NT2400
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/20 10:27 UTC 版)
NT2400 | |
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NT2400(2025年撮影)
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基本情報 | |
運用者 | ザグレブ電気軌道(ZET) |
製造所 | コンサール |
製造年 | 2025年 - |
製造数 | 80両(2401 - )(予定) |
投入先 | ザグレブ市電 |
主要諸元 | |
編成 | 3車体連接車 |
軌間 | 1,000 mm |
設計最高速度 | 70 km/h |
編成定員 | 115人(着席27人) |
全長 | 20,800 mm |
制動装置 | 回生ブレーキ |
備考 | 主要数値は[1][2][3]に基づく。 |
NT2400は、クロアチアの首都・ザグレブの路面電車(ザグレブ市電)の車両。最新技術を導入しバリアフリーに適した構造を有する超低床電車で、2025年から導入が実施されている[1][2][3]。
概要
2023年、ザグレブ市はザグレブ市電に残存するバリアフリーに適さない高床式電車の置き換えを目的に、クロアチアの重電メーカーであるコンサール(Končar)との間に新型路面電車車両を20両導入する契約を交わし、更に2024年にはオプション分を用いた20両分の追加発注を実施した。これを受けてコンサールが生産する車両がNT2400である[1][2][3][4]。
台車が無いフローティング車体を中間に挟んだ片運転台式の3車体連接車で、エネルギー消費の削減を図るため回生ブレーキが搭載されている他、充電システムにより停電時でも短距離の走行が可能となっている。車内は段差が無い低床構造になっており、一部の乗降扉には車椅子用の首脳式スロープが設置されている。また、車内には充電用のUSBポートが各所に設置されている他、案内表示用のディスプレイや音声システムも搭載されている[1][2][3]。
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車内
2025年2月に最初の車両がザグレブに到着しており、試運転を経て営業運転に導入される。それ以降、同年中に最初の発注分の20両、2026年から2027年にかけて増備分の20両が導入される他、残りのオプション分である40両についても発注が予定されている。これにより、ザグレブ市電の在籍車両はバリアフリーに適した超低床電車に統一される事になっている[1][2][3]。
関連形式
- クロトラム - 路面電車車両(超低床電車)の開発を目的にコンサールを含む企業によって設立されたコンソーシアム。ザグレブ市電には5車体連接車のTMK 2200と3車体連接車のTMK 2300が導入されている[2]。
- TMK 2500 - クロアチアの路面電車であるオシエク市電向けにコンサールが製造する3車体連接車(超低床電車)[5]。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c d e “Predstavljen prvi novi tramvaj NT2400”. ZET (2025年2月4日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ a b c d e f Libor Hinčica (2025年2月7日). “Záhřeb představil první z nových tramvají Končar”. Československý Dopravák. 2025年2月17日閲覧。
- ^ a b c d e “PHOTOS: First new high-tech tram arrives in Zagreb”. CroatiaWeek (2025年2月3日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ “ZAGREB ORDERS 20 TRAMS AND WANTS MORE”. mainspring (2023年6月9日). 2025年2月17日閲覧。
- ^ Erik Buch (2025年3月20日). “New KONČAR tramcars for Zagreb and Osijek”. Urban Transport Magazine. 2025年3月20日閲覧。
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