映画・音楽とは? わかりやすく解説

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えいが‐おんがく〔エイグワ‐〕【映画音楽】

読み方:えいがおんがく

映画効果高めるために作曲編曲され音楽


映画音楽

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/02 23:53 UTC 版)

映画音楽
Film music
様式的起源 付随音楽
クラシック音楽
文化的起源 1900年代
派生ジャンル エピック
関連項目
劇伴
主題歌
アニメソング
ゲームミュージック
シンフォニックメタル
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映画音楽(えいがおんがく、film musicあるいはfilm score[注 1])とは、映画の中で使用される音楽のことである。

歴史

映画音楽は、バックグラウンド・スコア、バックグラウンド・ミュージック、サウンドトラック、、スクリーン・コンポジション、スクリーン・ミュージック、または付随音楽と呼ばれることもある。 映画は当初はサイレント(無声映画)であり、音声がついたのは1920年代トーキーが発明されてからである。しかしながら、それ以前のサイレント映画を上映する際にも、映画館内でピアノなどによる音楽を流していた。時には、予算のある映画の場合、オーケストラピットでフルオーケストラの伴奏がつくこともあった。世界で最初の映画音楽は1908年サン=サーンスが『ギーズ公の暗殺』[1]のために作曲した音楽と言われる。他にも、ショスタコーヴィチ1929年に『新バビロン』、エリック・サティ1924年に『幕間』を作曲するなど、初期の映画音楽はクラシック音楽の作曲家が主な担い手であった。日本では山田耕筰1922年から1924年に昭和シネマ制作の『霊楽堂』に付けたのが最初である、といわれている。サイレント時代には、チャーリー・チャップリンバスター・キートンハロルド・ロイドらが活躍したが、チャップリンは俳優、監督だけでなく、作曲もおこなった。近年はクラシック音楽をルーツとしない作曲家も増加しており、また音楽の多様化により映画音楽でもポップ、ジャズ、ロック、ソウル、テクノなど、さまざまな音楽が使用される。本編では使用されず、予告編だけに使われる映画音楽が存在しており、これらの音楽はエピックと呼ばれている。[2]

ブラック・ムービーの映画音楽

戦前から戦後の1960年代前半までの映画は、音楽も含め白人のものだった。だが、1960年代後半から少しずつ黒人監督による映画が増えてきた。きっかけはメルビン・ヴァン・ピープルズ[注 2]による独立系映画「スウィート・スウィートバックス・バッドアス・ソング」の大成功だった。音楽はアース、ウインド&ファイアが担当した。その後、アイザック・ヘイズが音楽を担当した「黒いジャガー」(1971)[3]や、カーティス・メイフィールドの「スーパーフライ」(1972)[注 3]、ジョニー・ペイトの「シャフト・イン・アフリカ」(1973)[注 4]、オシビサ[注 5]の「スーパーフライTNT」など、多くのブラック・ムービー・サントラ盤が発表された。

映画音楽の作曲家

国名・氏名とも50音順。原則として出身国別であるが、国境を越えて仕事をしている作曲家も多い。

アメリカ

アルゼンチン

イギリス

イタリア

イラン

  • ニマ・ファクララ(現在はアメリカで活動)

オーストラリア

オーストリア

カナダ

韓国

ギリシャ

クロアチア

  • アルフィ・カビリョ

ジャマイカ

スウェーデン

スコットランド

スペイン

  • アントン・ガルシア・アブリル
  • ホセ・ニエト

台湾

中国・香港

ドイツ

日本

ニュージーランド

ハンガリー

ブラジル

フランス

ベルギー

ポーランド

南アフリカ共和国

レバノン

ロシア・旧ソ連

映画音楽専門のラジオ番組

現在も放送中の番組

過去に放送されていた番組

  • 夜のスクリーン・ミュージック(NHK FM) - 毎週土曜日 22:20 ~ 23:00。司会は関光夫。1980年より1983年まで放送されていた。

関連項目

脚注

注釈

  1. ^ 映画のためだけに作曲された曲はfilm scoreのほうを用いる。
  2. ^ 監督だけでなく、俳優としても活躍した。息子のマリオ・ヴァン・ピープルズも映画監督になった。
  3. ^ 「フレディーズ・デッド」などの楽曲を収録している。
  4. ^ フォー・トップスの「アー・ユー・マン・イナフ」もアルバムに収録。
  5. ^ 代表曲は「サンシャイン・デイ」など。
  6. ^ 「ラスト・タンゴ・イン・パリ」の音楽を担当。
  7. ^ 「ゲッタウェイ」などの音楽を担当。
  8. ^ 「ひまわり」「シャレード」「ティファニーで昼食を」など多数担当。
  9. ^ 「110番街交差点」を担当。
  10. ^ 「トラブル・マン」の音楽を担当。
  11. ^ 75年の「ストリート・ファイター」を担当。
  12. ^ 「フレンズ」の音楽を担当。
  13. ^ 「エクソシスト」の音楽を担当。
  14. ^ 「雨のアムステルダム」など多数担当。

出典

外部リンク


映画音楽(劇場用)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 08:10 UTC 版)

