タトラKT4とは? わかりやすく解説

タトラKT4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/11 02:25 UTC 版)

タトラKT4は、かつてチェコスロバキア(現:チェコ)のプラハに存在したČKDタトラが製造した路面電車車両タトラカー)の1つ。急カーブや急勾配など厳しい条件下の路面電車路線向けに開発され、東ドイツソビエト連邦を始めとする社会主義国家東側諸国)に導入された[2][5]


注釈

  1. ^ KT4と同時期に製造されていたボギー車タトラT5)の通過可能な最小曲線半径は20.1 mである[1]
  2. ^ 譲渡された都市にはポーランドシュチェチン市電)やハンガリーセゲド市電)などKT4の新造車両の配給が実施されなかった地域も含まれる[5]

出典

  1. ^ a b c Light Rail Transit 1976, p. 136.
  2. ^ a b c d e Light Rail Transit 1976, p. 141.
  3. ^ a b c d e f 鹿島雅美 2007a, p. 146.
  4. ^ a b Slaven Tica, Nada Stanojevi & Branko Vasi 2007, p. 4-5.
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m Ryszard Piech (2008年3月18日). “Tramwaje Tatry na przestrzeni dziejów (2) od KT8 do T6” (ポーランド語). InfoTram. 2016年7月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月8日閲覧。
  6. ^ a b c d Winfried Reinhardt (2011-10-20) (ドイツ語). Öffentlicher Personennahverkehr: Technik - rechts- und betriebswirtschaftliche Grundlagen. Vieweg+Teubner Verlag. pp. 305-306. ISBN 978-3834812681 
  7. ^ a b Die Fahrzeuge der Leipziger Fahrzeugsammlung” (ドイツ語). Leipziger Fahrzeugsammlung. 2020年1月21日閲覧。
  8. ^ 大賀寿郎 2016, p. 93.
  9. ^ a b 鹿島雅美 2007a, p. 145.
  10. ^ a b c d e Christoph Pohl (2018年12月26日). “Cottbuser Tatra-Bahnen fahren seit 40 Jahren” (ドイツ語). IR Online. 2020年1月21日閲覧。
  11. ^ a b c Historischer Triebwagen 001 (KT4D-Prototyp)” (ドイツ語). tram2000.de. 2009年3月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月21日閲覧。
  12. ^ Антон Лягушкин, Дмитрий Янкивский (2018年10月12日). “Трамваи «Tatra KT4DM» – знакомимся ближе”. Пассажирский Транспорт. 2018年11月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月26日閲覧。
  13. ^ 大賀寿郎 2016, p. 98-99.
  14. ^ Ryszard Piech (2008年9月26日). “Tramwaje w Poczdmie” (ポーランド語). InfoTram. 2020年1月21日閲覧。
  15. ^ やまだトシヒデ「第6章 路面電車の世界」『ポケット図解 韓国の電車と地下鉄をとことん楽しむ本』秀和システム、2012年8月31日、235頁。ISBN 978-4798034881 
  16. ^ a b 鹿島雅美 2007b, p. 137.
  17. ^ Ryszard Piech (2018年9月19日). “Трамвай «Tatra KT4DtM» скоро выйдет на линию и в Запорожье” (ロシア語). ПАССАЖИРСКИЙ ТРАНСПОРТ. 2020年1月21日閲覧。
  18. ^ a b c 鹿島雅美 2007b, p. 138.
  19. ^ V OSTRAVĚ BYLA DOKONČENA PRVNÍ TRAMVAJ PRO TALLINN” (チェコ語). Československý Dopravák (2017年6月17日). 2020年1月21日閲覧。
  20. ^ 鹿島雅美 2007b, p. 136.
  21. ^ KT4UA „VINWAY“ – NOVÁ VERZE ČESKÉ TRAMVAJE NA UKRAJINĚ” (チェコ語). Československý Dopravák (2016年9月6日). 2020年1月21日閲覧。
  22. ^ VYBRANÉ TROLEJBUSOVÉ A TRAMVAJOVÉ INVESTIČNÍ AKCE NA UKRAJINĚ (2)” (チェコ語). Československý Dopravák (2018年1月22日). 2020年1月21日閲覧。
  23. ^ Дар'я Гоц (2017年12月8日). “Наступного року Вінниця випустить ще два трамваї VinWay” (ウクライナ語). VeжА - Новини Вінниці. 2020年1月21日閲覧。
  24. ^ Libor Hinčica (2017年11月2日). “ZAJÍMAVÉ RETRO TRAMVAJE KT4 V ESTONSKÉM TALLINNU” (チェコ語). Československý Dopravák. 2018-◎-×閲覧。


