中国(台湾を含む)の事物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/27 14:13 UTC 版)
「韓国起源説の一覧」の記事における「中国(台湾を含む)の事物」の解説
事例主張反証黄河文明大朝鮮帝国史にて、黄河文明が韓民族により成り立ったとされている。この説に基づいた放送が韓国ヒストリーチャンネルでなされた そもそも大朝鮮帝国史とは朝鮮民族は日本から中国にまたがる広大な土地を支配していた民族だと言う偽史を扱っているトンデモ本であり、韓国内でも正統な学者には全く相手にされていない。 古代東アジア文明アメリカの Huntigton Career College(Career Collegeとは日本の専門学校の一種にあたる)の学長イ・ホンボム博士が、著書『アジア理想主義』において、「古代東アジア歴史文明の発源地は韓民族である」と主張している。さらに「古代の中国と日本の王国の政治権力基盤とパワーエリートたちの根は韓国人(古朝鮮人)である」と主張している。この著書について、韓国の毎日経済新聞は「この著書は、韓民族1万年の歴史の根を引き出すことで、古代中国と日本を支配・指導しアジアと人類文明の発展に貢献した韓民族の偉大性を世界中に知らしめる貢献をするだろう」と論評している。2018年、ソウル大のシン・ヨンハ名誉教授は自著の『古朝鮮文明の社会史』(知識産業社)において、古朝鮮文明が紀元前30世紀に大同江流域と遼東半島で形成し、メソポタミア文明とエジプト文明に続く世界三番目の古代文明であり、のち紅山文化などの中国の古代文明に影響を与えたと主張した。シン教授によると、世界四大文明のうち、東洋文明の代表者は黄河文明でなく、古朝鮮文明である。 古代東アジア歴史文明の発祥地は韓民族である、という主張には大きな矛盾がある。そもそも朝鮮の文化は確認できる限り紀元前8000年から6000年頃からの発祥(隆起文土器)であり、玉蟾岩遺跡に代表される紀元前12000年頃には存在したとされる長江文明とは数千年もの隔たりがある。また、日本の縄文土器も紀元前13000年頃には存在していた。このことから韓民族の歴史は東アジアでは比較的新しく、韓民族が歴史文明の発祥とは言えない。そして、古代の中国と日本の王国の政治権力基盤とパワーエリートたちの根は韓国人(古朝鮮人)であると言う主張についての回答であるが、まず韓国人の遺伝子は中国人とは違い、日本人とは更に大きな違いがあり(Y染色体ハプログループの主な配分が大和民族はD2・O2b1であり、朝鮮民族はO3・O2b*である)、古来より韓国人がそこまで強大な権限を持てるほど中国や日本列島に存在したという証拠が無い上に、古代の中国は多数の国家があり国家によって統治する民族系統も様々であった為、中国のすべての国家に遍かなければならない。 偉大性については、「韓民族の偉大性」という定義そのものがあいまいであり、その上中国文化・日本文化を色濃く受け継ぎ、また内戦と中国文明の隷属関係に長く存在した朝鮮民族には歴史上、世界的な目立った功績が見当たらない。 紅山文化遼河文明韓国航空大の禹實夏(ウ・シルハ)教授らが、蚩尤率いる東夷族、すなわち朝鮮民族が新石器時代の遼河流域に発生した紅山文化を起こしたと主張しており、紅山文化は古朝鮮であると主張している。高麗大学の金采洙教授は、古朝鮮を起こした遼河文明の主体は「漢民族」ではなく「韓民族」であると主張している。 蚩尤韓国の複数の学者、歴史小説、漫画、インターネットサイトが、中国神話に登場する蚩尤は、東夷族すなわち朝鮮民族であり、檀君神話に登場する古朝鮮に存在したとされる「倍達国」の天皇であると主張している。蚩尤は、2002年日韓ワールドカップサッカーで、韓国サポーターグループ「レッドデビル」のトレードマークとしても使われ、韓国で一般的に良く知られている。根拠は『桓檀古記』であり、倍達国の第十四代天皇である慈烏支桓雄が紀元前2707年に即位して109年間国を治めたが、この慈烏支桓雄が蚩尤だという。