タトラT3UA-3
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「タトラT3UA-3」も参照 タトラT3SUから車輪など一部の部品を流用し、ポリテクノサービス(Политехносервис)が新造した車体や電気機器と組み合わせる形で製造された部分超低床電車で、最終組み立てはオデッサ市電の自社工場で実施された。最初に導入された3両はもともとキエフ市電に導入される予定だったものが予算不足により導入されず、オデッサ市電で運行されることとなった経緯を持ち、これらの営業実績が良好であったことから増備が決定した。2020年現在は16両が在籍し、T3 KVP Odという形式名で呼ばれることもある。 また、2018年以降に製造された車両は前面デザインが変更され「オデッセイ(Одиссей)」という愛称も付けられている。こちらは2020年の時点で6両が導入されている。 タトラT3UA-3(初期車) T3 KVP Od "オデッセイ"
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タトラT3UA-3
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「タトラT3R.PLF」の記事における「タトラT3UA-3」の解説
ウクライナ各都市の路面電車では2010年代以降、バリアフリー化や近代化を進める過程で完全新造車よりも購入費用が安価な機器流用車の導入が積極的に行われている。その中でもチェコの企業であるクエーサー・プラス(KVAZAR Plus s.r.o.)はアライアンスTWの代表企業であるプラゴイメックスとライセンス契約を結び、ウクライナの首都・キエフに本社を置く有限会社のポリテクノサービス(политехносервис)と共に、T3R.PLFに用いられる「VarCB3LF」と同型の部分超低床車体(低床率35%)の製造を行っている。電気機器についてもT3R.PLFと同様にセゲレツ製のTVプログレスが導入されている一方、前面形状については1990年代にČKDタトラによるタトラT3近代化プロジェクトの一環としてインダストリアルデザイナーのパトリック・コタス(チェコ語版)が手掛けたデザインを基本とする。その形状から「栗」を意味する「カシュタン」(Каштан)と言う愛称で呼ばれる事もある。 T3UA-3(キエフ市電、オデッサ市電) - ウクライナの首都であるキエフの路面電車向けに製造された形式で、2011年12月から営業運転を開始した。9両分の車体が製造されたが、予算不足のため実際に導入されたのは6両のみに留まり、火災事故の影響もあり2020年現在3両が使用されている。余剰となった3両分の車体については2015年にオデッサ市電へ移送され、修理工場で電気機器やタトラT3から供出された台車と組み合わせた上で営業運転に使用されている。 T3 KVP Od(Т3 КВП Од)(オデッサ市電) - 2017年、オデッサで公共交通機関を運営するオデッサゴルエレクトロトランス(Одессгорэлектротранс)は、ポリテクノサービスとの間に新造車体購入に関する契約を結んだ。オデッサまで輸送されたT3UA-3の車体は修理工場でセゲレツ製の電気機器(TVプログレス)や同市電で使用されていたタトラT3の台車と組み合わされる。2017年から営業運転を開始し、2019年の時点で18両が導入されているが、その中で2018年以降に製造された2両については前面デザインが変更され「オデッセイ」(Одиссей)と言う愛称が付けられている。 T3UA-3-ZP(T3UA-3-ЗП)(ザポリージャ市電) - ウクライナ南部のザポリージャの路面電車向けの形式。2017年7月27日から営業運転を開始し、2020年現在10両が使用されている。購入費用は1両あたり600万フリヴニャで、完全新造車と比べ3分の1に抑えられている。 T3-VPNP(Т3-ВПНП)(ハルキウ市電) - 2017年から2018年にかけて3両が導入された機器流用車。他都市とは前面デザインが大きく変更された他、主電動機は他都市で廃車となったタトラT6A5から流用されたものが使用されている。また電気機器は管理システム「Chergos(Чергос)」によって管理されている他、双方向ネットワークシステム「CAN」も搭載する。契約当初は5両が導入される予定だった。 T3UA-3(キエフ) T3 KVP Od(オデッサ) T3 KVP Od "オデッセイ"(オデッサ) T3UA-3-ZP(ザポリージャ) T3-VPNP(ハルキウ)
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