ヴァリアー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/16 00:17 UTC 版)
ボンゴレファミリー最強と謳われる闇の独立暗殺部隊。ボスへの忠誠心が強く、裏で様々な仕事をこなしてきたが、XANXUSがリーダーになると同時に暴走し始める。人間わざでは到底クリアできないようなミッションをいかなる状況でも完璧に遂行する、悪魔の所業ともいえる殺しの能力の高さを持つ集団であり、周りからは畏怖を込めて「ヴァリアー・クオリティ」と言われている。「弱者は消す」が理念であり、失敗すれば容赦なく処刑される。また作戦時にはプロとして絶対的な勝利を求められるため、成功確率が90%を下回ると予測される場合は作戦自体を中止する場合もある。なお、メンバー全員は7ヵ国以上の言語を話すことができ、同時に入隊条件でもある。 【未来編】 ミルフィオーレファミリーの第11ヴィオラ隊を襲撃し、B級以上の4人を暗殺しているとレオナルド・リッピ(グイド・グレコ)が白蘭に報告したが、これはレオ(=骸)による情報操作であった。ツナたちのいる日本支部に、外部に異変があったとしても指示があるまでは現状を維持するよう連絡してきたが、ヴァリアーはボンゴレ9代目直属の部隊であるとして日本支部への支援は行っていない。ボンゴレによるミルフィオーレに対する一斉襲撃のイタリア主力戦では、ボンゴレ連合軍が苦戦したミルフィオーレ・ホワイトスペルの古城を10分で攻略、新たに指揮官となった6弔花のジル率いるミルフィオーレ軍を相手に応戦し、撃破している。その後、すでに日本を訪れていたスクアーロ、骸救出に向かったフランを除いた幹部全員で、ボンゴレリング所有者を援護する目的で来日した。 XANXUS(ザンザス) 声 - 池田政典 演 - 林田航平 ボンゴレ9代目ボスの息子で、ヴァリアーのボス。ボンゴレ10代目候補として、大空のハーフボンゴレリングと、X(10)の称号を名前に2つ持つ。顔と全身に9代目につけられた無数の傷跡を持ち、激昂すると顔の傷跡の範囲が広がり大きく浮かび上がる。普段は寡黙だが、自分以外の人間を「カス」と見下す傲岸不遜さ、凄んだだけで相手を沈黙させる威圧感を持つ。 年齢は24歳。10月10日生まれの天秤座。O型[要出典]。身長188cm、体重80kg。嫌いなものは自分以外の全て。趣味は銃の手入れ、スクアーロいじり。好きな飲み物はテキーラ、ウィスキー。マーモン曰く好きな食べ物は肉(ただしA5ランクの物のみ)。 ツナの後から新たに10代目ボス候補に選ばれたと思われていたが、実はXANXUS自身の虚言。昔は自分が9代目の実子であると信じていたが、それは、下町の生まれにして炎を宿していた自分を見て「XANXUSは自分と9代目との子だ」という妄想に取りつかれた母親の妄言だということ、実の子同然にXANXUSを受け入れようとしていた(XANXUS自身は、それを決して認めようとしなかった)9代目の嘘だということ、自分にボスの座の継承権はないということを、16歳の頃に知ってしまう。その後、ボンゴレ史上最大のクーデター「揺りかご」を起こし9代目の命を狙うも、「死ぬ気の零地点突破」を受け氷柱の中に封印され、その際顔と全身に無数の傷を負っており、怒りが頂点に達するとその時の傷が浮かび上がる。その後、何者かによって封印を解かれ(これに関しては、誰が何のためにしたのかは最後まで明かされなかった)、ツナ達とのリング争奪戦に至る。 ボンゴレの血統ではないが、「憤怒の炎(死ぬ気の炎の亜種)」と呼ばれる凄まじい破壊力の炎を自在に使いこなし、掌中に発生させ放出して相手にダメージを与えることが出来る。武器は、死ぬ気の炎を蓄えられる7代目が使用したものと同じ二丁拳銃を愛用している。 