S級ヒーロー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 01:14 UTC 版)
リスト内に名前があるヒーローはリンク先を参照。 ヒーロー名順位バング(シルバーファング) S級3位→引退 キング S級6位→S級7位 ジェノス(鬼サイボーグ) S級17位→S級16位→S級14位 ブラスト S級1位。成人男性。現時点で素性が一切明かされていない謎の人物。 圧倒的な強さを持ち、ヒーローは趣味でやっているなどサイタマと共通する部分はあるが、一方で家庭と仕事を持っており年齢的にも設定とずれが生じるため、別人である。協会の要請には応じる気配を見せないものの実力は他のS級ヒーローと比べても別格のようで、シッチによると特別扱いするだけの価値が彼にはあるとのこと。 村田版では原作に先駆けて本編に登場しており、空間を操る能力を有していることが窺える描写がある。顔やコスチュームに無数の傷跡がある。フラッシュがブラスト本人かどうか試す目的で最高速の閃光脚を繰り出すも、簡単にフラッシュの背後を取るなど高い実力の片鱗を見せた。ブルーと同じく虹彩が歯車のような形をしている。 実績として、2年前にムカデ長老に逃げられるが一度瀕死状態にまで追い込んだこと、閃光のフラッシュら忍者の出身である『忍者の里』創設者と15年前に戦い勝利していたことが語られている。 タツマキ(戦慄のタツマキ) 声 - 悠木碧 S級2位。フブキの姉。少女のような外見のため周りから子供やフブキの妹などと勘違いされることが多いが、実年齢は28歳。服装は常に黒いドレスで、天然パーマがかかった緑髪が特徴。低身長を気にしており、子供扱いされると憤慨する。その強大な超能力が周囲を戦慄させるところから、ヒーロー協会から本名に「戦慄」という枕詞を加えたヒーローネームを授与された。戦闘力はブラストを除けばS級の中でもずば抜けており、他のS級ヒーローでも苦戦するような怪人をいとも容易く退治したりと、ブラストは行方不明・キングは積極的に協力しないということもあり協会の最高戦力として信頼されている。ただし、超能力を司っている頭部にダメージを負うと超能力が不安定になるのが弱点。 プライドが高く高飛車な性格であるが、休日や出動要請がない時でも自発的にヒーロー活動に打ち込むなど正義感は強い。しかし複数の町の住民からタツマキへのクレームがヒーロー協会に何度も殺到しており、ヒーロー協会幹部に「場合によってはタツマキ自体が災害になり得る」と問題視されている。 持ち前の卓越した超能力に関して幼少期から既に研究機関から目を付けられ、本人の意思に反して親元を離れ英才教育を施される孤独な日々を送っていた。そこでの経験は今のタツマキのヒーローとしての在り方に強い影響を及ぼしている。 妹のフブキを溺愛しており、危害を加えようとする敵に対しては激昂する。また善人相手でも妹以外の人間に対する不信感は根強く、サイタマやフブキ組に対して嫌がらせをすることがある。 原作者の作品『モブサイコ100』の作中に、超能力者の例として1コマだけカメオ出演している。 カミカゼ(アトミック侍) 声 - 津田健次郎 S級4位。37歳。「おっさん」と呼ばれるのを嫌う、自称ハードボイルドかつ人情派ヒーロー。侍の風貌をしている。 ヒーローは人格と実力を併せ持つ者しか認めない主義で、相手の真の実力を知らないうちは名声や評判などは信用せずB級のサイタマが握手を求めたときには拒んだ上で「お前がS級まで上がってこれたら改めて自己紹介をしてやる」と発言している。彼が認めているヒーローは今のところバングのみ。自信家だがヒーローとしての人格や育成者としての能力は確かで、彼が育てている弟子のイアイアン・オカマイタチ・ブシドリルはA級上位に並んでいる。 