鬼兵隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 14:35 UTC 版)
高杉晋助を頭として各地の攘夷浪士らで結成された、武力による倒幕を目指す過激派の攘夷派テロリスト集団。元々は攘夷戦争中に高杉が率いていた義勇軍の名称だったが、攘夷戦争終結時に壊滅し多くの隊士たちも戦死あるいは処刑されるも、その後高杉の元で顔触れを新たに復活した。幕府転覆のためであれば手段を選ばず、裏で宇宙海賊・春雨や幕府内の一橋派とも手を組んで暗躍していた。 紅桜篇では刀鍛冶の村田鉄矢が製作した妖刀・紅桜を使い大規模テロによる幕府転覆を画策するも、万事屋と桂一派の手により阻止された。真選組動乱篇では真選組参謀の伊東鴨太郎によるクーデター計画に協力するふりをして捨て駒として利用し、春雨の中央進出の陽動も兼ねた真選組の壊滅計画を実行したが、万事屋の協力もあり真選組の壊滅には至らなかった。かぶき町四天王篇の後日談では春雨の本部に招集を受け、阿呆提督の策により神威率いる第七師団もろとも始末されそうになるが、計画を看破していた高杉の指示により大規模なクーデターを決行し、神威ら第七師団とともに春雨十二師団の実権を掌握することに成功する。 将軍暗殺篇では一橋派や春雨と結託して茂茂の命を狙うが、終盤で突如天導衆に鞍替えした喜々と元老院の指令で寝返った春雨の本隊に切り捨てられ、高杉が意識不明の重体となり第七師団とともに宇宙を漂う孤軍と化す。さらに裏で春雨を掌握した虚の罠によって多数の隊員が命を落とし、生き残った隊員も散り散りになるなど壊滅寸前に陥るが、虚を打倒するために立ち上がった銀時・桂・坂本らの協力により、烙陽にて意識を取り戻した高杉の下に再集結を果たす。銀ノ魂篇では桂一派や快援隊、春雨の残党らとともにアルタナ解放軍の母船・天鳥船に突入し、万斉が戦死するなど多くの犠牲を経ながらも惑星破壊兵器・火之迦具土神の発射を阻止することに成功した。その後の組織としての動向の消息は不明。 元ネタは高杉晋作が江戸時代末期に創設した長州藩の部隊・奇兵隊。 高杉 晋助(たかすぎ しんすけ) 声 - 子安武人、桑島法子(幼少期) 演 - 堂本剛、大西統眞(幼少期) 鬼兵隊の総督。「攘夷志士の中で最も過激で最も危険な男」と称される。キセルをくわえ蝶柄の派手な着物を着用し、左目には眼帯を巻き常に薄笑いを浮かべ、どこか正常さを失った狂人のような雰囲気を漂わせている。剣の腕前も銀時や桂に匹敵する実力で、天人相手にも物怖じすることがない。洞察力にも優れており、他人の心理を的確に読み取ることにも長けている。自分たちに剣の道を教えてくれた恩師・松陽を自分から奪った世界に対しての憎しみを原動力に、この国と世界のすべてを壊すことに執着している。 下級武士の家の長男として生まれ、桂と同じ名門私塾・講武館の出身であったが、身分を笠に着て威張り散らす門下生たちとたびたび衝突しており、それが原因で父親(声 - 今村一誌洋)とも折り合いが悪く周囲に馴染めずあまり居心地がいいとは言えない幼少期を送っていた。ある日、自分たちの喧嘩に割り込んできた銀時や松陽と出会い、桂とともに講武館を去り松陽が開いていた私塾・松下村塾に入門する。のちに幕府に捕縛された松陽を救うため銀時や桂らとともに攘夷戦争に参加したが、敗北し松陽も自身と桂を助けようとした銀時の手で首を斬られ処刑されてしまう。終戦後は三人それぞれ別々の道を行くことになり、鬼兵隊を復活させ武力による幕府転覆のための活動を開始する。 初登場時には幕府に処刑された旧鬼兵隊メンバーの三郎の父である機械技師の平賀源外をそそのかして将軍の暗殺を企てたが、銀時によって一矢報われる形となり阻害された。紅桜篇では紅桜を使った大規模テロを画策するも銀時と桂らによって阻止され、さらには裏で春雨と結託していたことが知られたことで、銀時だけでなく一応の同志であった桂からも完全に決別されることになった。