アイヌとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 04:51 UTC 版)
本種の和名「イケマ」は、アイヌ語で「それの足」を意味する「イ・ケマ」に由来する。この場合の「それ」はカムイ(神)を婉曲に指した言葉である。アイヌは本種を古くから呪術用、薬用、食用に用いられていた。本種の根を乾燥させたものを細かく刻み、紐を通したものをネックレスのように首から下げるか、小片をマタンプシ(鉢巻)に取り付けて魔よけとしたという。また、葬儀のとき、夜道の一人歩き、漁や旅のときにも身につけて、魔除けとして使われていた。若芽は天ぷらなどの食用に用いていた。根も焼いたり煮たりして食べていたが、生煮えだったり、食べ過ぎると中毒になった。漢方では、イケマの根を「午皮消根」というが、利尿、強壮、強心薬として、また、食中毒の解毒や腹痛、歯痛、風邪薬、回虫の駆除として使われていた。
※この「アイヌとの関係」の解説は、「イケマ」の解説の一部です。
「アイヌとの関係」を含む「イケマ」の記事については、「イケマ」の概要を参照ください。
- アイヌとの関係のページへのリンク