音速を遙かに超える剣戟を扱うハラギリのさらに上を行く、神速の剣戟の使い手。今まで巨大化する怪人や再生する怪人を沢山斬っており、災害レベル鬼の怪人も一瞬で細切れにするほか斬撃を飛ばす等も可能で、「自分の剣より遅い銃弾の対処に手こずる理由はない」と言ってのける超一流の剣士。しかし戦闘手段は剣術のみのため、バングと同じく物理攻撃の効きづらい再生能力・分裂能力を持つ怪人とは相性が悪く、万が一でも刀を紛失すれば戦闘手段を失ってしまう。 必殺技は敵を一瞬で細切れにする「アトミック斬」。並の怪人ならば咥えている爪楊枝で一瞬のうちに細切れにできる。 村田版では「アトミック斬」を変化させた「アトミック集中斬」がある。剣士が苦手とする分裂タイプの怪人を倒すために生み出された技で、斬撃の範囲が極端に狭くなる弱点があるがその代わりミクロサイズまで切り刻むことができ、災害レベル「竜」黒い精子の分裂体を分裂できなくなるほどまで切り刻み撃破した。ただ、腕への負担が大きいらしく乱発はできないのがデメリット。 童帝(イサム) 声 - 高山みなみ S級5位→ネオヒーローズ・ネオリーダー。10歳の少年。ヒーロー協会の参謀的役割を担う天才的頭脳の持ち主。S級6位のメタルナイトおよびボフォイ博士の元助手で、彼のことは科学者として尊敬していた。塾講師も勤めており、Y市には自らのラボを持つ。思考で消費する糖分を補うためによく甘い物を食べている。 戦闘では背中に背負ったランドセルから放つ大量の兵器を操り攻撃する。身体能力もかなりのもので、C級ヒーロー・赤マフの肉体強度が100に対して彼は1,880とすでにA級上位並み。洞察力にも長け、物理攻撃が全く通用しないエビル天然水の弱点を見破った。 年齢にそぐわない知性と状況把握能力の持ち主であり、S級ヒーローのチームワークを慎重に考慮し幹部と議論したりするが責任感の強さ故にヒーロー協会のいい加減な管理体制や、他のS級ヒーローの身勝手な行動の仲裁をしたり、裏工作をしていたボフォイ博士への失望感が原因で慢性的にストレスを溜め込んでいる苦労人だが、年相応の生意気な態度が見られる。怪人協会突入時に、自分の努力や苦労が報われなかったという似たような過去を持つ転生フェニックス男から一緒に怪人になろうという心理誘導を受け、心が揺れ動くがサイタマの妨害そしてその後まもなく、敵の情報を教えていたゾンビマンから感謝の言葉を伝えられたことをきっかけに、涙ながらヒーローとしての矜持を取り戻す。 ガロウ戦後、ヒーロー協会の役員会にB級以下ヒーローや一般市民からの意見をまとめた陳情書 を提出したが、ほとんど誰も目を通した様子はなかった。この時ばかりはヒーロー協会に愛想が尽き、ヒーロー名簿の登録を破棄。数日後にネオヒーローズへ移籍することとなる。 移籍してしばらく経った後に、ウェビギャザと互いに過去やヒーロー協会に所属していた時のことを打ち明けた。 ボフォイ博士(メタルナイト) 声 - 玄田哲章 S級7位→S級6位。禿げ頭で出っ歯の天才科学者。考えたり洞察したりする際は人差し指をこめかみに押し当てる行動を取る。ガイドブック『ヒーロー大全』によると趣味は「ヒーロー映画」。正義に対してはシビアな思考を持ち、怪人協会の出現に対しても「人質救出作戦を放棄して早々に爆撃すべき」と提言・他者を安易に信用しないよう元助手の童帝に忠告しているほか、自分の技術力を過信せず日々戦力拡大に力を入れたり、ヒーロー協会に技術面で協力したり、腐敗した協会幹部が更迭されるように根回しもしている。原作版では駆動騎士から狂サイボーグ(暴走サイボーグ)を造り出した張本人と説明され、また駆動騎士本人もジェノスと同じく故郷を滅ぼされた過去を持つ事が明らかになった。 