VVVFインバータ制御への更新
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/03 06:08 UTC 版)
「南海6200系電車」の記事における「VVVFインバータ制御への更新」の解説
4両編成は空気圧縮機や電動発電機を4両で1個しか備えておらず、故障時のことを考慮し冗長性を高める観点から6200系同士の併結や6000系、6300系を併結し6両編成や8両編成で使用されていたが、輸送人数減少に伴い、非ラッシュ時はダイヤ改正毎に4両編成の運用が増加、日中の運用が限定され運用効率の悪い車両となっていた。そのため、2009年9月8日に6511F、2010年5月25日に6507F、2011年6月23日に6505F、2012年6月28日に6509Fの各編成にそれぞれ8000系(2代)と同様のIGBT素子VVVFインバータ制御への換装を兼ねた車体更新工事を実施した。CPや補助電源も2重系とするようになり、制御装置を8000系と同型にすることで、コストダウンと保守の統一化が図られている。 既存車両のVVVF化工事が行われる例は近年になって少なからず見られるようになったが、車両製造後35年以上経過した営業用車両がVVVF制御化工事が行われた事例は相鉄3000系くらいである。6511Fは、2009年9月中旬に試運転が始まり、同年11月に6000系2連と併結した6連で営業運転を開始した。なおブレーキ指令は変更されていないので6000系や既存の6200系との併結は可能である。なお、同時に室内もバリアフリーを考慮しLED式車内案内表示器・非常通報装置・戸閉め予告チャイムとランプ・扉開閉予告放送が設置され、座席端の仕切りパイプの形状と化粧板が変更されている。また、6509Fを除く全編成はドアエンジンを交換し、戸閉減圧機構も装備された。 またそれに関して一時的に6505Fが組成変更により6連となっていたが、現在は従来の組成に戻っている。 6200系 モハ6201形奇数車(パンタグラフは同形式にのみ2基搭載) VVVFインバータ更新済の4両編成(浅香山 - 我孫子前間) なお、その他の車両については6000系、6100系と異なり、製造後40年以上経過した2019年4月現在も、他に6501Fに対して床材張り替えが、6503Fに8300系に準じた座席モケットへの交換が行われた以外更新工事は行われていない。
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