ゆえに蚩尤は韓国人であり、その図案は、レッドデビルのトレードマークになり得るという。しかし、『桓檀古記』にも「慈烏支桓雄は蚩尤である」とはっきり書かれているわけではなく、原文の新たな解釈が必要であり、その役割を果たしたのは、コ・ジュナン京畿大学校教授の2002年の著書「赤い悪魔の元祖-蚩尤天皇」であり、その中で、蚩尤は倍達国の王・慈烏支桓雄にほかならないと主張する。 中国が反発している。約4000年前に現在の湖北省・湖南省・江西省あたりの地を苗族が占めており、「九黎」を建て、君主は「蚩尤」と称していた。また、蚩尤は古代中国では軍神として崇められており、劉邦が尊崇の対称にしていた。 水野俊平は、コ・ジュナン京畿大学校教授の主張を、おそらく年代と名称がなんとなく似ている(蚩尤〔チウ〕→慈烏支〔チャオジ〕)からだろうとし、資料的価値が全く認められていない『桓檀古記』を根拠に、そのなかにすら書かれていない結論を導き出す逞しい想像力には感服するほかないとし、要するに、サッカーの応援、ひいては民族主義発揚という大目的の為には、学問的信憑性など、二の次、三の次である充分眉唾な話、と批判している。 孔子孔子については、孔子が韓国人であると主張していると中国の新聞が報道した。だかその後、韓国の報道官が孔子が韓国人であるというのは誤報であるとして打ち消した。しかし、その後も孔子が韓国人であるという説は韓国で根強く存在し、イウルヒョン前崇実大学法学部教授は孔子が韓国人であると強く訴えている。 三皇五帝夏殷「中国の上古史に登場する三皇五帝は皆我らの同胞である東夷族で、夏と殷は東夷族が立てた国」と主張。 東夷族を同胞と定義づけている根拠が不明なお夏と殷が漢民族以外の民族が王として君臨した国家であることは考古学的にある程度支持されている。 易学八卦河図洛書科学数学現代文明東方大学院大学の盧ジェファン教授が、「檀君神話に登場する桓雄の息子のテウが、河図と八卦を初めて描いて易学を創始し、一弱小国に過ぎなかった古代中国は、強大国である我が国の文明を受け入れるしかない状態だった」、「三皇五帝の一人の禹が洛書の魔方陣を初めて描いて、これらの易学が西洋に伝わって数学や科学の元となり、西洋文明の大発展の原動力になった」、「現代文明のルーツは東洋易学である」と主張している。 漢字ソウル大学教授の朴正秀が漢字は韓国起源だと主張していると、人民日報が報道した。また、歴史評論家の李ドクイル(이덕일)が「殷が東夷族の国家という事実を信じたくなかった漢族たちが、意図的に殷墟の存在を意識から消してしまった」、「漢字は東夷族の国家だった殷で作られたものである」と主張している。韓国の少なくない歴史学者や知識人の間で「東夷族は朝鮮民族だった」という認識があるために、李ドクイルは「朝鮮民族が漢字を発明した」と暗に主張している。また、韓民族史観定立意識改革会のポール・キム代表とキム・ムンチョ助言委員が、「檀君朝鮮はBC2333から2096年間実在した国家であり、漢字と漢文は朝鮮民族が作った文字であり、朝鮮民族の思想哲学が反映されている」と主張してニューヨークで講演している。さらにポール・キムは檀君王権が三神五帝教(三皇五帝)を祭る「蘇塗教」を作って堯王、舜王、夏、殷、商信仰を中国大陸に広めたと主張している。 韓国における言語学の権威であり、国際漢字会議のメンバーでもある陳泰夏仁済大学碩座教授・漢字教育総聨合会理事長は、「漢字は韓国人の祖先が創造した文字。中国の学界も承認している」「漢字は中国の文字でない。われわれの祖先である東夷族が創造したもので、われわれのものだ。中国の学界も、この歴史的事実を認めている。韓国だけが知らない」と主張している。 KBSによれば、ソウル大学教授の朴正秀という人物は存在しておらず、また、朝鮮日報はそのような報道をしておらず、人民日報の誤報だという。韓国では一般的に漢字は中国起源だとされているという意見もある。 中華民国総統の馬英九は、繁体字の世界文化遺産申請と関連して、「韓国に繁体字の世界文化遺産登載申請を奪われるかもしれない」と憂慮を示した。