超低床電車への置き換え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/17 16:57 UTC 版)
「タトラKT4 (ベルリン市電)」の記事における「超低床電車への置き換え」の解説
各種更新工事も実施されたタトラKT4であったが、乗降の際に数段のステップの上り下りが必要となる高床式車両であることからバリアフリーの面で難があり、段差なく乗降可能な超低床電車への置き換えが実施されることとなった。まず1994年から製造が開始されたブレーメン形(GT6N)によって、前述の更新工事から外れた車両、特に1970年代に製造され老朽化が進んでいた車両が廃車され、未更新車両は1998年までに営業運転から撤退した。2002年以降は財政的な理由で一時的に新型車両の導入が停止したが、2008年に新たな超低床電車となるフレキシティ・ベルリンの製造が始まり2011年から本格的な導入が開始された事で更新工事を受けた車両も廃車対象となり、大半の車両は後述の通り他都市へと譲渡された。 当初はフレキシティ・ベルリンの初期発注分が揃う2017年に営業運転から完全に撤退する予定だったが、ベルリン市電の利用客増加に伴う車両不足や新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による本数増加などの影響により同年以降も定期運用が続き、営業運転が完全に終了したのは2021年5月7日となった。 引退したKT4の一部はベルリン市交通局による動態保存が実施されており、更新工事が行われず原型を保つ車両については車両番号が東ドイツ時代のものに戻されている。 GT6N(左)とすれ違うKT4DM(右)(2016年撮影) GT6N(中)やフレキシティ・ベルリン(右)によってタトラKT4D(左)は置き換えられた(2018年撮影)
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