現在の電車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:35 UTC 版)
480形 西ベルリンのSバーンの運営が東ドイツ国鉄からBVG(ベルリン運輸公社)に移管されてから投入された電車。1986年 - 1987年に試作車2両編成×4本、1990年 - 1994年に量産車2両編成×81本の、合計2両編成×85本(170両)が投入された。量産車のうち後半40本は、旧東ドイツ国鉄の発注である。 4つの面で構成された、特徴的な前面形状を有する。全電動車方式で、パワートランジスタ素子によるチョッパ-インバータ制御方式、三相交流誘導電動機を採用する。塗色は試作車はグレー一色だったが、量産車は伝統色で登場している。 火災や事故で廃車になったものがあるため、2005年現在、78編成が運用されている。 現在はIGBT-VVVFインバータ制御への更新が進められている。 485形 東ドイツ国鉄が東ベルリンのSバーン用として投入した電車。東ドイツ国鉄時代は270形で、1992年に現在の形式に改称した。1M1T方式で、制御車は870形→885形(1992 - )である。傾斜した前面形状と、外吊り式の側扉が特徴。電機子チョッパ制御方式を採用する。1980年に試作車2両編成×4本が製造されたが、1986年までに全車が引退している。 量産車は1987年と1990年 - 1992年に、2両編成×166本(332両)が投入された。塗色が赤1色(側窓周りは黒)に変更され、前照灯の形状が丸型から角型に変更された。近年[いつ?]はおもに東西高架線経由の系統で運用されているが、2004年からは急速に廃車が進められている一方、残存車両は伝統色への塗色変更が進められた。 481形 DB 発足後、戦前製の旧型車(475形・476形・477形)を一掃するために投入された電車。1996年から2005年にかけて、2両編成×494本と、4 両編成×3本の、合計1000両が投入されている。前面は曲面1枚ガラスの形状を有する。全電動車方式で、三相交流誘導電動機を採用する。現在、ベルリン Sバーンの主力車両として使用されている。 塗色は当初は黄色を基調とした新塗色だったが増備途中から伝統色に戻っており、結局どの系列においても新塗色が定着しなかった。 488形(パノラマSバーン) 観光用の電車として、側窓をパノラミックウインドウに交換し、眺望を楽しめるようにした「パノラマSバーン」。1998年に3両編成1本が、戦前製の477形電車から改造された。 現在、営業用としては唯一残る旧型電車でもあるが、改造時の記録を見る限りにおいて車体は台枠と運転室周りを残し新製されており、電気品を除けばほとんど新車同然である。
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