基本的には無人機「メタルナイト」を遠隔操作してヒーロー活動を行うため、本人の所在は不明。ヒーロー活動には非協力的だが「平和のため」として日々ロボットの開発と戦力増強に力を入れている。A市が宇宙人の侵攻で壊滅した後には通常なら数十年復興にかかるA市を多数の土木ロボットを使って7日間で竣工させたり、災害レベル鬼の怪人2体に勝てるほどの警備ロボットをヒーロー協会に貸し出している。そうしたロボットや兵器の保有数は数知れず、個人として持つ武力を遥かに超えているため協会にも危険視され、監視レベルの引き上げが必要と判断されている。 ゾンビマン 声 - 櫻井孝宏 S級8位。いかなるダメージを受けても立ちどころに回復する「不死身の肉体」が強みとされる。ヘビースモーカー。身体能力はA級ヒーロー以下だが拳銃・斧・刀剣など様々な武器を使用し、桁外れの回復力と粘り強さによる持久戦で強引に勝利を捥ぎ取る。ただし無尽蔵に回復するというわけではなく、胴体が吹き飛ぶなどの甚大なダメージを受けたり激しいスピードで集中的な攻撃を受けると流石にしばらくは行動不能に陥り、回復に長時間要する。鉄を折り曲げられる程の腕力を持つ他、持ち前の回復力を活かして体内に武器を埋め込んだり、反動で腕が折れてしまう高威力な銃をぶっ放したりする。 専門分野は内探・諜報活動や汚染区域の調査であり、戦闘は不得意だが怪人の異常な発生率にヒーローの戦力が追いつかないため戦いを避けられない場面も多く、その度に愚痴をこぼしている。強敵との戦いになると何度も殺されては復活することを繰り返し、相手を消耗させたあとにとどめを刺す泥仕合となる。 元々は「進化の家」の実験体サンプル66号だったが、10年前に脱走しヒーローとなった。「進化の家」が地球を滅ぼす脅威になると確信し、一人密かに最終決戦への準備を進めていたが、当の「進化の家」がサイタマとジェノスの手によって既に壊滅されていたためその悲壮な覚悟は空回りに終わった。当人としては自分の肉体にはコンプレックスがあり「死ねない男」と自嘲しているほか、アマイマスクやバンパイア(血統書付)に怪人扱いされた際には怒りを露わにした。 駆動騎士(ゼロ) 声 - 上田燿司 S級9位。一つ目のマスクをしたサイボーグ風の人物。戦闘スタイルは箱型の武装を変形させ、体に一体化させて行動/攻撃することができる戦術変形を駆使して戦う。戦術変形は将棋の駒をイメージしたものになっている。この戦術変形は強力であるものの、エネルギーが無いと使えないという短所がある。 ダークマター編では、ジェノスに「メタルナイトはお前の敵だ」と意味深な言葉を残してその場を去った。 極めて用心深い性格で、勝利のためには仲間を犠牲にすることも厭わない。怪人協会編では決戦前に単独で乗り込んだ後に音信不通になったためセキンガルからは戦いの中やられたものと思われていたが、実は敵の情報や人質の場所等を調べていただけだった。協会にそのデータを送信するつもりだったものの自身が裏切り者と睨んでいたメタルナイトに通信を傍受されるリスクを考え、あえてデータを送らなかった。 サイタマを恐れて地上へ逃げてきたニャーンと遭遇し、交戦。ニャーンが慢心し油断していたことと、事前に得ていた戦闘データのおかげでさほど苦戦せずに勝利。生物模倣兵器の研究のためにニャーンの体を回収した。 その後は、サイコスのサンプル回収の為、彼女と交戦し、間接的にヒーロー達の手助けをした。 原作140話にて、駆動騎士の本名がゼロと判明した。戦術形態「歩」 何も持たず、通常の姿を表したもの。 戦術変形「香車」 箱型の武装を体に一体化してバイクになる。