攘夷党(桂一派)
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「銀魂の登場人物一覧」の記事における「攘夷党(桂一派)」の解説
桂小太郎を筆頭とした攘夷集団の一つ。「桂一派(の攘夷党)」と呼ばれることが多い(桂が自分たちのことを「我々攘夷党」と呼んでいる場面がある)。初登場時は過激派と呼ばれていたが、土方曰く「ロクな手駒を持っていない」と評されるほどに有力な人材は無に等しく、集会でもテレビドラマの話をしているだけなど、攘夷活動らしきことはほとんどしていないが、桂の危機にはエリザベスらの指揮の下、鬼兵隊に劣らぬ戦闘力を発揮したり、桂が生きていると知って涙を流し喜んだりするなど、党首を慕っている。 桂 小太郎(かつら こたろう) 声 - 石田彰、甲斐田ゆき(幼少期) 演 - 岡田将生、萩原壮志(幼少期) 「狂乱の貴公子」など数々の異名を持つ指名手配中の攘夷志士・革命家で、ストレートの長い黒髪が特徴の中性的な容貌。周囲からは「ヅラ」のあだ名で呼ばれるが、そのたびに「ヅラじゃない 桂だ」と返すのが口癖。市中では正体を隠し真選組ら幕府からの追っ手を避けるために頻繁に変装しており、遊行僧に扮することが多いが、女装など変装のバリエーションは豊富。攘夷戦争敗戦後もひたすら国を憂い、世を変えるために戦うという真摯な攘夷の志が多くの志士たちを惹きつけ、指名手配犯でありながら民衆からの人気も高い。 真面目な性格だがそれゆえに天然ボケな部分が強い。学識の一端が垣間見えるような堅い口調で話すのが常だが、時折「バイビー」「ニャンニャン」などのきわめて古臭い言動を発する。好物は蕎麦。動物好きで犬や猫をかわいがる描写があるほか、坂本から贈られた謎の宇宙生物「エリザベス」をペット兼相棒として溺愛している。かぶき町でラーメン店を営む未亡人の幾松とは、偶然ピンチを助けられて彼女の店でアルバイトをするうちに、攘夷志士を嫌っていた彼女ながら心を通わせるようになった。 銀時や高杉とは吉田松陽の元でともに学んでいた幼馴染であり、彼らおよび坂本とは攘夷戦争時代の盟友。幼少期に両親や祖母(声 - 有川知江)を亡くし天涯孤独の身となったものの、その才覚を認められて名門塾「講武館」に特待生として招かれる。同塾に通っていた高杉とはこのころからの知り合いであり、家族から飯抜きの罰を受けた彼の元へおにぎりを持っていくなど、たびたび揉めごとを起こす高杉のことを何かと気にかけていた。やがて松陽と出会い、高杉とともに講武館を抜け、松陽が開いている松下村塾で侍として成長していく。 万事屋の面々からはいつも馬鹿にされているが、攘夷志士や幕府にとっては最大級の大物であり、他の志士たちから畏怖され、過激派に対する抑止力となっていたり、幕府に警戒されたりしている。指名手配犯として真選組からは市中で見つかるたびに追いかけ回されているが、立場を超えた全体的な危機や互いの命の危険などの緊急事態には、一時休戦して協力することもある。真選組局長である近藤とは場上最大の宿敵同士であるはずだが、記憶喪失状態に陥った場合やネット上など互いの素性を知らずに意気投合し、のちに正体を知って仰天するというパターンが多い。そのほか将軍の徳川茂茂や警察庁長官の松平片栗虎らとも成り行きで面識があり、茂茂とは彼が記憶喪失になっていた際に互いの素性を知らずに協力した経緯からある種の友情を感じている。 登場当初は倒幕を成すべく過激なテロ行為にも手を染めていたが、銀時たちとの関わりを経て本人曰く「壊すには大事なものが増えすぎた」ため、武力に頼らない平和的な攘夷の道を探りながら同志を束ねている。かつての仲間である攘夷志士の高杉の行動を「江戸ごと破壊しかねない」と懸念し、紅桜篇では高杉の心中を察しつつも彼を止めるために単身でその元へ乗り込み説得を試みる。