真選組動乱篇では真選組の壊滅計画を指揮し、伊東の心中を看破し切って手を打っていた。 かぶき町四天王篇の後日談では、阿呆提督の依頼を受けて第七師団団長の神威の捕獲に協力するが、3日後の公開処刑の場で突如クーデターを起こして神威を救出し、阿呆提督を始末して神威とともに春雨の実権を掌握する。その後は将軍派と対立する一橋派と接触し、その首魁である一橋喜々を次期将軍として擁立させるべく喜々や佐々木異三郎らと共に暗躍する。一国傾城篇の事件後は佐々木の手引きで牢屋に侵入、憎悪と狂気に満ちた表情を浮かべながら怨敵である定々を暗殺することに成功する。 将軍暗殺篇では、神威とともに茂茂の暗殺計画に参加し、京へと向かう一行を各地で襲撃する。そして茂茂が全蔵に暗殺された報を受けて伊賀の里に向かい自らは銀時と対峙するが、壮絶な死闘の最中、突如現れた朧に背後から錫杖で貫かれ重傷を負う。しかし銀時の影に隠れた不意打ちで朧の左目を潰し、助けにきた神威に連れられて伊賀を去った。相当の重傷を負っていたため直後に意識不明の昏睡状態に陥り、その最中に鬼兵隊が壊滅寸前の状態に陥ってしまう。 その後、昏睡状態のまま烙陽に潜伏中、春雨の襲撃を受け辛くも脱出するも、逃げる途中で春雨の攻撃による足場の崩落に巻き込まれて岩場から落下したところを神威に救われ、その直後に目を覚ました。奈落に囲まれ追いつめられた万斉を助けると戦線に復帰し、銀時、桂、坂本らかつての戦友達と共闘して奈落の兵士や春雨の戦闘兵器らを一蹴する。以前から疑念を抱いていた虚の正体と松陽の真実を知ったうえで「たとえ虚が松陽と同じ肉体を持つ者であろうと、自分たちから松陽の存在を奪った者たちが作る世界を壊す意志に変わりはない」と断言した。その後は新八と定春に銀時を託して彼らを見送り、自身は朧との一騎討ちを繰り広げ、敗れて息を引き取った朧の遺体を松下村塾に持ち帰った。 銀ノ魂篇では、馬董や猩覚ら春雨の残党とともに天鳥船船内に突入し、鬼兵隊を率いて火之迦具土神の発射を阻止すべく中枢部を目指す。万斉など多くの仲間を失いながらも中枢部の破壊に成功したあと、圓翔の元にたどり着き桂や坂本らとともに死闘を繰り広げた。天鳥船の地球落下の直前、圓翔が秘匿していた天導衆幹部らの抹殺を図るが、解放軍の一部兵士の不意打ちにより瀕死の重傷を負ってしまう。死の間際、朧の遺骨を自分の心臓ごと貫くことで不死を獲得し、一命をとりとめる。天鳥船から姿を消したあと、天導衆の行方を追い、星芒教の存在と虚の生存を突き止めるが、不死の力を失った朧のそれも血液ではなく遺骨から不死を得たためか、余命幾許もない身となる。 2年後、松下村塾の跡地で朧の墓を建てていたところを銀時と再会し、襲撃してきた奈落の追跡を振り切り、事前に用意した船で脱出し江戸に向かう。船内で銀時と情報を交換し、星芒教の壊滅と松陽の救出への協力を持ちかける。そして江戸にて再会した桂らとともにターミナルへ突入し星芒教を率いる天導衆と相対し、左腕を失う重傷を負いながらもうち一人を撃破する。そしてターミナル上層部にて復活した松陽と再会するが、その直後に自身の取り込んだ因子の内に潜んでいた虚によって肉体を乗っ取られてしまう。しかし意識を奪われる間際に自らの体を貫いて松陽を逃がし、自らは意識を奪われながらも肉体の内で虚を止めるべく奮戦する。銀時に敗れた虚の精神が消滅したあと、かつての思い出を回想しながら銀時に発破をかけ、銀時の笑顔と再戦の言葉を聞いて満足げに息を引き取った。 遺体はターミナルの爆発の際にアルタナに飲み込まれたが、最終話(最終訓(第七百四訓)「天然パーマにロクな奴はいない」)では、とある龍穴を祀る神社の祠にて、彼の生まれ変わりと思われる赤子が置かれているのを発見される。桂はアルタナから生まれた松陽とは違いそのような奇跡は起こり得ないと考えていたが、坂本は「師が弟子を護ることは奇跡ではなく当然のことである」と語っている。 『3年Z組銀八先生』第3巻挿絵に登場したのち、リターンズから小説版本編にも登場した。