ボンゴレリング争奪戦大空戦でツナに敗れた後、処罰された(処遇は家光と9代目が決めたとされるが、その内容は不明)。【未来編】 炎の属性:大空、嵐 所持リング:大空のヴァリアーリング 所持匣:白の天空ライオン(天空嵐ライガー) 10年後もヴァリアーボスとして、ヴァリアーに在籍。10年経っても乱暴さは健在のようで、ミルフィオーレに部隊が襲われる緊急時にも部下にフィレ肉を要求し、用意できなかった部下をボコボコにした(それを、その部下から聞いたスクアーロは完全にあきれていた)。 実力も健在の様子で、イタリア戦線においてジルとオルゲルトに拠点の古城を奇襲攻撃され、城を潰されても玉座に座ったままジルを挑発。そして自身の匣、白の天空ライオン(レオネ・ディ・チエーリ)でオルゲルトの巨雨象(エレファンテ・フォルテ・ピオッジャ)を本来大空の匣には出来ないような技を用い撃破。その後、ジルの嵐コウモリ(ピピストレッロ・テンペスタ)の不意打ちを受け激昂、体のあざを浮き出させ、自身の匣の真の姿・天空嵐ライガー(リグレ・テンペスタ・デイ・チエーリ)を露わにして応戦し、撃破する。ジルの挑発に対する怒りから、10年後のツナをそれなりに認めてはいるものの負けたことは未だ屈辱と感じ、ボスの座も諦めてはいないようである。また、自分を負かした彼をどうしても認められない模様である。 ザクロ・ブルーベルと獄寺の交戦に割って入り、大空と嵐の雄たけびでアンモニウムを破壊する。 【虹の呪い編】 マーモンチームの代理のリーダーとして、ツナに敗北の雪辱を果たすため参戦。しかし一度目の戦いでは、終始寝転がったままだった。二度目の戦闘でのヴァリアーと雲雀との戦いでは、空腹で食べたルッスーリアのおしるこのもちを喉に詰まらせ、水を取りに行ったマーモンを追いかけたところに鉢合わせる。タルボからニューヴァリアーリングに付けられた新機能により、ボンゴレギア同様白金鎧天空嵐ライガーとなったベスターを呼び出し「形態変化」させることができるようになり、ディーノの挑発により怒りで古傷を浮かび上がらせながらベスターを形態変化させ「獣帝銃(ピストラ・インペラトーレ・アニマーレ)」を使い、雲雀達を圧倒。雲雀のボンゴレギアの鎖分銅での攻撃により引き分けるも、結果に納得せずに戦闘を再開しようとした雲雀がボスウォッチを自ら壊したのを見て同調し、自分も壊そうとしたところを部下達に強引に止められる。復讐者の闇討ちでは、手傷を負わされながらも泰然とした態度だった。ツナの呼びかけにより、バミューダチーム打倒のための同盟を組み、自らイェーガーとの対決を希望。スクアーロや骸、白蘭、ディーノと共に挑んだが、最初のイェーガーの奇襲で右腕を切り落とされ、スクアーロを瀕死に追い込まれてしまい、白蘭の作った隙を突いたがあっさりかわされ、重症を負わされ脱落。一足早く、病院に送られる。 スペルビ・スクアーロ 声 - 高橋広樹 演 - 髙﨑俊吾 ヴァリアーのNo.2で、好戦的な性格の長い銀髪の剣士。火薬仕込みの剣を使う。スクアーロ(squalo)は、イタリア語で「鮫」を意味する。 年齢は22歳。3月13日生まれの魚座。O型。身長182cm、体重75kg。好きな言葉は「誇り」。好物はマグロのカルパッチョ。嫌いなものはXANXUSのご機嫌取り。好きな動物は鮫。趣味は剣の手入れ。「う゛お゛ぉい!」が口癖で、常時ドスのきいた声でがなり立てている。フゥ太の声の大きいマフィアランキングでは堂々の第一位。 かつて剣帝テュールとの戦いで、左手を持たない剣帝の技を理解するために自ら左手を切り落とし、その後は剣を着脱できる義手を着けている。その義手は全方向に自在に動かせるため、死角はない。