これに対して加藤徹は、韓国人のなんでも韓国起源説はやりすぎと批判しつつも、漢字は稀な存在ではなく消滅する可能性もなく、世界文化遺産登録は過剰反応と指摘している。 陳泰夏教授の主張に対して、中国人有識者の高巍氏は「歴史事実を無視して自分の想像を美化し、わい曲するのは、不健全な心理状態だ。結果としておかしな主張が作り出されていく」「起源説の主張は、後ろ向きな考えで、応用方法を開拓することが前向きな考え方であり、この視点の違いが民族の将来を決定づける」と反論した。そして、韓国の漢字起源説の主張から教訓を学びとるべきとし、「他人の気持ちを顧みず、自分をひけらかすことは、国のイメージを損ない、人にマイナスイメージを与え、こうしたイメージを変化させるには大きな代価を払わねばならないことだ」と述べ、起源説の主張は、自信のなさや、気力不足の表れであり、大国の示す態度ではないと述べた。 漢方医鍼施術韓国固有の医術として世界文化遺産登録しようという動きがあり、中国医学会と論争を起こしている。2008年6月18日、大韓韓方医協会は「WHOの“鍼灸経穴部位の国際標準”に韓国の鍼術方法が採択された」と発表した。 この発表は国際問題化し、WHOと中国が反発した。また、WHOが非公式ルートで中国側に謝罪し韓国に対する抗議内容を伝えた。 函普阿骨打金清韓国の東洋大学校(朝鮮語版)の金ウンフェ教授は、著書『大ジュシンを探して』において、「満州族が建てた金と清の歴史書が、自分たちの始祖を新羅出身の函普だと明かしていることに注目」しており、金と清の姓の「愛新覚羅氏」は、「新羅を愛し、記憶する」という意味だと主張している。キム・ドゥギュ又石大学校(朝鮮語版)教授は、「韓民族とも血縁関係がある金の時代のこと。金の始祖函普が高麗出身だということは『金史』が明らかにしている」と述べている。韓国の古代史を研究している高句麗研究会(理事長ソ・ギルス西京大学校教授)所属学者たちが、学術セミナーで「女真族の金と満州族の清を広い意味で韓国史の一部に編入し、中国の悪意的な歴史歪曲に積極的に対処しなければならない」と主張している。キム・ウィヒョン明知大学校教授は「『宋史』には金の太祖阿骨打の8代祖が新羅王族出身の函普という記録がある」「統一新羅と渤海を南北国と記述するように金・高麗を南北朝に分類することができる」と述べている。韓国メディアの『ファイナンス・トゥデイ』は、「清はどういう国か!高句麗と渤海を継承して聖山とした白頭山を中心に活動した女真族は『金史』に記録された通り高麗から移住してきた函普の後裔阿骨打が糾合して開国した金を継承した国だ。清以前の明も開国始祖はまさに明地図書『大明統志』で『朕の先祖は朝鮮人だ。先祖の墓は朝鮮にある』と話した朝鮮半島の朱元璋だ。結果的に今の広大な領土を所有した中国を存在させて与えた人物は朝鮮半島の後裔だ」と報じている。韓国放送公社(KBS)は、「中原で最初で漢族を押し出した阿骨打、彼の祖先は驚くべきことに新羅人である函普だった。これは伝説や外史に出るのではなく正史である『金史』と金建国時に宋人が書いた『松漠紀聞』に明確に出ている」「高麗から来た身分である新羅人の阿骨打」の生年から計算すれば函普が満州に行った時期は、統一新羅から高麗時代であり、「彼の姓が金であり新羅の後裔であることは確実」「新羅後裔である王族と渤海子孫の王妃族が建てた国、金」「金滅亡後、1606年、女真は再び中原を掌握した。まさに中国の最後の王朝清である。ところが、清の皇帝姓は愛新覚羅氏」であり、愛新とは、金という意味であり、かつて女真族が興した王朝名であり、そして後にヌルハチが興した王朝からとった族名のため、「新羅王族の人種金氏は、彼の子孫である金皇帝、清皇帝まで、彼らの姓はすべて金氏だった」「満州の歴史は中国の歴史ではない」「古朝鮮、夫余、高句麗、渤海、金、清につながる満州の歴史は我が民族と深い連関性を持っている」「漢族の領土である中原を満州と合併して、今日の中国を完成した女真族、それらの先祖が新羅人であるという事実」というドキュメンタリーを報道した。