銀魂高校の不良グループのリーダーで、制服の下に黒味がかった赤いシャツを着て左目には包帯の代わりに眼帯をつけている。リターンズまで停学処分を受けていた。河上から鬼兵隊という名のバンドに誘われているが、「そろばん塾に通っている」という理由で断っている。岡田からは「晋ちゃん」と呼ばれている。リターンズで3Z小説版本編に初登場し、かなりボケを連発している。小説版のみボケキャラがゆえに、土方から「ボケ主体の銀八シリーズじゃ動かしづらいと大崎からクレームがきている」と言われてしまう。アニメ版のショートアニメ版『冷血硬派 高杉くん』にも3年Z組の生徒として登場している。 ショートアニメ版『金魂』では、危険な依頼しか受けない何でも屋「万事屋晋ちゃん」を経営していた。服装は銀時と同様のもの。 2018年4月1日にエイプリルフール企画としてauのCMシリーズ「意識高すぎ!高杉くん」に登場する高杉くん(演 - 神木隆之介)に本作品の高杉晋助の声があてられた特別CM「購買部」篇が1日限定で放送された。 元ネタは幕末の長州藩士・高杉晋作。 河上 万斉(かわかみ ばんさい) 声 - 山崎たくみ 演 - 窪田正孝 「人斬り万斉」の異名をとる人斬り。鬼兵隊の事実上のNo.2で、隊中で彼のみ高杉を「晋助」と呼び捨てにしている。サングラスにヘッドホン、革のコートという現代風の出で立ちに似合わず、一人称は「拙者」で語尾に「~ござる」をつけるなど侍のような口調でしゃべる。背中に背負った三味線に仕込んだ刀と三味線の弦を武器に使用し、弦はさまざまな用途に使用が可能で無理に動けば身体が引き裂けるほどの硬度を誇る。 たとえ高杉の命令であっても気に入らなければ自らの判断でその任務を遂行するなど己の手段に独特のこだわりを持ち、敵でも力量や心意気を認めた人物を見逃すなど義理堅い面がある。また基本的にシリアスなキャラだが、年賀状の回では来島・武市と一緒に「大河 奇兵隊出るかな」と大河ドラマに便乗した内容の年賀状を万事屋に送っていたほか、烙陽決戦篇では銀時の冗談を真に受けて自らの指を詰めようとしていた。 音楽プロデューサー・つんぽとしての裏の顔も持ち、お通に楽曲を提供している。常にヘッドホンを着けて音楽を聴いているため(ほとんど寺門通の曲を聴いている)、人の話を聞いていないような素振りを見せることも多い。音楽用語で人の魂の「響き」を形容する場面も多々見られる。 真選組動乱篇では、伊東の裏切りに気付いた山崎を暗殺したあと、鬼兵隊を率いて近藤らの乗った列車を追跡。追ってきた銀時と対峙するが、最後は銀時にヘリコプターごと地面に叩きつけられて敗北。爆発に巻き込まれるも生存しており、銀時のことを「奴のリズムに聞き惚れた自分の負け」と語った。 烙陽決戦篇では、春雨の攻撃により鬼兵隊が半壊状態に陥っていたところを他の隊員らとともに坂本率いる快援隊に救われ、銀時や桂らとも合流し初めのうちは抵抗を感じながらも彼らと行動をともにする。喜々の艦隊を占領したときは、家臣に理不尽な命を下そうとした彼を殴り飛ばした。烙陽に着いたあとは銀時、桂、坂本をはじめとする面々の戦いぶりを目の当たりにして彼らを見直すようになり、銀時や新八を救う場面も見られた。次々と襲い来る春雨の兵隊たちとの戦いを新八らと潜り抜けるが、奈落と対面したところで新八を突破させるために時間稼ぎを引き受け、とどめを刺されそうになったとき、目覚めた高杉に間一髪で救われた。 銀ノ魂篇では、天鳥船に突入し、高杉やまた子らとともに火之迦具土神の中枢部を目指すが、圓翔の施設破棄による爆破に巻き込まれかけたまた子を助けるため重傷を負い、高杉たちを中枢部へ侵入させるために時間稼ぎを行う。瀕死の身でありながら弦で死体を操り単独で解放軍兵士たちと戦い、死してもなお自分自身の肉体を操り最終的に体に巻きつけた爆弾で敵兵もろとも自爆、壮絶な最期を遂げた。 『3年Z組銀八先生』では、第3巻挿絵と、小説版本編ではリターンズから登場。高杉率いる不良グループの一員で、制服の代わりに青色のシャツを着ており、ズボンにはチェーンをつけている。