毒ガスや溶解液、ミサイルなどの装備を備えており、ニャーンのような特殊な敵にも対応できるようになっている。 戦術変形「桂馬」 箱型の武装を下半身に装備してケンタウロスのような形態になる。すぐさまこの形態になれるようで攻撃を仕掛けたニャーンへのカウンターに使用した。 戦術変形「銀」 箱型の武装を片手に装備して剣にする。鋭い切れ味を持ち、一閃で多くの怪人を両断した。この戦術変形は他の戦術変形中でも使用可能で、戦術変形「金」の熱に耐えきれず外に逃げ出したニャーンを貫いた。 戦術変形「飛車」 箱型の武装を全身にまとい空を飛ぶ。 戦術変形「角」 箱型の武装を全身にまとい巨大なロボットに変形する。地面が大きく沈むくらい強力な攻撃が可能。 戦術変形「金」 箱型の武装を全身にまとい強化する。 この戦術変形の時の防御力は凄まじく、災害レベル「竜」のニャーンの「猫罰」でもほとんどダメージを受けず、さらに身体能力も大きく上がる。しかし本人曰く「大幅な身体能力の強化は単なるおまけにすぎず、戦術変形「金」の強みは強力な熱」と話しており、その威力はニャーンを戦闘不能に追い込むほど強力。 怪人拘束器「詰」 小さい檻の中に怪人を閉じ込め、逃げられないように拘束する。 戦術合体「龍王」 ジェノスとの合体技であり、駆動騎士の賭けともいえる形態。剛をベースにした「角」と、斬撃を持ち味にした「銀」の戦術形態。 同じサイボーグであるジェノスとの相性は抜群で、サイコスに決定打を与えた。 豚神 声 - 浪川大輔 S級10位。常に何かを食べている肥満体の巨漢。分厚い皮下脂肪はあらゆる衝撃を吸収し、自分よりも遥かに大きな敵を丸呑みにして倒すという異様な戦法を駆使している。その際に身体の容積が人間ではありえない変化を起こすため、童帝や三剣士がその状態を理解できなかった。日頃から怪人を食らっているためか、毒物に対しての耐性も持つ。仲間を丸呑みにして体内に保護することも可能。また、極端な空腹状態に陥ると一般人並みの体型になったり、着ていた服はテントと間違われるほど瘦せ細くなる。 自分からはあまり動かないが物事を深く見据えて行動しており、責任感も強い。ガロウとの戦いでは何らかの奥の手を使おうと逡巡したが、今は予言の時ではないと考えて使用しなかった。 怪人協会の壊滅後もエビル天然水が生存していると睨んで、入院中の病院を抜け出しエビル天然水を丸呑みにする。腹部の周辺を貫かれ胴体に複数の穴を開けられるも、平然と消化して倒した。入院時にヒーロー協会から発信器をつけられて監視されるなど、度々無茶を押して出動している様子。本人は「ヒーローとしての責任」と割り切っている。 超合金クロビカリ 声 - 日野聡 S級11位(元C級383位)→ネオヒーローズ・ネオリーダー。27歳。常にパンツ一枚の姿で、全身の筋肉が黒光りしているスキンヘッドの男性。災害レベル鬼の怪人である蟲神や覚醒しつつあったガロウの攻撃をも全く寄せ付けない堅固な防御力を誇り、昆虫の強さを目指したと語るその筋肉の鎧はヒーローネームの由来になった。ヒーロー界においてシルバーファングと双璧を成す肉弾戦の頂点と評価されている。ドラマCD『マジCD』 (2) によるシミュレーション上では災害レベル「竜」の阿修羅モード状態の阿修羅カブトに15分にて勝利する実力を持つ(クロビカリ自身は無傷)。本人曰く、タンクトップマスターやぷりぷりプリズナーとは比べ物にならないほどに鍛えているとのこと。プリズナーからは「クロちゃん」と呼ばれている。 元々は運動の苦手な虚弱体質だったが、15歳から人間の限界を超えるほど筋肉を鍛え続け、鋼鉄を超越した硬さの身体を獲得。あらゆる運動・競技で群を抜いたパフォーマンスを見せつけた後、活躍の場をヒーロー活動へ移した(まだ体が黒光りしていない頃は髪を生やしていた)。 