民族系統とは? わかりやすく解説

民族系統

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:48 UTC 版)

蝦夷」の記事における「民族系統」の解説

蝦夷性格については、後のアイヌとの関係中心に江戸時代から学説分かれている。蝦夷アイヌ人とする蝦夷アイヌ説と、蝦夷和人一部とする蝦夷辺民説である。現在では、考古学からする文化圏検討と、北東北アイヌ語説明できる地名集中しているから、少なくとも飛鳥時代7世紀以降蝦夷について、アイヌとの連続性認める説が有力である。中央政府側に通訳がついていたことから蝦夷言語日本語と相当異なっていたことが分かり前述通りアイヌ語系の地名東北北部数多く残っていることから、アイヌ語系統言葉話していたと推定される古墳時代寒冷化に伴い北海道道央道南地方中心に栄えていた続縄文文化担い手東北地方北部南下して仙台平野付近にまで達し西南日本から北上して来た古墳文化担い手接触交流していたことが、考古学的に明らかとなっている。彼らが文献上の蝦夷そのものであり、その後北海道蝦夷最終的にアイヌ継承され東北地方蝦夷国内移配された俘囚和人合流したとされる一方で蝦夷(えみし)は「ズーズー弁」(現在の東北方言始祖)を話しアイヌとは異なった民族であるとする説 もある。特に東北方言出雲方言類似性から、古代出雲系の民族のうち国譲り後も大和王権に従わなかった勢力蝦夷(えみし)となったとする見方 もある。Boer et al.2020は、蝦夷出雲同様のズーズー弁話しており、それは弥生時代稲作拡大に伴い)または古墳時代出雲から東北北部もたらされたと推定した出雲弁ツングース諸語類似 などから、蝦夷はもともと日本にいなかった馬を引き連れて大陸から来た北方新モンゴロイド騎馬民族とする説もある。『吾妻鏡』貞応3年1224年2月29日条にある難破した高麗船の荷物調査記録では、高麗の弓について「(本朝の弓と比べて短く、夷弓(蝦夷の弓)に似ていて、皮製の弦である」と記されており、長弓用い和人対し短弓使用していた。このような蝦夷武器短弓毒矢)や戦術騎射軽装甲)はモンゴル系民族類似している。なおアイヌ短弓毒矢使用する。 しかし、北方系の騎馬民族には刺青風習はなく、日本在来馬起源蒙古馬から対州馬経て拡散されたものであり、この説も空想の域を出ない北米ネイティブ・アメリカンの例でもある様に、渡来した集団(この場合白人)から馬を手に入れ文化組みこまれたものと思われる

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民族系統

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 05:42 UTC 版)

匈奴」の記事における「民族系統」の解説

そもそもの匈奴」すなわち、単于氏族の攣鞮(れんてい)氏を中心とする屠各(とかく)種族呼ばれる匈奴中心種族の民族系統については、『晋書』四夷伝に「夏代薰鬻殷代鬼方周代獫狁漢代匈奴」とあるよう獫狁、葷粥呼ばれる部族匈奴前身である可能性が高い。

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民族系統

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/06 07:45 UTC 版)

隼人」の記事における「民族系統」の解説

古代史学者の上田正昭によれば現代日本人の多く血液型海外人種と一番近いタイプ中国南部の「湖南型」で、中国東北部の「満州型」や「朝鮮型」とはかなり違うとされる一方で指紋型は朝鮮南部に近いとされる。そして九州南部地域は現在でも血液指数指紋指数特殊な数値を示す事から、隼人多少なり、血液指紋の型は大和とは異なと見られる『古事記』には、鵜飼隼人文化であるという記述がある。鵜飼は「照葉樹林文化」を特徴づける要素である。したがって照葉樹林文化」をもった集団隼人多分に含まれていたことが示唆される歴史学者角林文雄によれば隼人オーストロネシア民族とする見解がある。 隼人とは、文化的人種的に独立した固有の民族集団ではなく7世紀末~8世紀当時律令政府が、律令体制導入の過程大陸から取り入れた華夷思想基づいて古墳時代後期以来地域的独自性強く班田制などの導入が未施行である薩摩大隅地域人々を、律令体制外の辺境民(化外の民)として「設定」し、朝貢させる形をとらせた政治的に創出された「疑似民族集団」と捉える意見もある。 宝賀寿男は、隼人には舞い狗吠などの独特な文化があり、使用犬・狼トーテム持っているが、これは苗族頭神・槃瓠後裔称しトーテムを持つことや、『旧唐書』『新唐書』吐蕃チベット系)伝に、吐蕃習俗として犬吠之声」や丹・顔面塗布自発的殉死があることと共通するとし、太陽信仰トーテムを持つ東夷系の天孫族や、稲作断髪黥面文化持ち、龍・トーテム信仰を持つ百越系の海神族とは民族系統が明らかに異なるとして、隼人を「縄文人末裔」とする見方示している。

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民族系統

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 06:36 UTC 版)

スエビ族」の記事における「民族系統」の解説

タキトゥスの『ゲルマーニア』ではゲルマニア文化属す民族として記載されているため、長らくゲルマン系として扱われていた。しかし「ゲルマニア」は後世判明した事実とは異な部分多く、スエビへの言及についても疑問持たれている。 タキトゥスより後の歴史カッシウス・ディオは、「スエビ人ライン川定住するまではケルト人呼ばれていた」と述べており、ケルト系民族であることを示唆している。 ガリア戦記によるとガリア民族からはゲルマン人一部と見なされていたようである。

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