在日本朝鮮人科学技術協会が1977年に刊行した『朝鮮學術通報』の21ページには、「『金史』世紀によれば、完顔部女真の始祖は、その弟保活里とともに移住してきた高麗人函普」と記述している。 中国はもとより日本でもまったく認められていない。詳細は「函普」を参照 泰山府君(十王)京都市左京区にある赤山禅院では、泰山府君(十二天の一人焔摩天に従う眷属の一人)が赤山大明神として祀られているが、中央日報は泰山府君は新羅人張保皐(790年頃–846年?)のことであると主張。 赤山禅院のホームページには「本尊の赤山大明神は、唐の赤山にあった泰山府君を勧請したものです」と書かれており、張保皐の事には触れていない。 朱元璋韓国のMBSテレビの番組『神秘な歴史サプライズ』が「明朝の初代皇帝である朱元璋は高麗人である可能性が高い」と主張し、中央日報をはじめとする他の韓国メディアも続々と追随し、韓国内では朱元璋が慶尚道出身だったとして、歴史を書き直すべきだとの主張が相次いだ。「朱元璋高麗人説」の根拠は韓国に残る民間伝承という。 これを報じた中国の環球時報は、このような主張を「孔子は韓国人」「漢字は韓国人の発明」みたいなのと同じく荒唐無稽なものだとした。史実では朱元璋は安徽省鳳陽県の貧しい農家出身とされている。 李白李商隠李賀李渉中国新聞網の報道によると、ソウル大学歴史学教授の金秉徳は李白を朝鮮民族の末裔であると主張した。さらに姓が「李」である詩人(李商隠、李賀、李渉など)はみな、朝鮮民族の末裔であるとし、「中国が歴史事実をわい曲し、韓国文化を剽窃した」と主張している。 中央日報の報道によると、ソウル大学に金秉徳という教授は存在せず、完全な小説と評した。李は中国人にも多い姓である。 満州愛新覚羅氏完顔阿骨打韓国KBSの番組『満州大探査』において、「満州はもともと韓民族の土地。清朝を樹立した愛新覚羅氏も、祖先は韓国人」と主張。また大朝鮮帝国史の作家金珊湖は画集『韓国105代天皇尊影集』で、満州は元々韓民族の領土であり、「愛新覚羅」は「新羅を愛し、新羅を思え」という意味だから、新羅からの亡命者の子孫と主張。また、「金」の完顔阿骨打をキム・アグタという名で韓民族と主張。 高句麗や渤海など半島を領土とした王朝が歴史的に満州地域の一部を領有していたのは事実だが(広い意味では扶余も入るのではないかと思われる)満州全域を支配していた事はない。また満州族のルーツである女真族と高句麗や百済のルーツは同じツングース系だとされる説があるが、ルーツが同じだからと言って「愛新覚羅氏の祖先は韓国人」とはならない。よって、高句麗は韓国人の祖先とはならない。『韓国105代天皇尊影集』は『大朝鮮帝国史』と同じ著者による作品であり、こちらも実際の歴史ではなく空想歴史を扱っている図書なのでその信憑性はとても低い。 広西チワン族自治区上海また、韓国の圓光大学校教授が広西チワン族自治区の百済郷を調査し、「この地はかつて、百済の植民地だった」と発表。根拠は類似した民具があるほか、広西方言に朝鮮語に近い部分があるからという。また、大田大学校哲学科の林均澤元教授が2002年12月に韓国書鎮出版社から出版した「韓国史」において、唐の時代に、高句麗、新羅、百済が中国の大半を有しており、唐の版図は雲南省や四川省などのわずかな部分に過ぎず、高句麗、百済を滅ぼしたあとの新羅の版図は、現在の東シベリア、モンゴル、華北地域など中国北部全体、華中地域、チベット自治区、新疆ウイグル自治区など広大なものとなり、唐は華中地域や華南地域をおさえるにとどまったと主張。また、2007年大韓民国大統領選挙に立候補した許京寧経済共和党総裁は、「中国諸国と連邦をしてアジア連邦を作り、失われた高句麗領土を取り戻したい」「失われた渤海の旧領と、三国時代にヨーロッパまで伸ばした韓半島の故土を取り戻すのが私の夢だ」としている。 これに対して、上海大学の歴史研究者は「朝鮮半島南部の古代王朝の版図が朝鮮半島を越えて広がったことはなく、上海を統治したという事実もない」と批判している。 