必殺技は驚異的な威力でパンチを叩き込む「超合金バズーカ」。 その経歴と筋肉への自信からナルシスティックな面があるが、我の強い他のS級ヒーローの間を取り成したり村田版では怪人に狼狽えた様子のヒーロー協会の幹部たちを落ち着かせようとする等、S級の面子の中では冷静で常識的な行動を取る。ただし落ち着かせるために筋肉を見せたり鋼鉄が生身に敵わないと発言したりと、筋肉に対する認識はどこか世間とズレている。 S級でもトップクラスの実力者だったが、ガロウとの戦いで初めて敗北を経験。「自分は全力でぶつかり合う熱い闘いではなく、ただ気持ちのいい勝利を求めていただけ」と気付いて心が折れてしまい、一度はプリズナーの叱咤激励によって奮起し再びガロウに挑むも、敵わず敗れる。それ以降どんなに筋肉を鍛え抜いても次の戦いを想像することに恐怖を覚えるようになり、ヒーロー活動を引退。ネオヒーローズに移籍し、トレーニングのインストラクターやスパーリングパートナーとして働くことを決意した。 番犬マン 声 - うえだゆうじ S級12位(元C級301位)。犬の着ぐるみを着用している。覚醒前のガロウを一蹴する実力と鋭い嗅覚を持つ。四足歩行による跳躍とスピードを活かした接近戦を得意としながらパワーも兼ね備え、その戦い振りは完全に獣のそれであり覚醒前のガロウの対人格闘技術も番犬マンには効果が薄く、ガロウには「人間とは別の生き物だ」と評された。サインには応じない主義。 理由は不明だが、行動範囲を屈指の災害ホットゾーンであるQ市に限定している。その代わりQ市に出現した怪人を確実に排除してきた実績を持ち、村田版では隣町の住人が市内のシェルターよりもQ市に避難するようになった。 行動範囲が狭く怪人協会との対決にも協力しなかったため出番は少ないが、転生フェニックス男からは彼のヒーロー協会に媚びへつらわない態度に関心を持たれており「童帝と共に着ぐるみ怪人になれる素質がある」と認識されていた。 閃光のフラッシュ 声 - 鳥海浩輔 S級13位。25歳。愛刀「瞬殺丸」を使う無表情な剣士。村田版では髪飾りとブローチを装着している。サイタマには怪人と間違われてしまい勝手に「怪人前髪ジャーマ」と名付けられた。 光速のヒーローと呼ばれ、純粋な戦闘の場においてはS級ヒーローの中でも一級品と言われており相性次第では災害レベル“竜”の怪人を倒すことも可能な程で、シルバーファングやアトミック侍、超合金クロビカリと共にS級最高クラスの実力者。本人曰くスピード自慢はしたことがないらしいが、自信は持っているようでサイタマに自身のスピードを上回られた際にはかなり動揺していた。主な武器は刀だが、肉弾戦をこなすことも可能。とあるきっかけで愛刀「瞬殺丸」とともに全身(ONE版では右腕)が瓦礫に埋もれてしまい、偶然その場にいたサイタマに瓦礫の撤去作業を頼んだ。無事抜け出すことはできたのだが、身体ではなく武器を護るために無理やり協力させられたことにサイタマは怒り、思わずツッコんだ衝撃で結局刀は折れてしまった。サイタマの運動能力は高く評価しているものの弟子にして戦いの極意を教えようとする等、サイタマの実力が自身とは別次元のものであることは見抜けていない様子。 必殺技は超スピードで斬りつける「閃光斬」、残像を見せる移動術「流影脚」、跳躍からの蹴りを繰り出す「風刃脚」。 音速のソニックと同じく忍者の里の出身で、彼とは「終わりの44期」の同期。卒業検定で教官・役員・同級生など里の施設関係者を皆殺しにして忍者の里を壊滅させた過去を持つため、里の出身者達に狙われていた。「黄金の37期」出身であるウィンド・フレイムと対峙した際、自分の実力の理由は「他の誰よりも修行した事」と述べ、里では途中まで落ちこぼれを装いあえて最も厳しい扱いを受けることで己を高めていた。 