VVER-1000
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/05 05:53 UTC 版)
「ロシア型加圧水型原子炉」の記事における「VVER-1000」の解説
VVERは最初に造られたときには、35年間運用可能であることが意図されていた。それ以降は、燃料や制御棒チャンネルなどの重要な部品の完全な交換を含む大規模なオーバーホールが必要であると考えられていた。RBMK原子炉では35年で大規模な交換をすることが定められていたため、設計者は当初VVERでも同じことが必要になるだろうと考えていたが、VVERはRBMKよりも堅牢な設計であった。ロシアでVVERを使用している発電所のほとんどは運転開始から35年に達している。より最近の設計研究では、機器の交換により最大50年の寿命の延長が可能になった。 2010年、ノヴォヴォロネジ原子力発電所にある最も古いVVER-1000は、近代化して運転寿命を20年延長するために閉鎖された。このような運転寿命の延長のための措置が実施されたのは初めてのことであった。この作業には、管理、保護、緊急システムの近代化、セキュリティおよび放射線安全システムの改善も含まれた。 2018年、 ロスアトムは放射線による損傷を改善し、耐用年数を15年から30年延長する原子炉圧力容器用の焼なまし技術を開発したと発表した。これはバラコヴォ原子力発電所1号機で実証された。
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