部分超低床車(前中ノンステップ車)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 13:32 UTC 版)
「ノンステップバス」の記事における「部分超低床車(前中ノンステップ車)」の解説
ツーステップバスやワンステップバスをベースとしたノンステップバスで、日産ディーゼル・UAはGタイプ、いすゞ・エルガはtype-Aと呼ばれるモデルである。従来の大型ノンステップバスは高価であったため、西日本車体工業が安価な大型ノンステップバスを独自に企画し、1999年から製造開始したノンステップバスである。いすゞも、2000年にキュービックからエルガへのモデルチェンジの際に車種に追加した。 従来の日産ディーゼルといすゞのノンステップバスはすべてトランスミッションがトルコンATのみであったため、MT(マニュアルトランスミッション)ベースの安価なノンステップバスを求める声に応じ、ワンステップバスの前扉から中扉までを超低床化し、後部のエンジン周りはワンステップバスやツーステップバスと同じ構造を採用してコスト削減とMT化、高出力化を実現したバスである。 また、超低床部から車体後部へは2段のステップがあるものの、その上はフラットな空間が広がり、座席も5列が確保できるため収容力も大きい。 日野自動車のみワンステップバスベースのノンステップバスを製造してこなかったが、日野・いすゞ両社のバス事業統合に伴い、いすゞ自動車からエルガtype-Aを「ブルーリボンII」としてOEM供給を受け、日野ユーザー向けに販売を開始した。2004年に登場したブルーリボンシティハイブリッドでは後部を段上げ構造としている。 これにより、2005年をもってフルフラットノンステップバスはラインナップから消滅した。 なお、三菱ふそう・2代目エアロスターのはフルフラットノンステップとこのワンステップバスベースのノンステップの中間的な構造である。そのため、当初からフルフラットノンステップバスを製造していない。
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