挿絵では髪の色が青色ではなく茶色になっている。三味線ではなくギターを所持している。「鬼兵隊」と名付けたバンドで活動するために高杉を誘っている(しかし高杉にはそろばん塾に通っているという理由で拒否されている)。アニメ版のショートアニメ版『冷血硬派 高杉くん』にも3年Z組の生徒として登場している。 ショートアニメ版『金魂』ではスナイパーとして登場。松平片栗虎を暗殺していた。 来島 また子(きじま またこ) 声 - 早水リサ 演 - 菜々緒 鬼兵隊の紅一点。二丁の拳銃(回転式拳銃)を武器に戦う拳銃使いで、「紅い弾丸」の異名を持つ美少女。上がへそ出し仕様の和服(原作は赤、アニメ版ではピンク)で、下がミニスカートという、かなりセクシーな服装である。長い金髪を頭の左側でハーフアップにしてまとめている。目は若干ツリ目。 語尾に「~ッス」とつけてしゃべり、性格は短気で攻撃的。戦闘でも臆せず攻撃を仕掛けることが多いが、落ち着いている時は常識人らしい言動が目立つ。紅桜篇では神楽にそそのかされて高杉にパンツを見せようとしたり、変装した武市を高杉だと勘違いして抱きつくなど、少々抜けた部分もある。高杉を「晋助様」と呼び心から慕っている。 鬼兵隊が復活するきっかけとなった人物。攘夷志士であった父親は幕府に殺され、母親は罪人の妻という迫害を受けて亡くしたことから幕府への憎しみを抱き、攘夷四天王の一人であった高杉に接触する。その場面を目撃した武市に捕縛され、高杉を捕らえるための餌として河原で見せしめにされるが、幕吏の隙を突いた高杉と万斉によって解放される。代わって捕縛された高杉と万斉を救出するため奉行所に侵入し、武市に短刀を突きつけるが、すでに高杉が幕吏を抱き込んでいたため暴動が起き、ともに奉行所を脱出し、鬼兵隊が再結成されることとなる。 虚との決戦から2年後、失踪した高杉の行方を武市とともに追っていたところ銀時に出会い、奈落の襲撃を受けている最中に高杉を目撃するが、銀時とともに船に乗って去ってしまう。その後、高杉を追って江戸へ向かおうとするが、自分たちの知らない高杉の顔を見て迷いを抱く。ターミナルでの決戦のあとは高杉のことを銀時に任せ自分たちは何もできなかったことへの悔いから、贖罪のためにかつての銀時と同じように各地の龍穴をめぐる旅に出ており、最終話(最終訓(第七百四訓)「天然パーマにロクな奴はいない」)では、ついに高杉の生まれ変わりらしき赤子の姿を見つけ涙を流していた。 『3年Z組銀八先生』では、小説版本編ではリターンズから登場。高杉率いる不良グループの一員で、第3巻挿絵では高杉のことを「先輩」と呼んでいたが、のちに小説版に登場した際は漫画本編同様「晋助様」と呼んでいた。ボケを連発する高杉らに対してツッコミをすることが多い。フェニックスでは他のメンバーと同じくボケることも多い。 ショートアニメ版『金魂』でも女子高生として制服姿で登場したが、アニメガイドブックの登場人物欄では赤いチャイナ服を着ている。武市とともに「万事屋晋ちゃん」で高杉の助手を務める。 元ネタは幕末の長州藩士・来島又兵衛。 武市 変平太(たけち へんぺいた) 声 - 茶風林 演 - 佐藤二朗 鬼兵隊の参謀。元幕府の役人で攘夷浪士の間では「変人謀略家」と呼ばれる。どんなときでも目を見開いた表情を崩さないポーカーフェイスが特徴。常に冷徹だが、真剣での実戦には不慣れで新八との対決時は怖気づいていた(一応互角に戦っていることから必要最低限の実力はある模様)。また子からは「先輩」または「変態」と呼ばれ、よく悪口雑言を言われるが、腐れ縁のせいか行動を共にする場面が多い。 本人は子供好きのフェミニストを自称しているが、実際には幼い少女に対して並々ならぬ愛情を持っている節があり、そのことでまた子からはフェミニストではなくロリコン呼ばわりされている。高杉の不在時に彼のコスプレに興じてまた子と万斉にボコボコにされるなどボケをかますことが多いが、参謀としての実力はあり同窓会を利用して銀時たちを謀殺する計画を実行しようとしたこともある。