超低床電車の登場、路線網の拡大
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 06:40 UTC 版)
「ブレーメン市電」の記事における「超低床電車の登場、路線網の拡大」の解説
1980年代以降、環境意識の高まりと共に路面電車やバスなど都市部の公共交通(ÖPNV)の重要性が幅広く認識されるようになった。ブレーメン市議会建設上院とBSAGによる公共交通網の近代化・拡充に関する提案が1989年に可決された事も大きな原動力となった。そして、1988年の路線バスにおける低床バスの導入に続き、路面電車でも1990年に世界でも最初期となる車内全体が低床構造である100%超低床電車が登場し、1994年から量産車の運行が始まった。 ブレーメン初の超低床電車・GT6N形 一方、利便性を高めるための路線網拡大計画も1990年代に動き出し、1998年5月23日に新たな系統の開通、ブレーメン空港の旅客ターミナルまでの路線延長、既存の系統の再編など大規模なダイヤ改正が実施され、同年10月・12月にも新規区間が開通した。2001年に開通125周年を迎えて以降も路線の拡張や整備が続き、2014年にはブレーメン州と隣接するニーダーザクセン州オスターホルツ郡のリリエンタール(Lilienthal)まで延長された。一方で利便性を高めるための系統新設・再編も多数実施されており、2004年にはバスと共に深夜系統が導入されている。 2019年の利用客は路面電車・路線バス合わせて毎日30万人、年間で1億500万人に達しており、今後も環境に優しく便利な交通機関として路線延長を含めた整備が行われる計画となっている。
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