しかし高杉が宇宙海賊・春雨と手を組んだことを知り、銀時とともに彼と決別した。 紅桜篇以降は攘夷活動らしいことは何一つしていなかったが、さらば真選組篇では、茂茂の友として彼との約束を守るべく喜々の圧政に抵抗するために行動を開始。妙のスナックで狼藉を働いた喜々を殴り飛ばした銀時の身代わりとしてわざと捕縛され、同じく捕縛されて斬首を待つ身であった近藤と接触して協力を求め、彼や同じく捕縛されていた松平とともに脱獄。途中で近藤をかばって重傷を負うも、銀時たちと合流したことにより後方支援を行いながら脱出した。 脱出後は真選組に江戸を出るよう勧めたほか、幕府から追われる身となった銀時らを地下都市アキバの自身のアジトに匿う。そこに現れた信女から虚の素性を聞かされたあと、高杉を救うべく銀時、坂本とともに宇宙へ向かった。烙陽で春雨との戦いが始まると、第四師団団長の猩覚と対戦。1対1の戦いの中で「逃げの小太郎」を捨てて一人の侍として戦うことを決心し、最後は猩覚を頭突きで倒した。銀時、坂本らと合流すると、目覚めた高杉とともに春雨や奈落の部隊と戦闘を繰り広げ、神楽の元に向かう銀時を後押しした。 銀ノ魂篇では、坂本とともに喜々の従者としてアルタナ解放軍との停戦交渉に赴く。交渉後は不測の事態を想定して坂本たちと別れ、搭乗していたステルス艦で待機していたが、ステルスの意味を勘違いしていた結果、央国星の巨艦に衝突し捕縛されてしまう。しかし自分の正体を思い出したエリザベスの取り成しにより央国星と同盟を組み、央国星の艦隊が解放軍の注意を引きつけている隙に天鳥船に突入し、司令室にて高杉や坂本とともに圓翔と激突する。 戦後は黒縄島で松平と交わした約束によりドナルド・ヅランプの偽名で政府に登用され、二年後に日本国初代総理大臣に就任する。しかしそよ姫の政敵になると考えた松平により、たびたび刺客を差し向けられ命を狙われるようになる。その真意は姿を消した天導衆の残骸の行方を追うことであり、星芒教の存在を掴み暗殺されたと見せかけてターミナル周囲から民衆を避難させ、江戸に帰還した銀時や高杉と合流して星芒教との決戦に向かう。そしてターミナル内部にて現れた柩と交戦するがその真意を知って彼の最期を看取ったあと、復活した松陽の指示を受けて他の者たちをターミナル内部から避難させ、松陽の死を見届けた。最終話(最終訓(第七百四訓)「天然パーマにロクな奴はいない」)では、英霊志士「オバZ」に扮して出番を求め彷徨う姿が描写された。 第1回人気投票では第6位、以下第2回が第5位、第3回が第6位、第4回が第5位、第5回が第6位、第6回が第5位となっている。 『3年Z組銀八先生』では、3年Z組の学級委員長として登場。ピアノが得意。名前をネタにされるのは漫画本編と同じ。 元ネタは幕末の長州藩士・桂小五郎。 エリザベス / ドラゴニア<本名> 声 - 高松信司(第15話 - 第230話)→神谷明(劇場版2作目、銀ノ魂篇)、栗山千明(よりぬき銀魂さん第27話)、山田孝之(実写映画版)、福田雄一(WEB配信ドラマ版) 坂本辰馬が桂へ贈った正体不明の宇宙生物。白いペンギンのような風貌をしている。文字の読み書きなどを桂に教わっていることもあって、桂にはほぼ忠実。最初はペットとして登場していたが、現在では桂の相棒として攘夷志士からも一目置かれている。普段はプラカードに書かれた文章で意思を伝えるが、桂のいないときは普通にしゃべっているらしい(2回目の登場のときに桂の前でしゃべったこともある)。ときどき見える足からはすね毛が生えている。些細なことで桂と喧嘩してしまうこともあるが、すぐに仲直りする。 普段は桂と過ごしている。