ヴァリアーのボスになる力を持っていたが、XANXUSの怒りに憧れボスの座を譲り、彼の計画成功の験担ぎとして髪を8年間伸ばし続けていた。 誰もが恐れる凶暴な男だが、ヴァリアー内部ではその血の気の多い性格はむしろあしらいやすいらしく、XANXUSにはカスザメ、フランには「アホのロン毛隊長」などと呼ばれている。【VSヴァリアー編】 XANXUSを守護する主要ファミリーの証として、雨のハーフボンゴレリングを持つ守護者。少年の頃から東洋・西洋問わず流派を潰しており、その流派のスタイルを片っ端から吸収していくことで強くなっていった。雨戦では、かつて倒した時雨蒼燕流を使う山本相手に優勢に運ぶが、継承の方法までは知らなかったことが仇となって敗れ去る。戦闘後、雨の守護者の戦闘エリア「アクアリオン」に放たれた鮫から山本が助けようとしたが、剣士としてのプライドから自らそれを拒み、サメに食われて水中に没した。 そこで死亡したと思われていたが、実はディーノの部下によって助け出されており、重傷を負ったものの一命は取り留めた。死んだものと思われたため(チェルベッロは知っていたと述べている)大空戦への強制招集の対象からは外されたが、XANXUSの過去を知る数少ない人物として、重要な証言をした。 【未来編】 炎の属性:雨 所持リング:雨のヴァリアーリング 所持匣:暴雨鮫 10年後もヴァリアーに在籍、作戦隊長として戦線指揮を執っている。2代目剣帝を名乗っている。以前自分を破った山本の剣の才を見込み、自分の戦った状況を撮っては「剣帝への道」と称したDVD(撮影はルッスーリア)を、毎度「自慢」として山本に送りつけている。DVDは「100戦」と銘打たれているが、100戦目に戦った幻騎士がわざと負けたことには既に気がついていた為、ひそかにノーカウントにし、その100戦のDVDの他に表向きはおまけとして他の剣士との101戦目の戦闘DVDが収められている。 イタリア戦線では作戦隊長としてヴァリアーをまとめミルフィオーレに対抗しており、篭城している古城の東方の抜け道において、ミルフィオーレ隊員と戦闘を繰り広げていた。 その後、山本の修行のため日本へ渡り、山本を鍛え上げる。チョイスでは、基地ユニットにこっそり忍び込んで会場までついて来ていたが、桔梗に見破られて姿を現した(本人によると、紛れ込んで暴れるつもりだったらしい)。チョイス終了後にユニを匿って逃亡した後、ボンゴレ日本支部に潜入したザクロからユニたちが逃げる時間を稼ぐために交戦したが、左手を切り落とされるなど圧倒された。その後、重傷を負っていたが、救出に向かった山本によって救い出され、GHOSTとの戦いの最中に姿を見せる。 【継承式編】 ボンゴレボスの継承式に出席するため来日。欠席のXANXUSに代わり、ヴァリアーボスを代行。シモンファミリーのクーデターに際し、シモン討伐の任の引継を9代目に進言するが、却下される。 【虹の呪い編】 マーモンの代理として参戦。一度目の戦闘で炎真と遭遇し、ヴァリアーの連携で潰しにかかるも、呪解したスカルのアンデッドボディに阻止され、時間切れとなる。二度目の戦闘では、ホテルにやってきた雲雀と風と対決。風によって他のメンバーが脱落し、XANXUSの参戦により切り返しを狙うも、風の奥義により時計を壊される。復讐者の参戦と闇討ちを受けて、その後マーモンチームに余っていた時計をつけて、再び参戦。ツナの呼びかけによるバミューダチーム打倒のための同盟では、各チームのリーダーと一緒にイェーガーの相手をすることになるも、右腕を落とされたXANXUSを庇い、心臓を一突きされてしまう。その後、病院でマーモンによって幻覚の心臓を作られたことで、一命を取り留めた。 ベルフェゴール 声 - 藤原祐規 演 - 大海将一郎 ヴァリアーの幹部の一人。