VVVFインバータ制御試験車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 06:12 UTC 版)
「大阪市交通局1100形電車」の記事における「VVVFインバータ制御試験車」の解説
千日前線転属に際して余剰となった106号を抵抗制御からVVVFインバータ制御に改造、東芝・日立製作所・三菱電機の3社と共同で各種データの研究開発が実施され、その成果は20系の設計に反映された。この時もう1両余剰になり無改造のままだった107号と編成を組んでいたが、これは未知の制御方式が故に万が一本線上で106号が自走不能となった際に牽引・推進するための動力車であった。 106号に搭載されたVVVFインバータ装置は世界で初めてGTOサイリスタを使用したものであった。 なお、これら2両も名目上は千日前線に所属していた(森之宮検車場配置)が、営業運転には使用しないためラインカラーは千日前線の紅梅色(チェリーローズ)ではなく四つ橋線の縹色(ビクトリアブルー)のままであり、当時の鉄道ファンから注目された。 このうち、106号だけは最終的に1990年(平成2年)3月30日付けで除籍廃車となるまで生き残っていたため、1957年5月31日の竣工以来在籍期間がもっとも長かった。
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