長屋に自宅があり、人間の妻と宇宙生物の(被り物をしている)子供がいる。子供の躾にはかなり厳しい。また、ナースの「内野さん」という人間の女友達がいる。 見かけによらず高い戦闘力の持ち主で手にしたプラカードは武器としても利用する。このほか刀を持ったり、口からキャノン砲を出して攻撃したり、ドリルを出して地中を掘り進むことができる。また、器用で刀研ぎができたりもする。神楽からは「エリー」と呼ばれている。特にさらば真選組篇では、ほとんど大した傷も負わずに負傷した桂を背負いながら奈落の敵兵を一掃するなど、その力を十二分に発揮している。烙陽決戦篇でも桂たちとともに行動し、春雨や奈落の兵と戦う。 実は中身の人はシフト制で、月曜日のみ幻の傭兵部族・蓮蓬の地球調査部隊の隊長・江蓮という人物であった(桂曰くヘルプエリザベスで、火〜日曜日担当のレギュラーエリザベスは蓮蓬篇時、長期休暇中で不在だった)。また桂によれば、紅桜篇にはヘルプエリザベスは出場していないらしい。なお、レギュラーエリザベスと蓮蓬の関係は不明である。 さらば真選組篇では、桂の指示を受け「ただの侍として」ともに国を救うべく、散り散りになった元真選組メンバーに接触、近藤救出計画に引き込んだ。しかし無口・プラカードによる意思表示というキャラ設定が斎藤と被っていることでよく彼と喧嘩する。 その正体は央国星三皇子の長兄・ドラゴニア。央国星の次期の王を約束されながら転落事故で亡くなったとされていたが、崖底でかろうじて生き延びたところ現在のエリザベスに似た謎の生物たちに遭遇し、そのうちの一人に致命傷を負わせるも自爆に巻き込まれてしまう。その後の経緯は不明で、過去の記憶をなくし、現在のエリザベスに至る。銀ノ魂篇で桂とともに央国星の巨艦に収容された際、ダンのクーデターで頭を強打した衝撃で自分の正体を思い出し、アルタナ解放軍を止めて地球を救うため、央国星の協力を求める。以降は目つきが鋭くなり、桂とともに解放軍本部に乗り込む。司令室で圓翔と戦うが、圓翔の繰り出す光弾から桂をかばい、瀕死の重傷となってしまう。喜々の指示で治療を受けたあと、天鳥船が落下していく中、紫雀とともに末弟ハタの決断を見守った。戦後は央国星に戻らず、総理大臣に就任した桂に付き従っている。 最終話(最終訓(第七百四訓)「天然パーマにロクな奴はいない」)では、英霊志士「オバZ」に扮した桂とともに活動している。 『3年Z組銀八先生』にも桂のペット兼相棒として登場している。初期では単なる桂のペット扱いだったが、ついには「3Zの生徒」として生徒会長選挙に立候補までしてしまっている。第2巻ではこれが元で桂と喧嘩してしまうが、桂の「親友」という言葉に感動して、仲直りした。定春をライバル視している。 また、第173話Aパートにアニメオリジナルキャラとして、偽のエリザベスが登場したが、本物との関係は不明。江蓮(えれん) 声 - 古谷徹 幻の傭兵部族「蓮蓬族」の諜報部隊隊長であり、桂曰く「ヘルプエリザベス」の正体。蓮蓬篇にて登場。地球潜伏調査の功績が認められ帰還後は昇格し、将軍として対侍用機動兵器「頑侍」を用いた先鋒部隊を率いて地球侵略のカギを握る。しかし、地球で桂をはじめとする多くの者と過ごした経験から、地球を愛する気持ちを抱くようになり、同じく地球を愛していた蓮蓬の同胞と地球の二つを守るために、双方を裏切った者の汚名を被ることを決意。蓮蓬が地球に向けて放った種に細工を施し、「桂の友」として死ぬべくたった一人で米堕に戦いを挑む。事態の終結後は地球の桂の元を去った。 地球ではよく桂のUNO(アニメ版では「宇野」)の相手をしてやり、弱い桂に気遣ってわざと負けてやっていたりした。
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