VV60LFとは? わかりやすく解説

VV60LF

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/29 06:29 UTC 版)

VV60LF
VV60LF(ブルノ

VV60LF(オストラヴァ
基本情報
製造所 アライアンスTW
製造年 2003年 - 2006年
製造数 6両
運用終了 2016年ブルノ市電
投入先 ブルノ市電オストラヴァ市電
主要諸元
編成 最短2両編成
軌間 1,435 mm
設計最高速度 70 km/h
車両定員 68人(着席26人)(ブルノ市電)
78人(着席30人)(オストラヴァ市電)
車両重量 8.5 t
全長 10,360 mm
全幅 2,500 mm
全高 3,200 mm
固定軸距 1,300 mm
台車中心間距離 7,500 mm
制動装置 油圧式ディスクブレーキ電磁吸着ブレーキ
備考 主要数値は[1][2][3]に基づく。
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VV60LFは、チェコで路面電車車両の製造を手掛けるコンソーシアムアライアンスTWが製造した路面電車用車両。車内が低床構造となっている超低床電車である[1][2]

概要・運用

運転台や主電動機を持たない付随車で、営業運転の際には1 - 2両の電動車と編成を組む。車内の60%が床上高さ350 mmの低床構造となっており、乗降扉は車体右側の低床部分に2箇所設置されている。車内には固定式クロスシートに加えて車椅子ベビーカーが設置可能なフリースペースが存在する。車体の両端、3人掛けの座席の下部には回転軸を備えた標準的なボギー台車があり、油圧式ディスクブレーキと非常用の電磁吸着ブレーキが装備されている[1][2]

2003年から製造が行われ、翌2004年以降2006年までにブルノ市電に4両、オストラヴァ市電に2両が導入された。これらの車両は導入都市によって乗降扉の形状や車内レイアウトに差異が存在した[注釈 1]。その後、ブルノ市電に導入された車両は故障の頻発や運用コストの高さを理由に2016年に運用から離脱しており、2019年の時点で営業運転に使用されているのはオストラヴァ市電の2両のみである[2][4][3][5]

関連項目

脚注

[脚注の使い方]

注釈

  1. ^ ブルノ市電向けの車両にはフリースペースが2箇所、オストラヴァ市電向けの車両には1箇所設置された。そのためブルノ市電向けの車両の方が着席定員は少ない。

出典

  1. ^ a b c TRAMTRAILER VV60LF” (英語). Krnovské opravny a strojírny s.r.o.. 2020年2月9日閲覧。
  2. ^ a b c d Tram trailer vehicles VV60LF” (英語). VKV Praha s.r.o.. 2020年2月9日閲覧。
  3. ^ a b c Vario LF3” (チェコ語). Dopravní podnik Ostrava (2019年4月4日). 2020年2月9日閲覧。
  4. ^ Pokusy s vlečnými vozy v Brně končí. Z tramvají budou odpočívárny a sklady” (チェコ語). Lidovky.cz (2016年6月8日). 2020年2月9日閲覧。
  5. ^ a b Libor Hinčica (2019年7月11日). “JEDINOU ČESKOU TRAMVAJ T3R.EV S DESIGNEM „PELIKÁN“ ČEKÁ PŘESTAVBA” (チェコ語). Československý Dopravák. 2020年2月9日閲覧。
  6. ^ Rosťa Jančar (2006年11月20日). “Nejmodernější tramvaje jezdí v Ostravě. Podívejte se na obrázky” (チェコ語). iDNES.cz. 2020年2月9日閲覧。



VV60LF

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 18:54 UTC 版)

オストラヴァ市電」の記事における「VV60LF」の解説

アライアンスTWオストラヴァ交通会社によって共同開発が行われた部分低床式付随車2021年現在は2両が在籍しており、出力が高いヴァリオLFR.EやタトラT3R.EV後方連結される。 「VV60LF」も参照

※この「VV60LF」の解説は、「オストラヴァ市電」の解説の一部です。
「VV60LF」を含む「オストラヴァ市電」の記事については、「オストラヴァ市電」の概要を参照ください。

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