VVT-iE
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/10/03 15:05 UTC 版)
VVT-iE(Variable Valve Timing-intelligent system by Electric motor)は、電動連続可変バルブタイミング機構の略である。従来のVVT-iの制御が油圧で行われていたのと異なり、電動モーターで制御される。電動としたことで、油圧が上がらない低回転域(1,000rpm以下)や、冷間始動直後の油温が低い領域でもバルブタイミングの制御が可能となった。 2006年9月に発表されたLS460に搭載された1UR-FSEに初めて採用された。後に2007年12月に発売されたIS Fに搭載されている2UR-GSEにも採用されるが、長らく高級車のみの適用であった。しかし2014年4月にマイナーチェンジを実施したヴィッツの1.3Lモデルの2WD車に搭載されている1NR-FKEや2015年3月にマイナーチェンジを実施したカローラアクシオ/フィールダーの各1.5Lモデルの2WD車のCVT仕様に搭載されている2NR-FKEもそれぞれ採用された。これらFKEモデルはコンベ(非ハイブリッド)用アトキンソンサイクル(ミラーサイクル)エンジンであり、高い応答性と低温時からの作動が求められる関係で採用されており、可変範囲も拡大している。 油圧ではなく電気を用いる可変バルブタイミング機構としては日産のeVTCがあるが、eVTCはモーターではなく電磁クラッチを用いる全く別の方式となる。
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