通称・ベル。名前の由来は旧約聖書『民数記』第25章に出てくる、七つの大罪に比肩する悪魔の一柱の「怠惰」「色欲」を司る悪魔の名からである。通り名は「プリンス・ザ・リッパー(切り裂き王子)」。王冠(ティアラ)を被り、目は前髪で隠れていて見えないが、ルッスーリアによると、涼しげで優美らしい。隊服の下にボーダーの服を着用している。年齢は16歳。とある国の王子だが、出身国は非公開(本人によると国連加盟国)。12月22日生まれの射手座。AB型。身長170cm、体重58kg。好物は寿司。好きな飲み物は牛乳。好きな言葉は「王子」。嫌いなものは、自分より生意気な奴。趣味は地元の殺し屋殺し。フゥ太の財布にお金が入っていないマフィアランキングでは、第一位(理由はカードしか持ち歩かないから)。 武器は鋭いナイフとワイヤー。ヴァリアーの中でも一番の天才であり、こと戦闘に関してのみならば最も才能があると言われている。王族の血を引いているものの、常人離れした戦闘センスを持て余し、8歳で自らヴァリアーに入隊した変わり者。口癖は「だってオレ王子だもん」。「うしし」などの相手を小馬鹿にしたような笑い方をよくする。一見すると無邪気に見えるが、実際は邪気の塊のような性格であり、遊び感覚で人を殺すが、非戦闘員に関しては面白くないので手を出さない。小説版では、リング争奪戦の合間に山本武の父で元殺し屋の剛を殺しに訪れたが、成り行きで刺身さばきの対決を繰り広げたことがあり、その影響か好きな食べ物が寿司になっている。過去に自分の双子の兄(ラジエル / 通称・ジル)を「ゴキブリと間違えた」と言ってメッタ刺しにして殺しており、自らの血を見ると半狂乱的な状態になる。また、雲雀と戦った際に「自分の血を見て本気になるのも悪くないけど今は記憶を飛ばしてる場合じゃない」と言っていたことから、記憶は飛んでいるものの、自分が血を流すと興奮することは自覚している。【VSヴァリアー編】 XANXUSを守護する主要ファミリーの証として、嵐のハーフボンゴレリングを持つ守護者。嵐戦では獄寺と死闘の末に倒されたかに見えたが、リングへの執着心のみで獄寺から勝利をもぎ取る。大空戦では被毒するが、XANXUSによって救われる。その後、雲雀に重傷を負わせながらも退けられる。マーモンを解毒し、共にクロームを盾にして大空以外のリングを手に入れると共に獄寺、山本、クロームの殺害を試みるが、了平によって阻まれ、リング入手のみに終わる。その後、マーモン共々XANXUSのもとに駆けつけ、氷漬けにされたXANXUSを救い出すも、XANXUSとリングが適合しなかった。切り札としたヴァリアー精鋭部隊もランチアに壊滅させられ、降伏する。 【未来編】 炎の属性:嵐 所持リング:嵐のヴァリアーリング 所持匣:嵐ミンク 10年後もヴァリアーに在籍。イタリア戦線では、後輩のフランと共に拠点の古城から南地点でミルフィオーレ隊員と戦闘を繰り広げた。しかし、そこで殺したはずの双子の兄ジルと出会い、ジルの嵐コウモリに攻撃されダメージを受けたが、その後はフランの幻術により攻撃を受けて死んだように見せかけ、無事だった。その後、真6弔花との戦いに参戦する。 【アルコバレーノ編】 マーモンに付き添って来日、帰国子女の転校生・針山姫子(はりやま ひめこ、声 - 中山恵里奈)として、ツナたちのクラスに潜入した。ドライで友好的な性格を演じ、なぜか自分のことを「姫」と呼ばせたがる(理由は本来は王子だが、針山姫子姿が女だからである)。転校初日、双子なのに全然似ていないと言ったツナの声を聞き取ってみせるなど、優れた聴覚力を披露した。笹川京子、黒川花、三浦ハルに並盛商店街を案内してもらっている最中にDr.シャマルと遭遇し、見破られる。