冨田勲」の記事における「映画音楽(劇場用)」の解説

以下の劇場用の映画音楽のリストは、概ね一般社団法人日本映画製作者連盟の「映連データベース」(映連データベース一般社団法人日本映画製作者連盟)を基に作成した。(映画会社名や公開月日等も後ほど追加する予定日本映画データベース ()参照。 「地獄午前二時」(1958年) 「母と拳銃」(1958年警視庁物語シリーズ1959年 - 1962年)「顔のない女」(1959年2月18日)、「一〇八号車」(1959年6月9日)、「遺留品なし」(1959年9月15日)、「不在証明」(1961年1月26日)、「十五才の女」(1961年2月1日)、「謎の赤電話」(1962年6月24日)「19号埋立地」(1962年7月29日) 「漂流死体」(1959年5月13日85分、モノクロシネマスコープ東映映倫番号:11198) 「黒い指の男」(1959年2月73分、モノクロシネマスコープ東映) 「激闘」(1959年) 「悪魔札束」(1960年) 「モーガン警部謎の男」(1961年) 「男の血潮がこだまする」(1961年) 「アラビアンナイト シンドバッドの冒険」(1962年)(東映動画劇場長編アニメーション映画カラー) 「と豚と人間」(1964年) 「おんな番外地 鎖の牝犬」(1965年) 「ガリバーの宇宙旅行」(1965年)(東映動画劇場長編アニメーション映画カラー) 「飢餓海峡」(1965年) 「脅迫(おどし)」(1966年) 「続 おんな番外地」(1966年) 「北海暴れ竜」(1966年)※「映連データベース」の記載内容よる。しかし、同作品のDVD版2013年7月12日発売)での音楽は「小杉太一郎」と記載されているとの指摘があり(詳細調査)。 「ジャングル大帝」(1966年)(虫プロダクションのテレビアニメーションシリーズの映画館の上映用再編集版カラー) 「解散式」(1967年) 「キャプテンウルトラ」(1967年)(東映テレビSF特撮シリーズ映画館上映再編集版) 「不信のとき」(1968年) 「人のくらしの百万年 マニ・マニ・マーチ」(公開1968年12月19日劇場短編アニメーション映画、製作:東映動画 企画貯蓄増強中央委員会18分、カラー)※ 1968年東映ちびっこまつり』の中で公開映画製作1967年) 「兵隊極道」(1968年) 「怪猫呪いの沼」(1968年) 「帰って来た極道」(1968年) 「黒蜥蜴」(製作・配給松竹1968年8月14日封切カラー1時間26分。監督深作欣二 原作戯曲三島由紀夫 脚本成沢昌茂深作欣二 音楽冨田勳) 「極悪坊主 人斬り数え唄」(東映1968年11月30日公開カラーシネマスコープ) 「前科者」(1968年) 「博徒解散式」(1968年) 「前科者 縄張り荒し」(1969年) 「極悪坊主 念仏人斬り旅」(東映1969年6月14日公開カラーシネマスコープ) 「ごろつき部隊」(1969年)(注:音楽は「映連データベースによれば津島利章だが、「Allchinema Movie & DVD Databaseによれば冨田勳である。要解明。) 「旅に出た極道」(1969年) 「日本暗殺秘録」(1969年) 「千夜一夜物語」(1969年)(虫プロダクション劇場長編アニメーション映画カラー) 「喜劇売ります」(1970年) 「クレオパトラ」(1970年)(虫プロダクション劇場長編アニメーション映画カラー) 「座頭市あばれ火祭」(1970年)※ 映画ポスター等には「火祭り」と送り仮名"り"が付いている。 「戦後秘話 宝石略奪」(1970年) 「新座頭市・破れ!唐人剣」(1971年) 「初笑いびっくり武士道」(1972年)※ 既にシンセサイザー使用している。 「御用牙 かみそり半蔵地獄責め」(1973年) 「しなの川」(1973年) 「悪名 縄張荒らし」(1974年) 「ノストラダムスの大予言」(1974年) 「夜叉ヶ池」(1979年) 「サン・ソレイユ」(原題San Soleil監督:クリス・マイケル、製作国:フランス1982年)※ ムソルグスキーの「サンレス」という連作歌曲冨田勲演奏。 「風の又三郎ガラスマント」(1989年学校シリーズ1993年 - 2000年)「学校」(1993年)、「学校 II」(1996年)、「学校III」(1998年)、「十五才 -学校IV-」(2000年) 「ジャングル大帝 劇場版」(1997年)(注:オリジナル劇場長編アニメーション映画) 「千年の恋 ひかる源氏物語」(2001年) 「たそがれ清兵衛」(2002年) 「隠し剣 鬼の爪」(2004年) 「ブラック・ジャック ふたりの黒い医者」(2005年)(劇場長編アニメーション映画) 「Dr.ピノコの森の冒険」(2005年)(上記「ふたりの黒い医者」と並映用のオリジナル短編アニメーション映画) 「武士の一分」(2006年) 「母べえ」(2008年) 「おとうと」(2010年) 「おかえり、はやぶさ」(2012年)※ 最後劇場用映画音楽担当作品

※この「映画音楽(劇場用)」の解説は、「冨田勲」の解説の一部です。
「映画音楽(劇場用)」を含む「冨田勲」の記事については、「冨田勲」の概要を参照ください。

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