東京駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 03:22 UTC 版)
その他の特徴
- 南北ドーム
- 南北ドームの天井は八角形である。各ドームに4個ずつ、丑・寅・辰・巳・未・申・戌・亥のレリーフが配されている。
- 姉妹駅
![](https://weblio.hs.llnwd.net/e7/redirect?dictCode=WKPJA&url=https%3A%2F%2Fupload.wikimedia.org%2Fwikipedia%2Fcommons%2Fthumb%2F1%2F1c%2FPartnerstationdisplay_ffm.jpg%2F220px-Partnerstationdisplay_ffm.jpg)
- 東京駅は2015年現在、オランダのアムステルダム中央駅と、アメリカ合衆国ニューヨーク市のグランド・セントラル駅、中華民国(台湾)新竹市の新竹駅およびドイツフランクフルト中央駅の4つの駅と姉妹駅の提携をしている。アムステルダム中央駅とは2006年(平成18年)4月11日提携[36]、グランド・セントラル駅とは2013年(平成25年)3月19日提携[報道 52]、新竹駅とは2015年(平成27年)2月12日提携[報道 53] である。フランクフルト中央駅との姉妹駅の提携は、2015年9月25日にJR東日本により発表された[報道 54][新聞 10]。それによると姉妹駅となった理由は、100年以上が経過する歴史的な建造物を有することと他方面への起点駅であることである[新聞 10]。
- えきあど
- JR東日本では、鉄道駅としては初めて2006年10月16日から駅構内にSuicaショッピングサービスを利用した私設私書箱「えきあど」を開始し、528箱設置された[報道 55]。
- 使用する際はあらかじめ会員登録を行うが、SuicaとPASMO(2007年3月18日以降対応)、ICOCA(2008年3月18日以降対応)が私書箱を開ける際の鍵の代わりとなる。私書箱の宛先は「〒100-○○○○東京都千代田区丸の内1丁目9番1号(○○番号)私書箱」となる。荷物が届くと携帯電話などの電子メールで通知される。
- 赤煉瓦コンサート
- 1987年から團伊玖磨を音楽監督に迎えて定期的にコンサートが開催されるようになり、「とうきょうエキコン」の名で多くの人に親しまれた。このイベントは2000年11月9日に終了した[新聞 11] が、2004年10月13日に「赤煉瓦コンサート」の名称で演奏会が復活している。音楽監督には池辺晋一郎が迎えられた。
- 旅客収入額
- 当駅の旅客収入額はJR東日本の駅中第1位である(1日平均およそ2億6千万円、2位は新宿駅で同1億6千万円)。また、2008年時点で旅客収入額のデータを公開しているJR駅中でも第1位である。どちらも新幹線などの長距離列車の発着が多く、乗車券の単価が高いためである。旧国鉄時代は日本一であった。2008年時点は正確な順位がわからないが、各新幹線が集中し、長距離旅客利用が日本一多い駅であるため、日本一であると見られる。
- 電化方式
- 当駅では直流600 V(東京メトロ丸ノ内線)、直流1500 V(在来線)、単相交流25000 V/50 Hz(東北・上越・北陸新幹線)、単相交流25000 V/60 Hz(東海道・山陽新幹線)と4種類の電化方式が存在する。なお現在は非電化用の車両(気動車[※ 17]・蓄電池車[※ 18]・CDC車の気動車モード)[※ 19]と機関車(電気・ディーゼル・蒸気とも)[※ 20]は営業列車として入線していない。現在は営業全車両がVVVF(可変電圧可変周波数制御)かつ回生ブレーキ車である。
- 入線車両社局
- 当駅の在来線は、東海道線のJR西日本・JR東海所属の285系電車を除き全てJR東日本の車両である。国鉄時代の車両は新幹線は2013年・在来線は2021年に入線がなくなった[※ 21]。他方、新幹線では東北新幹線にはJR北海道・JR東日本・JR西日本の車両(過去の車両を含め在籍した営業車両全て入線歴がある[※ 22])が、また東海道新幹線にはJR東海(全車両)・JR西日本(16両のみ)の車両が入線する[※ 23]。なお、当駅に乗り入れる路線はいずれもJR貨物の第二種鉄道事業区間に含まれないため、貨物列車は当駅に入線しない。
- 信号方式
- 当駅はATS-P(東海道本線・上野東京ライン、中央本線、横須賀線・総武本線、京葉線)、D-ATC(山手線と京浜東北線)、DS-ATC(東北新幹線)、ATC-NS(東海道新幹線)、CS-ATC(東京メトロ丸ノ内線)と5種類のATS/ATC方式が存在する。ワンマン運転は東京メトロ丸ノ内線(ATO)のみ。今後山手線・京浜東北線がATOワンマンが予定されている。