マーモンの試練の際、匣兵器の残骸から身を守るためにナイフを使い、山本に正体を見破られる。その後、すぐには帰国せず、マーモンと共に竹寿司に来店している(彼によると、「これが楽しみでついて来た」らしい)。 【継承式編】 ボンゴレボスの継承式に出席するため来日。 【虹の呪い編】 マーモンチームの一員として来日するが、2日目に呪解した風の攻撃を受けて、傷は負わなかったがバトラーウォッチを破壊された。 マーモン 声 - 宍戸留美 演 - 甲斐千尋 ヴァリアーの幹部の一人。幼児の姿をしている。フードを被っており、素顔は見えない。性別は不明。両頬に逆三角の模様がある。名前の由来は七つの大罪に比肩する一つで「強欲」を司る悪魔である。マーモンは「富・財」を意味する。 年齢不詳。7月2日生まれの蟹座。A型。身長40cm、体重3.6kg。好きなものは金。好きな言葉は「貪欲」。好物は5円チョコレート。好きな飲み物はレモネード。趣味は預金通帳の確認。風(フォン)同様、辛口の麻婆豆腐が食べられない。 かなり金にがめつい守銭奴で、他のヴァリアーメンバーを苛立たせるほど。アニメ版ではボスであるXANXUSにすら、ツケを条件でスクアーロを始末しようかと持ち掛けていた。冷静で饒舌。「ムム」が口癖。超能力が使え、幻術と超能力の両方を組み合した戦闘スタイルの強者で、「粘写(ねんしゃ)」という、鼻をかむことにより鼻水で標的までの地図を作る能力を持つ。これは超能力の応用になる。普段はおしゃぶりに鎖を付けて機能を封印しているが、アルコバレーノの1人・バイパーである。ペットとして巻きガエルのファンタズマを連れている。おしゃぶりの封印を解放すると、ファンタズマが黒いカエルの姿から白い巻きカエルへと変化し、またの頬の三角模様がすこし長くなる。アルコバレーノの呪いを解こうと努力しているらしく、その努力を怠っているリボーンやコロネロを見下す発言も。本人によると六道輪廻を信じておらず、生まれ変わりは存在せず、人は同じ人生を繰り返す存在という考えを持っている。【VSヴァリアー編】 XANXUSを守護する主要ファミリーの証として、霧のハーフボンゴレリングを持つ守護者。霧戦ではクロームと対等に戦った後、アルコバレーノの力を見せつけ圧倒するが、骸に入れ替わったことで逆に窮地に追い込まれ、逃走する。その後捕獲され、大空戦に参戦。被毒するが、ベルフェゴールによって助けられる。その後ベルフェゴールと共にクロームを盾にして、大空以外のリングを入手すると共に獄寺、山本、クロームの殺害を試みる。しかし、了平によって幻覚を破られ、リング入手のみに終わる。その後、ベルフェゴールと共にXANXUSの元に駆けつけ、氷漬けにされたXANXUSを救い出すも、彼とリングが適合しなかった。切り札としたヴァリアー先鋭もランチアに壊滅させられ、降伏する。 【未来編】 他のアルコバレーノ同様、死亡したと伝えられている。ジンジャーの話では、コロネロとミルフィオーレ相手に共闘し、コロネロに庇われて1人になると自殺を選んだとしている。身に着けていたおしゃぶりはユニがミルフィオーレファミリーから離反する際に持ち出し、ユニの力によっておしゃぶりから体の一部分が出てきている。 【アルコバレーノ編】 ツナ達にアルコバレーノの試練を与えるために再来日、帰国子女の転校生で姫子の双子の針山紋太(はりやま もんた、声 - 坂巻亮祐)としてツナたちのクラスに潜入した。活発な姫子とは正反対に暗い性格。『すぐに物を投げる父親(恐らくXANXUSのこと)と、ベタベタうるさい母親(恐らくルッスーリアのこと)という家庭で2人は育った』という設定らしく、彼は「今は両親と離れて清々している」と言っている。 