頭の回転も早く、将軍暗殺篇では御庭番衆の動きを陽動と見抜き、それを逆手に取ることであやめたちの向かった抜け道の場所を見つけ出した。 幕府にいたころは、職権を乱用し民を粛清する役人を見ていく中で幕府そのものに失望し、高杉を逮捕できないと知りつつも、あえて役人を引き連れて彼に殺させ、自身も斬られる覚悟でいた。しかし高杉から参謀として勧誘され、その場は答えを保留したが、奉行所での騒動の中で高杉についていく決意を固め、捕らわれていた彼を始めとする攘夷志士たちの脱走の手引きを行った。 烙陽決戦篇では、神楽が鬼兵隊の船への同行を申し出た際は、星海坊主と神威に対して憎まれ口をたたく彼女の本心を察し、同行させる。その後は烙陽にて神楽やまた子ら他の隊員たちとともに高杉の捜索を行う。岩場で落下した高杉を目にし、直後目覚めた彼の指示で万斉らと合流した。 銀ノ魂篇では、天鳥船に侵入した高杉たちの後方支援を行うが、圓翔による火之迦具土神の発射を阻止するため天鳥船のエネルギー回路中枢を一時的に断つべく、有志数名とともに小型艇で特攻を仕掛けた。しかし通信を傍受して作戦を把握していた猩覚の助けで生存し、彼らとともに高杉の元へ向かう。 虚との決戦から2年後、失踪した高杉の行方をまた子とともに追っていたところを銀時に出会い、奈落の襲撃を受けている最中に高杉の姿を目撃するが、銀時とともに船に乗って去ってしまう。最終話(最終訓(第七百四訓)「天然パーマにロクな奴はいない」)では、後悔の念から贖罪の意思を抱くまた子とともに、各地の龍穴を巡る旅に出ていた。 『3年Z組銀八先生』では、第3巻の挿絵と、小説版本編ではリターンズから登場。高杉の不良グループの一員で、「女子中学生好き」という、漫画本編同様子供好きのフェミニストを自称している。アニメ版のショートアニメ版『冷血硬派 高杉くん』にも3年Z組の生徒として登場している。髪型は原作と異なり、七三分けになっている。 ショートアニメ版『金魂』ではワンカットのみ登場。坊主頭で茶を飲んでいた。 元ネタは幕末の土佐藩士・武市半平太。 岡田 似蔵(おかだ にぞう) 声 - 青山穣 演 - 新井浩文 「人斬り似蔵」と呼ばれる攘夷浪士。盲目ながら嗅覚を頼りに抜き身を見せず敵を斬る居合い斬りの達人。若いころに病気で視力を失った代わりに、嗅覚・聴覚・勘が人一倍発達している(本人曰く「前よりもいろんなものが見えるようになった」とのこと)。鼻が詰まらないように洗浄薬を愛用している。人を斬ったときに見える「魂」を追っているうちに人斬りとなり、高杉の誘いを受けて鬼兵隊に加わる。 橋田屋の用心棒として働いていた際に、銀時と剣を交えるが刀を折られ敗北する。その後しばらく身を潜めていたが、村田鉄矢が製作した対戦艦用機械機動兵器「紅桜」を用いて銀時と再戦し、一度は銀時に重傷を負わせ追い詰めるものの、激昂した新八に右腕を切り落とされ逃走した。その後、江戸上空で桂一派と対峙した際にはたった一人で戦艦二隻を落とすが、このころから紅桜を制御しきれなくなり始めていた。のちの銀時との再戦でついに紅桜に精神と肉体を支配されて暴走、最後は銀時によって倒される。なお、銀時に倒されるシーンにて、原作では紅桜が消滅しただけに対し、実写映画版では似蔵の肉体も消滅している。 紅桜篇終了後は消息が分からなくなっていたが、銀ノ魂篇での万斉の死に際において、他の死んだ鬼兵隊の隊士とともに登場していることから、すでに死亡していることが判明した。 『3年Z組銀八先生』第3巻挿絵と、小説版本編ではリターンズから登場。高杉にはパシリとして扱われており、コロッケパンを買いに行かされている。このコロッケパンを武器にして、対立する不良グループを瞬殺した。ここでは高杉のことを「晋ちゃん」と呼んでいる。盲目ではない模様。 元ネタは江戸時代末期の土佐藩士・岡田以蔵。
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