場人物一覧」の記事における「アルタナ解放軍」の解説
圓翔や紫雀らを盟主として、天導衆によって星を滅ぼされた13ヶ国を中心に構成された連合軍。母船である宇宙戦艦「天鳥船(あまとりのふね)」を拠点に活動する。アルタナ保全協会の壊滅と独占されてきたアルタナ奪還のために地球に侵攻するが、大義名分を盾に現地で傍若無人な振る舞いを続けたことから地球の人々の反感を買い、江戸の住民たちと衝突する。 地球では三大傭兵部族である夜兎・辰羅・荼吉尼の軍勢を送り込むなど全面衝突の様相を見せ、また天鳥船では鬼兵隊・攘夷党・快援隊および春雨の残党ら抵抗勢力と激戦を繰り広げる。本来の目的であった天導衆は圓翔により既に死亡(正確には虚の不死の血により、死体同然の肉塊となって生き延びていた)しているのを発見されていたが、圓翔は自分と兵士たちに残された行き場の無い憎しみをぶつけるためにそれを秘し、地球の解放軍兵士ごと破壊兵器「火之迦具土神(ひのかぐつち)」により地球の破壊を目論むも、天鳥船に侵入してきた鬼兵隊の活躍により阻止される。 しかしなおも諦めずついには天鳥船ごとを地球に墜落させようとするが、高杉・坂本・桂らによって圓翔が倒され、己の過ちを悟り和平を結ぼうとしたところを反発する解放軍の兵士に銃撃され殺害されたことにより、指揮系統が止まったことで事実上戦闘機能を喪失した。 紫雀(しじゃく) 声 - 津田健次郎、浜添伸也(少年期) アルタナ解放軍の旗上げの一人。ある星の王族だったが故郷と身分を捨て、戦場に身を捧げている。地球を狙う盟主たちの中では穏健派で知られる。艦隊戦の名手。仲間からは「提督」と呼ばれている。 実はその正体はハタ皇子の兄である央国星第二皇子・バルカス。有能で美貌にも恵まれ王としての器も兼ね備える申し分ない人物だったが、先天的に頭部の触角「チダンネクスコ」が小さかったため王位継承権を得られなかった。末弟のハタは優しい心を持っていたが気が弱く、亡き長兄ドラゴニアへのコンプレックスもあり、家臣団が彼を王位に担ぎ上げることには一抹の不安を抱えていた。それを知っていたため自分が残れば王位を巡って戦乱が起こると危惧し、ハタに全てを託して自ら下野を決意した。 国を離れてからは戦場を渡り歩き、その過程で圓翔との間にも因縁が生まれた。圓翔の母星がアルタナの暴走で壊滅した際には共に星に赴き、そして天導衆による支配を終わらせるために共に戦うことを決意し解放軍を結成したが、喜々たち地球人との停戦交渉を通じて戦争を裏で操る者の存在に気づき、天導衆を倒さんとする彼らを信じて停戦を決断する。しかし虚率いる奈落の襲撃と重なり、圓翔の暴走により牢に閉じ込められてしまう。坂本の通信を通じて、偶然にもハタや死亡したと思われていたドラゴニアと再会し、桂や坂本、ハタと協力して圓翔を止めるために奔走する。終戦後は圓翔に代わって戦争責任の所在などを明確にし、賠償などの戦後処理を通じて地球への援助を行っていた。 圓翔(えんしょう) 声 - 梅原裕一郎(第344話 - 第353話)→前野智昭(第356話 - 第358話) アルタナ解放軍の旗上げの一人。軍事大国として知られる惑星・武嶺の皇子で「硝煙の皇子」の異名を持つ。二振りのビームサーベルを武器に、サーベルを旋回させて銃弾を防ぐ、刀身を光弾に変えて飛ばすなど巧みに使いこなす。紫雀とは婚礼や祖父の葬儀を邪魔されてきた宿敵。兄(声 - 藤井隼)がいたが、彼の妻(声 - 柚木涼香)を奪うために他国との同盟と偽り謀殺した。天導衆によってアルタナの暴走により故郷と妻を失い、紫雀や同じく故郷を滅ぼされた兵士たちとともに解放軍を結成する。 虚の不老不死の血によって生きた肉片と化した天導衆を発見したことで復讐すべき相手を失い、自分と兵士たちに残された憎しみをぶつけるため停戦協定を破棄し、地球制圧に乗り出してしまう。 抵抗を続ける地球人に苛立ちを隠せず、火之迦具土神を起動させ、地球消滅を目論む。天鳥船に侵入した高杉たちによって火之迦具土神の中枢部を破壊されるが、なおも諦めず、ついには天鳥船ごと地球へ落そうとする暴挙に出る。 司令室に突入した坂本に撃たれるが、妻のペンダントのおかげで致命傷を免れ地球側の面々と対峙する。エリザベスと陸奥に重傷を負わせるなど圧倒的な実力を見せるが、死闘の末最後は桂・坂本・高杉の3人の連携攻撃の前に敗れる。そして自らの過ちを悟ったことで喜々からの和睦を受け入れるが、それに反発する解放軍の兵士に撃ち抜かれ、命を落とした。 王蓋(おうがい) 声 - 岩崎征実 解放軍の傭兵部隊を率いる1人。傭兵三大部族・荼吉尼族の天人で、屈強な体格と片方折れた角が特徴。かつては「破壊戦車」と恐れられ、その怪力を生かした力押しの戦法を得意とする。 かつては屁怒絽と共に「角の団」を率いて幾多の星を潰していたが、寄生種に寄生されて以降人格が変わった屁怒路を始末しようとするも圧倒的な実力差で敗北し、角を折られた過去がある。銀ノ魂篇ではその怪力で万事屋や柳生一門、かぶき町の住民たちを悉く圧倒するも、花を守るために戻ってきた屁怒路と再会。過去の因縁から攻撃を仕掛けるが、パンチ一発で右腕と残った角を残した状態で吹き飛ばされて敗北した。 蒼達(そうたつ) 声 - 加藤将之 解放軍の傭兵部隊を率いる1人。傭兵三大部族・辰羅族の天人で、辰羅特有の集団戦法を得意とする。華陀とは旧知の間柄。また解放軍の目的には興味はなく、傭兵らしく報酬を第一に考えている。 地球での戦闘では集団戦法で銀時たちを追い込むも、過去に華陀との戦闘で辰羅の戦い方を熟知していた銀時と次郎長の前に敗北する。 孫老師(そんろうし) 声 - 横島亘 解放軍の傭兵部隊を率いる1人。傭兵三大部族・夜兎族の天人で、顔を布で隠し、傘を被った小柄な老人。 気功術の達人であり、気功を駆使することで自らの身体を仮死/活性化させることで筋肉を自在に肥大・収縮させて超人的な力を発揮したり、自らの寿命すらも操ることができる。純血の夜兎の血を守るためにその能力を駆使して既に200年近い時を生きており、現在の夜兎を遥かに凌ぐ強さを持ち、戦場では「長老」と呼ばれ恐れられていた。第七師団と交戦するが、最後は神楽と神威の兄妹喧嘩に巻き込まれて倒された。
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