タトラT4SU
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 14:13 UTC 版)
詳細は「タトラT4SU」を参照 経済相互援助会議(コメコン)の方針により、従来の東ドイツ製電車に代わり各都市への導入が行われた、チェコスロバキア(現:チェコ)・ČKDタトラ(←タトラ国営会社スミーホフ工場)製のボギー車。アメリカ合衆国の高性能路面電車・PCCカーの高加減速・騒音抑制・低振動の技術をライセンス契約で導入したタトラカーと呼ばれる電車の1形式で、リヴィウ市電を始めとした狭軌路線に対応した車体構造を有していた。また総括制御による連結運転が可能であった事から、リヴィウ市電では営業運転開始時から2000年代初頭まで2両編成での運用を基本としており、「複数両によるユニットシステム」を意味する「SBO(«система багатьох одиниць、СБО)」とも呼ばれていた。 1972年から1979年までに73両が新造され、ソビエト連邦の崩壊後の1990年代にもカリーニングラード市電から10両が譲渡された。40年近くという長期に渡ってリヴィウ市電の主力車両として活躍したが、老朽化に加えてタトラT4SUの整備に適した施設を有していた1番車庫への車両配置が廃止されたため、2011年12月26日をもって営業運転を終了した。 引退後の2015年時点でリヴィウに残存していたタトラT4SUは6両で、そのうち869(1978年製)は走行可能な状態で存置された後、2019年に動態保存運転が可能なよう大規模な修繕工事が施された。他にも2両(852、878)が未改造のまま車庫に留置されている他、3両(004、005、006)については事業用車両への改造が実施されている。 広告塗装 事業用車両に改造されたタトラT4SU(005)
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