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タトラKT4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 14:13 UTC 版)

リヴィウ市電」の記事における「タトラKT4」の解説

詳細は「タトラKT4」を参照 かつてチェコスロバキア(→チェコ)に存在した鉄道車両メーカーČKDタトラ(←タトラ国営会社スミーホフ工場)が製造した路面電車車両タトラカー)のうち、リヴィウ市電始めとする車両限界が狭い、軌間狭軌(1,000 mm)である、等の条件抱えた路線向けて開発され小型2車体連接車。急曲線にも対応可能な構造となっている他、総括制御による連結運転も可能である。2020年現在以下の車種在籍しており、リヴィウ市電主力形式として活躍続けている。 KT4SU - リヴィウ市電には1976年から1988年までに145両が導入され東ドイツ製の旧型電車置き換えた他、2012年ウクライナヴィーンヌィツャ市電ヴィーンヌィツャ)から2両が譲渡されている。また、2016年以降市電工場で1両あたり50フリヴニャ用いた延命・更新工事進行しており、前面側面窓や内装台車の交換実施されている他、将来中間低床構造車体追加する事も検討されている。 KT4D - 東ドイツ(現:ドイツ)向けに製造され車種そのうちエアフルト市電ドイツ語版)(エアフルト)とゲーラ市電ゲーラ)で使用されていた車両合計27両が2017年から2013年にかけてリヴィウ市電譲渡された。 KT4DM - ドイツ(旧:東ドイツ)のベルリン市電ベルリン)に導入されKT4D対し電気機器交換始めとした更新工事実施した車両超低床電車増備によって余剰となった車両は各都市への譲渡積極的に行われており、リヴィウ市電にも2018年まで30両が譲渡されている。 タトラKT4D 市電工場更新工事実施され車両

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タトラKT4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 03:00 UTC 版)

カリーニングラード市電」の記事における「タトラKT4」の解説

車両限界が狭い地域狭軌路線網向けにČKDタトラ開発した小型2車体連接車カリーニングラード市電には1987年から1994年まで導入され新造車両タトラKT4SU1990年代ドイツ(旧:東ドイツ)のコトブス市電ドイツ語版)から譲渡されタトラKT4D存在し2020年現在両者とも在籍している。 「タトラKT4」も参照

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タトラKT4

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/14 06:18 UTC 版)

タリン市電」の記事における「タトラKT4」の解説

車両限界曲線半径が狭い地域に向け、チェコスロバキア(現:チェコ)のČKDタトラ製造した路面電車車両タトラカー1形式。各車体に1台のボギー台車設置され2車体連接車で、連接部分特殊な構造用いる事で、曲線走行時でも車体はみ出し抑えられている。 タリン市電では1981年から1990年にかけて、ソビエト連邦向けのKT4SUが計73導入された。これにより、最後まで使用されていた東ドイツ製の路面電車車両であるG4-61ゴータカー)が置き換えられた。一方長年酷使によって老朽化進行した事や車両本数増加対応するため、1996年以降2013年まで、以下のドイツ(旧:東ドイツ)各都市使用されていたKT4D譲渡実施され、KT4SUの一部車両廃車された。 1996年 - ゲーラ市電:9両 2004年 - コトブス市電ドイツ語版)、ゲーラ市電102006年 - フランクフルト(オーダー)市電エアフルト市電ドイツ語版):7両 2007年-2013年 - エアフルト市電312015年以降後述する超低床電車ウルボスAXL)の導入による置き換え進行し2019年時点原型のまま残存する車両30となっているが、2020年代以降超低床電車増備に伴いこれらの車両全て廃車される予定である。その一方で2000年代以降下記のような部分超低床電車への改造車体・機器更新行われており、これらの車両について2020年代以降継続して使用される事となっている。 KT4TM - KT4電気機器を、チェコ電機メーカーであるセゲレツ(Cegelec)が展開するTVプログレスTV Progress)に交換し車体内装修繕同時に実施した形式2017年以降2両が改造されている。 KT6T→KT6TM - 1軸台車使用した低床車体新造中間組み込んだ形式ドイツミッテンヴァルト機械製造(Mittenwalder Gerätebau)によって2001年から2007年にかけて12両が改造された。2017年から2018年には電気機器交換やそれに伴う出力増強車体修繕塗装変更など再度更新工事施工され形式名もKT6TMに変更されている。 KT4TMR - 開通130周年記念し車体内装レトロ調改造した形式同時に電気機器更新実施された。2017年から営業運転開始し、6両が在籍する。 「タトラKT4」、「KT6T」、および「KT4TMR」も参照 車内 KT6T(2016年撮影) KT6TM(2018年撮影) KT4TMR(2019年撮影

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