VVVFインバータ制御への改造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/02 15:05 UTC 版)
「西武9000系電車」の記事における「VVVFインバータ制御への改造」の解説
本系列の車体自体は新しいが、冷房装置・補助電源装置等を除いた主要電装品は旧101系からの流用であり、また抵抗制御方式のままでは今後のメンテナンス費用の増加や予備部品確保の難しさ等の問題点が指摘された。また、運転性能的には現状のままでも問題はないが、社会的な環境対策による省エネルギー化の観点から、より電力消費量の減少が必要とされるようになった。 このようなことから車体の残存寿命を考慮しても、改造後の電力消費量やメンテナンス費用の減少などから十分に投資が回収できる見通しが立ったためVVVFインバータ制御方式への改造を施工することが決定された。改造内容はコストを極力抑えるために省コスト化・省エネ化を図れるものに限定し、そのほかの機器の改造は行わず、また改造内容は必要最低限ものとした。さらに機器は予備品の共通化などの目的から20000系・10000系5次車と極力同型のものを採用した。 2003年度(平成15年度)から2007年度(平成19年度)にかけて全編成に実施した。最初に施工された9106編成は試運転を経て2004年3月24日から営業運転を再開している。 当初は武蔵丘車両検修場での施工であったが、3本目の9101編成からは東急車輛製造横浜製作所での施工に変更となり、甲種輸送での入出場となった。
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