バッド(金属バット) 声 - 羽多野渉 S級15位(元C級223位)→ネオヒーローズ・ネオリーダー。17歳。リーゼントに短ラン、ボンタンの変形学生服、赤色のコンプレッションシャツという古典的なヤンキーのような風貌をしており、金属バット1本のみで戦う。見た目そのままに喧嘩っ早い性格だが、ピアノを習っているという妹のゼンコには頭が上がらないらしく、「暴力を見せない」という約束を彼女と交わしている。 村田版でシババワを知らない描写があるなどあまり教養はないようだが、ゼンコのピアノ発表会や猫の出産を押してヒーロー協会の仕事のために駆け付けるなど、仕事に対しては真面目。格闘技術の類いは知らず一見するとただバットを振っているだけだが、洞察力に優れており怪人の弱点を相当な早さで看破している。強さの秘訣は「気合い」らしく、自分が大きなダメージを受ければ受けるほど強くなるという特異体質を持っている。 必殺技はバットを何度も叩き付ける「気合い怒羅厳シバき」、バットを待ったまま高速回転する「気合い野蛮トルネード」。「鬼でも竜でもいける」と啖呵を切るだけの実力はあり、怪獣や怪人の体を苦もなく破壊している。 C級ヒーローだった頃は普通の金属バットを使用していたが、怪人を倒す度に折れていたためS級ヒーローに昇格する際には協会へ特注の金属バットを要求した。ネオヒーローズに移籍して以降はネオヒーローズから支給された金属バットを使用しているが、トゲや電撃などが出るといった細工を余計だと感じている。 ネオヒーローズにスカウトされ、留守中の自宅の警護や猫の世話などの追加条件が決定打となりネオヒーローズに移籍。ネオリーダーとしてのデビュー戦で怪人を退治した後、他のネオリーダーが苦戦していると報告を受けて現場に駆け付ける最中、エリミンとデストロがゼイダッツとインフェルシネイヴ をどこかへ運んでいる姿を目撃した。ゼイダッツとインフェルシネイヴの覇気の無さに、違和感を感じ、デストロとエリミンを問い詰める。 ネオヒーローズの医療技術の説明をされ’’回復室,,に案内されるが、マースレイオとココウに襲われる。止めるように促すが、抹殺命令を与えたことで吹っ切れて、そのままデストロとエリミンと対峙する。 タンクトップマスター 声 - 小西克幸 S級14位→S級16位。タンクトップを着たヒーロー集団「タンクトッパー」のリーダー。タンクトップの動きやすさと強靭な肉体を最大限に活かした肉弾戦を得意とする、典型的なパワーファイター。「タンクトップとは強さそのもの」と考えてタンクトップの性能を最大に引き出す「タンクトップの似合う男」であることを自負しており、圧倒的な力を見せつけられたタツマキの超能力やボフォイ博士の科学力を超えるべく日々己を鍛えている。本人曰く、ほとんどの怪人を一撃で倒してきたとのこと(それを聞いたサイタマは彼に関心を持っていた)。 冷静沈着な性格。自身とガロウとの戦闘で仲裁に入った無免ライダーに暴言を吐く舎弟を諫めるなどれっきとしたヒーロー精神を持った人物であるが、彼の舎弟はタンクトップマスターの影に隠れて他のヒーローを蹴落とそうとするなど粗暴で傲慢な者もいる。 タンクトップベジタリアンを痛めつけた悪党へのお礼参りとしてガロウと対峙し、その危険性を早くに見抜くが本気を出したガロウに圧倒され、彼が「ヒーロー狩り」であることを知り驚きながら敗北した。 村田版ではガロウに敗北後、無免ライダーと共に入院。無免ライダーの見舞いに訪れたサイタマに「格闘技に優れたガロウはヒーローの倒し方を知っている」とガロウの危険性を分析して語っており、サイタマが格闘技に興味を持つきっかけを作った。 