VVVFインバータ制御の実用化試験とは? わかりやすく解説

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VVVFインバータ制御の実用化試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/12 02:12 UTC 版)

東急6000系電車 (初代)」の記事における「VVVFインバータ制御の実用化試験」の解説

1984年6月最初にB編成先頭車デハ6202がVVVFインバータ制御改造され制御装置日立製作所製のもの(誘導電動機165 kW)に、台車東急車輌のTS-1003形へとそれぞれ交換された。この際デハ6202とユニットを組むデハ6201は制御付随車代用として使用されデハ6202の回生ブレーキ連動し常用制動空気ブレーキ停止寸前まで使用しない遅れ込め制御”に対応する改造なされた東横・田園都市・目蒲当時)の各線で試運転行った後、1984年昭和59年7月25日から9月18日まで大井町線営業運転が行われた。これは直流1,500 V区間高速電車としては日本初営業運転であった当時、4,500 V耐圧GTO素子開発途上であり、2,500 V耐圧のものを2個直列使用し理論上定格電圧を5,000 Vまで上げるなど、未だ開発途上を伺わせる機器構成である。まだ安定性を欠くシステムゆえ、営業運転時は乗務員とは別に技術者添乗したり、期間中不具合により長期渡って営業離脱したこともあった。 1985年3月にはデハ6302に東芝製(2,500 V耐圧×2)の、6002号には東洋製(4,500 V耐圧)の制御器が搭載され同時に6202のGTO素子も4,500 V耐圧のものに交換されている。なお、この際交換された6302と6002の台車8000系用のTS-807形であり、ボルスタレス台車ではない。また、いずれもユニットを組む6301と6001は6201同様付随車扱いとされ、ブレーキ遅れ込め制御同様に対応する仕様となった。この現車試験中に6000系VVVFインバータ制御車は営業運転にも用いられており、度重なる編成変更経て全車両をVVVFインバータ制御とした編成組み直され同年7月1日から11月頃まで再び大井町線営業運転実施された。 この現車試験結果は早速新製車9000系日立主制御器)や改造車7600系・7700系(ともに東洋主制御器)に反映され以後新規製造車は8590系や8500系増備車など一部除きすべてVVVFインバータ制御交流モーターとなった。ただし、東芝製の制御装置は、この時点では採用されず、東急においては1999年平成11年)に落成した3000系偶数編成以降本格採用開始された。その後これら3社の他にも、300系2020系6020系において三菱電機製主制御器採用している。 これらは、試験終了後1986年昭和61年1月頃に休車となり、8090系後期型投入影響により玉突き東横線から大井町線転属された7000系置き換えられそのまま廃車された。

※この「VVVFインバータ制御の実用化試験」の解説は、「東急6000系電車 (初代)」の解説の一部です。
「VVVFインバータ制御の実用化試験」を含む「東急6000系電車 (初代)」の記事については、「東急6000系電車 (初代)」の概要を参照ください。

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