中秋節『all that news』のカン・ソヒョン記者が、「中秋節は新羅の僧が唐に伝えたものなのに、中国が文化の源泉である韓国に、中秋節に行われる里帰りなどでの人口移動の人数を強調して、秋夕の文化が中国の文化だと圧力を加えている」と主張した。 三足烏三足烏が高句麗固有の代表的な象徴物ということが学界の共通した見解と主張。韓国古代史専攻のユン・ミョンチョル東国大学教授は「これまで我々が無関心だったあまり、先祖たちのものを日本に奪われた格好」と述べている。 金烏あるいは三足烏は考古学的には長江文明に古く発見されており、同様の神話的モチーフは世界各地で発見されている。 豆乳韓国の豆乳メーカー・サンユク物産が「韓国は数百年前から家庭で豆乳を作っていた。韓国が豆乳の発源地」と主張。 中国が反発している。 太極図陰陽魚と呼ばれる現在の太極図は西暦1070年に中国で発行された『太極図説』より388年も前の682年に建立された新羅の感恩寺の礎石に刻まれているという。さらに全南羅州伏岩里古墳群隣近の竪穴遺構から出土した百済の泗比時期(538~660年)の木製品1組から太極文様が確認されたとしている。 中国、台湾、及び日本では「中国の『周易』等の思想に基づいた模様」として紹介されることが常識である。 羅針盤新羅が世界で最も早く羅針盤を作った」と主張。根拠は主に『三国史記』の記述の中で「唐の僧侶法案が新羅で磁石を貰った」と書いてある事と、「羅針盤」の名称は元々新羅にちなんで「新羅針盤」だったからだとしている。 羅針盤は中国発祥だと考えられており、11世紀の中国で沈括が書いた『夢渓筆談』にその記述が現れるのが最初だとされている。また羅針盤の本来の名前が新羅針盤だったと言う明確な証拠は存在せず、また『唐の僧侶が新羅で磁石をもらった』と言う記述を羅針盤を貰ったのだ、と決め付けるのも相当な曲解である。 囲碁仁済(インジェ)大碩座の陳泰夏(チン・テハ)教授が論文「文字学から考えた囲碁のえん源」で「囲碁の発祥地は韓国」であると主張。 囲碁の発祥地は中国説が有力。囲碁の歴史参照。 シャンチー(象棋・中国将棋)韓国チャンギ(韓国将棋)協会のサイトにおいて、昌原大学シン・ソクファン教授が、「韓国のチャンギは中国から伝わったものではない。チャンギの宗主国は韓国。中国のシャンチーは韓国のチャンギの模倣。」と主張。 韓国のチャンギは、中国のシャンチーが朝鮮半島に伝わったものと考えられている。「王将」に当たる駒が、「漢」・「楚」と中国の古代の国名となっている。 印刷韓国はドイツで『印刷術の起源国―韓国』という展示会を開いた。印刷に金属板を使った世界最古の活字本は朝鮮の『直指心体要説』とされる。 ただしより以前に中国で木版印刷が確認されている。よって印刷術の起源が韓国というのは曲解といえる。 ロケット北朝鮮の朝鮮中央通信は、我が民族はかつて火薬を利用したロケット兵器製造に優れた才能を見せ、「早くも高句麗時代に既にロケット武器が製作されて使われた」と主張。また韓国の朝鮮日報は、「朝鮮王朝時代には世界で初めて2段式ロケットを開発した。」と主張している。 確かに当時から、矢を火薬で飛ばす火槍という武器があったが、開発したのは中国(宋)である。 紙趙法鍾ウソク大社会教育科教授によると、紙の起源は高句麗技術であったという。 紙の起源は古代中国であるとされており、世界最古の紙は中国甘粛省の放馬灘から出土した紀元前150年頃に書かれた前漢時代の地図だとされている。高句麗の歴史が紀元前37年頃から668年までである事を考えると、紙の起源が高句麗であった可能性は低い。 大豆、豆東亜日報が、「韓半島の約5000年前の畑が姿を現した」とする記事に関連し、「優れた健康食と評価されている大豆を韓半島で初めて栽培したことを知らない国民は多い。韓国の大豆は紀元前7世紀に中国から伝わったとされているが、京畿道楊平、忠清南道保寧で発掘された青銅器時代(紀元前10世紀~4世紀)遺跡で大豆が出土し、韓国が大豆の原産地で栽培の起源地であるという学説が説得力を持つことになった。」