タツマキによって怪人協会が地上に引きずり出した際は、市民の安全の確保とヒーロー達の手助けのため、無免ライダーと現場に向かった。 彼はヒーロー達の手助け、無免ライダーは市民の避難を担当するという連携を見せた。 必殺技は地面を打ち鳴らし、相手の動きを止めて体当たりを食らわせる「タンクトップタックル」。ガロウに直撃した際、人間だからと手加減し過ぎたせいかあまり効いた様子はなさそうだった。 ぷりぷりプリズナー 声 - 小野坂昌也 S級16位→S級17位。33歳。筋骨隆々のオカマ。一人称は「俺」。基本は普通の男性口調だが、場合によってはオカマ口調になる。瓦礫の中を泳ぐ超人的な技で埋もれた仲間たちを助けたり、敗北で心が折れた超合金クロビカリに体を張って活を入れるなどS級の中では仲間想い。自身が劣勢でもそこからレベルアップする強い精神力と熱い正義感の持ち主。 気になった男(本人は「男子」と呼ぶ)は全員チェックし、見境なく襲ってしまうためにヒーローでありながら服役中の身。ヒーロー活動の度に脱獄を繰り返している。村田版の番外編によると最初にどのような罪で服役していたかは不明だが囚人の1人の話では、1年近く前にプリズナーがA級賞金首(現在では別人のような腑抜けに変わり果てている)を捕まえ、その賞金首と一緒に刑務所にやってきて服役したという。さらにプリズナーは「犯罪者の男なら襲っても問題ないし、捕まえれば社会のためにもなる」と考えて、自発的に監獄「臭蓋獄」に入るようになり、やがて気に入った男性犯罪者や事件をニュースで見ればその度に脱獄する為、その度に刑期が伸びるようになり現在に至る。臭蓋獄では元A級賞金首が幾人もいる囚人たちをまとめ上げ彼にとってのハーレムを築いており、実質的には刑務所内の治安維持に一役買っている。 男の守備範囲も広く、囚人たちは彼からキスなどをされることを恐れている。囚人としては不真面目でよくサボっている。ただし本心で彼を慕っている者も一定数存在するようで、ニャーンが囚人達を怪人化させようと臭蓋獄に来た際でも怪人細胞を食べずに残った者や、彼が怪人協会への戦いに赴く際には手編みのセーターを渡した者もいる。 実力は「自称平均的成人男性」。 他のS級と比べると自分は足元にも及ばないと卑下しているが、その強さは充分化物であり、常人では脱獄不可能な臭蓋獄から防壁をタックルでぶち抜くという形で脱獄し、鬼レベルの怪人を木端微塵。挙句の果てには異常なタフネスに怪人達からはドン引きされ、災害レベル竜の怪人の攻撃にも耐え、巨大な壁をクロールで搔き分け地中に潜る離れ業を行い、終いには剃刀で皮膚を切ろうとしても逆に折れてしまう等、怪人や凶暴性の高い囚人達からは文字通り化物呼ばわりされている。なお、これらの原理は本人曰く「愛」から来るものらしい。 戦闘時には筋肉を最大限に盛り上げ、衣服が全て破れて全裸になり戦闘力が向上する「エンジェル☆スタイル」と化す。必殺技はエンジェル☆スタイルに変身して繰り出す連続の拳打「エンジェル☆ラッシュ」。深海王との戦いで「連打とは闇雲に拳を振り回すのではなく、一発一発殺意を込めて打つもの」と深海王から身を以て教えられ「ダーク☆エンジェル☆ラッシュ」を体得した。
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S級ヒーロー
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当初A・B・C級しかランクのなかったヒーロー協会において、軍の一個師団並みの戦闘力を持つ稀有な人材を選抜するために設けられた階級。
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