ヴァリオLF2とは? わかりやすく解説

ヴァリオLF2

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 06:31 UTC 版)

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ヴァリオLF2
VarioLF2
ヴァリオLF2R
VarioLF2R
ヴァリオLF2(ブルノ2008年撮影)
基本情報
製造所 アライアンスTW
製造年 2007年 -
主要諸元
編成 2車体連接車、片運転台
軸配置 Bo'Bo'Bo'
軌間 1,000 mm1,435 mm1,524 mm
電気方式 直流600 V
架空電車線方式
最高速度 65.0 km/h
車両定員 着席44人
折り畳み座席2人分
定員188人
最大232人(乗車密度8人/m2時)
車両重量 30.0 t
全長 22,600 mm(連結器除)
全幅 2,480 mm
全高 3,645 mm(集電装置含)
車体高 3,185 mm
床面高さ 860 mm(高床部分)
350 mm(低床部分)
(低床率43 %)
車輪径 700 mm
固定軸距 1,900 mm
台車中心間距離 7,500 mm
軸重 7.90 t
主電動機 誘導電動機
主電動機出力 90 kw
出力 540 kw
制御方式 VVVFインバータ制御電機子チョッパ制御
制動装置 回生ブレーキディスクブレーキ電磁吸着ブレーキ
備考 主要数値は[1][2]に基づく。
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ヴァリオLF2(Vario LF2)は、チェコのコンソーシアムであるアライアンスTWが展開する、2車体連接構造を有する路面電車車両である[1]

概要

チェコのプラゴイメックス(Pragoimex s.v.)、クルノフ修理機械工場(Krnovské opravny a strojírny s.r.o.)、VKVプラハ(VKV Praha s.r.o.)の3社によるコンソーシアムであるアライアンスTWが展開する路面電車車両の1つ。片運転台式の2車体連接車で、連接部分を除いた車体中央部、車内全体の43 %は床上高さ350 mmの低床構造となっている。主電動機誘導電動機が用いられており、各台車に2基搭載されている。また、制御装置としてTVユーロパルス(TV Europulse)が採用されている他、診断用にマイクロプロセッサを使った「CECOMM」が導入されており、これらの機器は屋根上に設置されている[1][3]

ヴァリオLF2は顧客の要望に応じ、以下の車種が展開されている。

  • ヴァリオLF2.E - 全ての部品を新造した車種[4]
  • ヴァリオLF2R.E、ヴァリオLF2R.S - タトラK2の台車を始めとした一部機器を流用する形で製造された車種[1][5]

導入都市

2021年現在、ヴァリオLF2が使用されている路面電車路線は以下の通りである。そのうちブルノ市電ブルノ)では連結運転も行われている[5]

ヴァリオLF2 導入都市一覧
形式 導入国 都市 導入車両数 備考・参考
ヴァリオLF2.E チェコ オストラヴァ
(オストラヴァ市電)
1両 [4]
ヴァリオLF2R.E チェコ ブルノ
(ブルノ市電)
32両 [6]
ヴァリオLF2R.S チェコ オストラヴァ
(オストラヴァ市電)
2両 [7]

関連項目

  • ヴァリオLF2 プラス - 新設計の台車「コンフォート・プラス(KOMFORT PLUS)」を用いる事で高床部分の床上高さを下げた設計変更車両[8][9]

脚注

[脚注の使い方]

注釈

出典

  1. ^ a b c d TRAM VARIO LF2”. Krnovské opravny a strojírny. 2021年2月3日閲覧。
  2. ^ Vario LF2 (PDF)”. Pragoimex. 2021年2月3日閲覧。
  3. ^ チームで地位の強化を図るチェコのトラムメーカー」『海外鉄道技術情報 (World Railway Technology)』第10巻第1号、鉄道総合技術研究所、2019年1月、 8頁、2021年2月3日閲覧。
  4. ^ a b Vůz Dopravní podnik Ostrava #1401II (Pragoimex VarioLF2)”. seznam-autobusu.cz. 2021年2月3日閲覧。
  5. ^ a b Neil Pulling (2013-11). Systems Factfile No. 53 Brno, Czech Republic. Tramways & Urban Transit: 61-64. https://www.applrguk.co.uk/media/files/tautfeb12_brnofactfile2.pdf 2021年2月3日閲覧。. 
  6. ^ Dopravní podnik města Brna, a.s.”. Pragoimex. 2021年2月3日閲覧。
  7. ^ Potvrzeno. Tramvaje od Stadleru budou jezdit v Ostravě”. Československý Dopravák (2016年12月31日). 2021年2月3日閲覧。
  8. ^ TRAM VARIO PLUS”. Krnovské opravny a strojírny. 2021年2月3日閲覧。
  9. ^ Tomáš Vantuch (2009年6月28日). “TRAMVAJ VARIO LF2+”. Ostramvaje.ic.cz. 2009年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年2月3日閲覧。



ヴァリオLF2

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オストラヴァ市電」の記事における「ヴァリオLF2」の解説

アライアンスTW展開する車内全体43 %が低床構造となっている2車体連接車オストラヴァ市電向け車両2007年7月から営業運転開始しており、2021年現在は3両が在籍するそのうち2両については2018年まで在籍していたタトラK2機器流用した車両(ヴァリオLR2R.S)である。 「ヴァリオLF2」も参照塗装2020年撮影

※この「ヴァリオLF2」の解説は、「オストラヴァ市電」の解説の一部です。
「ヴァリオLF2」を含む「オストラヴァ市電」の記事については、「オストラヴァ市電」の概要を参照ください。

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