と主張している。ソウル新聞は豆がテーマのコラムで、「大豆の故郷は、韓半島である。大豆は、人類が食べる穀物の中で唯一、我が国に起源する作物である」と主張している。韓国栄州市に世界初の大豆をテーマにした科学館が開館し、同市は「韓半島での大豆栽培の歴史は約3000年前であり、私たちは、人類史上初めて大豆を植えて食べ始めた民族であることが研究によって明らかになっている。」と主張しているという。 諸説あり、定かではないが、豆の原産地は中国東北部からシベリアとの説が有力で、ツルマメが原種と考えられている。栽培の歴史も諸説あるが、約4,000年前に中国でツルマメの栽培が始められ、ダイズとして作物化されたと考えられている。大豆参照。 楊枝外国人親善文化協会理事ホン・ナムイル氏は、韓国の歯磨き文化の始まりは欧州・中国とは異なり、「楊」の「枝」を現代の爪楊枝のように使ったことに由来すると主張。文献では高麗時代の「鷄林類事(朝鮮語版)」に記述されているという。また、日本人が爪楊枝のことを「Yo-Ji」(요지)と呼ぶのは、「Yang-Ji」(楊枝、양지)に由来するためで、韓国の歯磨きが日本へ伝ったことが分かると主張している。 楊枝は中国由来。韓国メディアが取り上げる楊枝の語源・起源のコラムには、「韓国が日本に伝えた」と強調するものが見られるが、韓国の「楊枝」自体、元々中国から伝わったものである。楊枝の始まりは、唐の僧侶、玄奘三蔵が、インドで修行し中国に帰り、歯木で歯を清掃する習慣を伝えた。中国では菩醍樹や優曇鉢羅の木がなく、楊柳の小枝を使ったため「楊枝」と呼ばれるようになった。なお、楊枝は中国語で「Yang-Zhi」。 茶、茶文化仁川広域市無形文化財(第11号)閨房茶礼保有者であり、嘉泉大学名誉教授を務めるチェ・ソヨン氏が、茶・茶文化の発祥地は中国ではなく、「韓国」と主張している。また、チェ氏は閨房茶礼保存会理事長及び韓国茶文化協会理事長を兼任しており、両会が主催する各イベントでも茶の韓国起源説を度々強調している。京畿日報インタビュー記事で、チェ氏は「茶の発祥地は我が国だ」と述べている。新羅の僧侶金喬覚が、茶を稲やサプサル犬と共に中国に持ち込み伝えたのが根拠だという。 チェ氏は、2015年8月22~ 仁川日報は社説で、「韓国茶文化協会によると、中国と日本の茶もまた我が国から渡ったという記録を発見することができる」と報じている。 茶は中国発祥。茶文化を初めて体系化したのは唐の陸羽。「茶#喫茶の歴史」も参照 太極図(太極旗)韓国では、太極旗(韓国国旗)で使われる太極図は「古来(三国時代)から朝鮮人が伝統的に使ってきた文様」とされており、中国の『周易』(太極図説)で使われる太極図との関連を否定する研究が続けられている。それを受け、韓国政府は太極旗を「昔から私々の先祖が生活の中で楽しんで使っていた太極文様を中心に作られた」旗としている。(詳細は大韓民国の国旗#大韓民国の太極旗を参照のこと。) 中国、台湾、及び日本では韓国の太極図も「中国の『周易』等の思想に基づいた模様」として紹介されることが多数である。(詳細は大韓民国の国旗#大韓民国の太極旗を参照のこと。) 漢服中国の明朝の漢服について、韓国メディアが朝鮮半島の『高麗様』が起源と主張。 東夷族韓国の少なくない歴史学者や知識人の間で「東夷族は朝鮮民族だった」という認識がある。 文房四宝 泡菜/キムチ キムチは、中国・四川地方の塩蔵漬物「泡菜」に由来する。 サムゲタン サムゲタンについて、中国最大のポータルサイト「百度」の百度百科には「サムゲタンは高麗人参と若鶏、もち米を入れた中国の伝統的な広東料理である」「サムゲタンの源流は中国である」と記述している。 丹青 宗廟 端午 旧正月 西遊記
※この「中国(台湾を含む)の事物」の解説は、「韓国起源説の一覧」の解説の一部です。
「中国(台湾を含む)の事物」を含む「韓国起源説の一覧」の記事については、「韓国起源説の一覧」の概要を参照ください。
- 中国の事物のページへのリンク