スカルの試練「魅力」では、ツナに扮して雲雀と骸をツナと戦うように仕向けようとする。その後、第3の試練「適応力」では、ヴェルデから実験用に譲り受けた開発段階の霧の匣兵器(ピンボール、ワニ、ヒトデ)を使い、ツナ達と戦う。必殺技は「バイパーミラージュ」。 【I世ファミリー編】 金儲けにならないと文句を言いつつも、霧の守護者であるクローム髑髏の家庭教師となる。霧の認定試験ではコロネロに言われて、黒曜に向かいアルコバレーノ全員の力を結集して、捕らわれたクロームの前に幻術として現れ、叱咤することで幻術を打ち破らせた。その後、迎えに来たスクアーロとベルフェゴールと共に帰っていった。 【継承式編】 ボンゴレボスの継承式に出席するため来日。 【虹の呪い編】 夢に出てきた鉄の帽子の男からの提案で、自身の虹の呪いを解く為に虹の代理戦争への参加を決めて、ヴァリアーに代理を頼む。その際に、自身の全財産を報酬に、タルボにヴァリアーリングをニューヴァリアーリングへのバージョンアップを依頼する程の入れ込み様であった。虹の代理戦争2日目に、雲雀恭弥と呪解した風にルッスーリアたちがバトラーウォッチを破壊されると、自身もアルコバレーノウォッチで呪解して元の姿に戻って、強化した幻術で制限時間をオーバーしてアルコバレーノの姿に戻った風を退けて、雲雀恭弥を倒そうとしたが、ディーノに阻止される。 レヴィ・ア・タン 声 - 中野裕斗 演 - 八巻貴紀 ヴァリアーの幹部の一人で、「レヴィ雷撃隊」の隊長。仕事熱心かつ残酷な性格の電撃使い。名前の由来は旧約聖書に登場する海の怪物(怪獣)レヴィアタンで、語源は一説に「ねじれた」「渦を巻いた」という意味のヘブライ語からである。 年齢は23歳。11月14日生まれの蠍座。A型。身長193cm、体重90kg。好きな言葉は「よくやったレヴィ」(ボス:XANXUSからのみ)。好物は雷おこし。嫌いなものは己の地位を脅かす者。趣味は任務。好みのタイプは妖艶な女性であり、霧戦にて現れたクローム髑髏を見て頬を染める。枕元には116個の目覚まし時計が常備されており、「起きれなかったら死にます」と宣言している。 マーモンによると「仕事は早いが動きは鈍重」。XANXUSから誉められることが彼にとっての全てであり、自身の立場を脅かす者を見るとスイッチが入り、嫉妬の炎に燃える。アニメではXANXUSに負わされた傷は勲章と思っている。リボーンによると冗談の通じない性格で、一度ターゲットを決めれば女子供とて容赦しない。 頭は良く、一流大学を首席で卒業し教授の道を約束されていたほどのエリート。しかし、その性格から来る煩悩で能力を発揮できていない。【VSヴァリアー編】 XANXUSを守護する主要ファミリーの証として、雷のハーフボンゴレリングを持つ守護者。武器は8本の電気傘(パラボラ)。雷戦では、最初は優勢に勝負を進めるも、20年後ランボに圧倒され絶体絶命であったが、バズーカの時間が切れ元に戻ったことで形勢が逆転。ランボを瀕死の状態に追い込むが、ツナが助けに入ったことで止めは刺せなかった。大空戦では被毒するが、XANXUSによって救われる。ランボに止めを刺そうと迫るが、獄寺に撃破されてしまう。 【未来編】 炎の属性:雷 所持リング:雷のヴァリアーリング 所持匣:雷エイ 10年後もヴァリアーに在籍。髭をたくわえている。ベルフェゴールと同様、生意気な後輩フランのことを快く思っていないようである。自身の必殺技「レヴィ・ボルタ」を、リングの炎を自らの発炎能力により何倍にも増幅することのできる雷エイ(トルペディネ・フールミネ)を使い、増幅された雷の炎と付属兵器による新必殺技「SUPER・LEVI・VOLTA」(スーペル・レヴィ・ボルタ)を完成させた。 