低身長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/26 05:32 UTC 版)
![]() |
この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2011年1月)
|
低身長(ていしんちょう)とは、身長が相対的に著しく低い状態を示す所見もしくは症状。
解説
低身長の定義は相対的である。一般的に同人種同性同年齢の身長に比して、標準身長-2SD以下(およそ100人に2~3人程度)、もしくは2年間の成長速度が-1.5SD以下である場合に低身長と定義される(成長曲線上にプロットして判定するのが簡便である)。
日本小児内分泌学会は、次のように定義している[1]
- 成長曲線で平均との差が-2SDより大きい場合や身長の伸びが悪くなっている場合には病気が原因のこともあるため、小児科受診を勧める。
例えば、日本人の15歳男児では平均身長は168.5cm[1]、標準偏差5.95であるから、この基準に従うならば身長156.6cm以下の日本人15歳男児は低身長の定義を満たすことになる。
低身長はあくまで症状名であり、治療を要する低身長をきたす疾患名としては低身長症(小人症)が相当する。その大部分は原因不明の特発性低身長であり、遺伝的要因もそれほど強くないとされる。
脚注
関連項目
低身長
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 07:27 UTC 版)
成長ホルモン分泌不全性低身長症は、全脳全脊髄照射の後遺症として神経内分泌機能障害のうち、最もよく見られるものである。1.5歳から5歳の幼児に照射線量を18Gyまで減量した研究でも、7人の長期生存者の5人が有意な成長速度の減衰を経験している(後記論文)。これに対して、成長ホルモン補充療法(GHRT)が使われるが、成長ホルモンが腫瘍再発を誘発する可能性についての論争が存在する。髄芽腫の治療を受けた545人の患者の回顧的な再調査で、3分の1が成長障害のためにGHRTを受けたが、腫瘍再発リスクの増加は見られておらず(Packer RJ, Boyett JM, Janss AJ, et al: Growth hormone replacement therapy in children with medulloblastoma: Use and effect on tumor control. J Clin Oncol 19:480-487, 2001)、 http://jco.ascopubs.org/cgi/content/full/19/2/480 現在のところ、一応成長ホルモンは再発を招かないとされているが、できるならば治療終了後2年間はGHRTを始めるのを待機することが望ましい。
※この「低身長」の解説は、「髄芽腫」の解説の一部です。
「低身長」を含む「髄芽腫」の記事については、「髄芽腫」の概要を参照ください。
「低身長」の例文・使い方・用例・文例
- 低身長のページへのリンク