イタリア戦線では、ルッスーリアとともに古城で後方支援に回っていたが、北方に現れたミルフィオーレファミリーに応戦するため援軍に向かい、重傷を負わされるものの、生き延びている。その後、真6弔花との戦いに参戦する。 【継承式編】 ボンゴレボスの継承式に出席するため来日。 ルッスーリア 声 - 湯澤幸一郎 演 - 高木勝也 ヴァリアーの幹部の一人。オネエ言葉で話し、派手な格好をしている。ヴァリアーの何人かが彼を変態と発言しており、彼自身もそれを認めているが、ナヨナヨしたしゃべり方とは裏腹に、トレーニングを欠かせない筋骨隆々の肉体派であり、最年少のボディビルチャンピオンになったことがあるらしい。チャームポイントは小指で、死体愛好家(アニメ版では遠回しに表現されている)。ムエタイの使い手で、左足は鋼鉄が埋め込まれた「メタル・ニー」。 年齢は25歳。4月4日生まれの牡羊座。A型。身長185cm、体重78kg。好物はトムヤムクン。好きな言葉は「もうっ踏んづけてやるっ!!」。好きなものは肉体。趣味はファッションチェック、映画鑑賞。美を追求する思想が強く、10年後のヴァリアー幹部の証である「ヴァリアーリング」のデザインに対しては、デザイナーに100回のやり直しを命じたほど。【VSヴァリアー編】 XANXUSを守護する主要ファミリーの証として、晴のハーフボンゴレリングを持つ守護者。晴戦では、優勢に戦いを運ぶも、伝導率100%の「極限太陽」によって敗れ去り、ゴーラ・モスカの制裁によって重傷を負う。大空戦では絶対安静の状態でベッドごと招集され、被毒する。身動きの取れない状態だったが、了平の提案により獄寺が解毒し、一命を取り留めた。 【未来編】 炎の属性:晴 所持リング:晴のヴァリアーリング 所持匣:晴クジャク 10年後もヴァリアーに在籍している。髪を刈っている部分がレインボーになっている(カラー扉絵参照)。眼鏡がないと何も見えない。イタリア戦線では、レヴィ・ア・タンとともに古城で後方支援にあたり、晴クジャクで傷ついたヴァリアー隊員を治療しており(部下達には「ルッス姐さん」と呼ばれている)、オルゲルトの巨雨象による特攻を受けたが、無事だった。その後、真6弔花との戦いに参戦する。 【継承式編】 ボンゴレボスの継承式に出席するため来日。 ゴーラ・モスカ 演 - 横田遼 ヴァリアーの主要メンバーの一人でボス補佐。外見はガスマスクを付けた巨漢。XANXUSを守護する主要ファミリーの証として、雲のハーフボンゴレリングを持つ守護者。 旧イタリア軍が極秘裏に開発していた戦闘用のロボットであり、死ぬ気の炎を動力源とし、ゴーラ・モスカの動力源として9代目が取り込まれていた。プロトタイプの方には、背中に緊急停止のスイッチがある。雲戦では、雲雀に致命的なダメージを受けたことで暴走したが、ツナによって破壊される。 身長230cm、体重957kg。両手五指の先端から鉄砲のように弾が撃て、腹部から圧縮粒子砲を放つことができる。その他にも追尾(ホーミング)ミサイルを666個、捕縛用レーザーネットを1つ、バーニアを6つ装備。ミサイルの個数は悪魔の化身が右手の甲もしくは額に付いている数字が666で、死を与えるミサイルのことを悪魔の化身という風に例えたからである。 10年後では、2代後継となる「ストゥラオ・モスカ」とその強化バージョンである「キング・モスカ」が、小説版ではプロトタイプである「ヴェッキオ・モスカ」が登場する。なお、ボンゴレ本部でオレガノ一行を襲ったのも「ヴェッキオ・モスカ」である。虹の呪い編では、スパナのモスカの最新フレームとヴェルデの最新科学技術を組み合わせて製作された「G・モスカ(グリーン・モスカ)」が登場する。 テュール XANXUSの前のヴァリアーのボスで、剣の帝王と謳われていた。少年時代のスペルビ・スクアーロの噂を聞き、スカウトするがスクアーロがヴァリアー入隊の条件として真剣勝負を求めて来たため、これを受ける。誰もがテュールの勝利を確信していたが、2日間の死闘の末にスクアーロの鮫特攻を受けて死亡している。 フラン 声 - 國立幸炎の属性:霧 所持リング:霧のヴァリアーリング、666のヘルリング 所持匣:霧属性?個(ベル先輩型囮匣含む) 幻術の使い手で、10年後の世界でのマーモン(バイパー)の後任のヴァリアー幹部。ベルに無線内蔵のカエルの帽子をかぶらされており、そのせいかベルにはよく「カエル」と呼ばれている。一人称は「ミー」。語尾を延ばす(「 - ですー」等)口調が特徴。しかも棒読み。慇懃無礼な毒舌家で、やる気のない態度をとっていつもヴァリアー幹部を苛立たせている。XANXUS以外のメンバーに面白みのあるあだ名をつけている。背中にナイフを何本も突き刺されてもなぜか出血せず、反応も無機質である(涙を流していたので不快ではある様子)。復讐者をも欺くほどの腕を持つ世界に3人といない幻術の使い手であり、幻術の師匠は六道骸で、白蘭によって窮地に追い込まれた骸の脱出を手助けし、骸の脱獄にも一役買っている。コミックス25巻「ルッスーリア3丁目」において、プロフィールは「TOP SECRET」となっている。ヴァリアー入隊の経緯はスカウト(本人によると人さらい)。匣兵器とそれを開けるリングを持っているが、本人の話では開匣には決めポーズが必要らしく、カエルの帽子のせいでポーズに組み込まれている「両手を上げる」ということができないせいで開匣できないらしい(ベル先輩型囮匣は、普通に開けられていたが)。ポーズ方法は「両手を前に、右手を上げて、左手も上げて、ハァ~、開匣!!」になる。 イタリア戦線では、ベルと共に拠点の古城から南地点でジル達ミルフィオーレ隊員と戦闘を繰り広げ、ジルの攻撃から幻術でベルを守った。その後、M・Mを訪ねて(その際、ルッスーリアにはW・Wと間違われていた)ヴァリアー本部を離れ、M・Mや犬・千種らと合流、経緯は不明だが(幻術により、ミルフィオーレの使者になり済ました模様)復讐者の牢獄から師匠である骸を救い出し、3人の真6弔花との戦いの最中に姿を見せる。【継承式編】 故郷で、祖母と共に生活している。ユニから未来の記憶を受け取ったが、ヴァリアーと六道骸一味と再会する少し前に転倒し頭を打ったことで、未来の記憶を失ってしまった。ツナたちとD・スペードとの戦いの後、未来の記憶を受け取ったスクアーロがフランをヴァリアーにスカウトする為に、ヴァリアーを連れてフランの故郷を訪問し、同時期に六道骸一味もフランを勧誘する為にフランの故郷を訪問していたことで、フラン争奪戦となる。しかし、フランが未来の記憶を失ったことでスクアーロと骸がフランを擦り付け合った末に、自身でどっちについていくか決めた。 【虹の呪い編】 虹の代理戦争では、骸一味と行動を共にしており、ヴェルデチームの一員として参加する。 オッタビオ 演 - 山本匠馬 小説版に登場した元ヴァリアー副隊長。眼鏡をかけたインテリ系青年。表だって荒事には参加しないが、さまざまな方面への交渉能力の高さとどのような仕事も冷静にこなす点で、三十代ながらも組織内部で大きな地位を築いた。しかし、イタリア軍から武器の横流しをしていたこと・揺りかごで九代目とXANXUSのやり取りを盗み聞きしていたことがXANXUSにばれ、そこからマレ・ディアボラ襲撃占領事件の真相が発覚、憤怒の炎に部下もろとも焼かれて死亡する。揺りかごの後の彼の行動から、ベルフェゴールは彼を嫌っていた模様。
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