- ICカード乗車券利用
- 当駅では全路線で交通系ICカード10種の利用に対応しているが、JR線での利用は一定の範囲の駅までに限られる。JR在来線(Suica・PASMOエリア)で当駅からICカードを利用できる最遠駅は、西は篠ノ井線松本駅と小海線野辺山駅、北は常磐線浪江駅と上越線水上駅および東北本線黒磯駅である[※ 24]。JR東海をまたぐ場合は国府津駅、熱海駅のある定期券(新幹線定期券を含む[※ 25])に限られる。JR東日本の新幹線でタッチでGo!新幹線[※ 26]による当駅からICカードの残額を使って利用できる最遠駅は、盛岡駅・新潟駅・ガーラ湯沢駅・上越妙高駅[※ 27]の新幹線停車駅相互間に限られる。なお、決済手段はICカード残額ではなくクレジットカードになるが、新幹線eチケットを利用した場合、北日本方面の(山形新幹線・秋田新幹線・盛岡駅以北・JR西日本[※ 28]・JR北海道[※ 29]の管轄駅を含めた)新幹線停車駅全駅に行ける。他方クレジット決済になるが、EX-ICまたスマートEXを利用した場合の最遠駅は、鹿児島中央駅[※ 30]。(JR東海東海道新幹線・JR西日本山陽新幹線・JR九州九州新幹線)までの全ての新幹線停車駅である。
- 霊安室
- 東京駅には霊安室が2室あり、一つは地上の第2自由通路付近、もう一つは地下2階にある。東京駅は利用者数が多いため、自殺や事故、病気などで利用者が亡くなることがある。その数は年間数人であるとされているので、二部屋を同時に使用することはほとんどない。地上の霊安室のドアには数字の「7」が記されていることから、駅職員は他の利用者に配慮してであろうか、遺体をこの霊安室に移送する際は「7号室のお客さん」と呼んでいるようである[37]。
- 放置自転車
- 東京都の調査によれば、2011年東京駅周辺の放置自転車の数は1日平均830台で赤羽駅に次いでワースト2であった。利用者が多い割に、区有地不足や都条例の制約のため駐輪場の整備が進まないのが原因である[新聞 12]。
- 喫煙コーナー
- 基本的に構内(改札内)は全面禁煙であるが、各新幹線ホーム上に喫煙コーナーおよび喫煙ブースが設置されている。
- また改札外であれば、丸の内車掌区(丸の内地下北口)横、東京駅一番街(八重洲地下中央口)などに存在する。
- エリア放送
- JR東日本は、地上一般放送局の免許を受けワンセグエリア放送を実施していた。
免許人 | 局名 | 識別信号 | 物理チャンネル | 周波数 | 空中線電力 | ERP | 業務区域 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
東日本旅客鉄道株式会社 | JR東日本東京駅エリア放送 | JOXZ3BJ-AREA | 35ch | 623.142857 MHz | 760 μW | 750 μW | 地下一階グランスタエリア 京葉線地下一階コンコース |
- 初回免許年月日 平成25年3月22日
- 免許年月日 平成25年4月1日
- 免許有効期限 平成26年3月31日
- 遭難事件
- 東京駅は、2人の現役内閣総理大臣の遭難の現場となっている。1人は原敬(第19代)で、1921年(大正10年)11月4日に東京駅乗車口(現在の丸の内南口)で、大塚駅職員の中岡艮一に刺殺された。もう1人は濱口雄幸(第27代)で、こちらは1930年(昭和5年)11月14日に東京駅第4ホーム(現在の9番線・10番線ホーム)で、愛国社社員の佐郷屋留雄に銃撃された(原敬と違い一命を取り留めたが、この銃撃が遠因となる形で遭難翌年に死亡した)。
- 原敬の遭難現場には事件の概要を記したプレートと現場を示すマークが設置されている一方、濱口雄幸に関しては、直接の現場であるホームには何の目印もなく、ホームの直下に当たる新幹線中央乗換口付近のコンコースに、原同様のプレートとマークが設置されている。
- 紙幣のデザインに採用
- 2024年(令和6年)7月3日より発行の一万円紙幣(F一万円券)の裏面には、重要文化財でもある東京駅丸の内駅舎が描かれている[新聞 13]。鉄道駅が紙幣にデザインされるのは初のことである。
- 駅ナカシェアオフィス
- JR東日本が、働き方改革や生産性向上のサポート等を目的に、2018年(平成30年)11月28日 - 2019年(平成31年)2月20日に東京駅総武地下4階にて、駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」のブース型オフィス「STATION BOOTH」の実証実験を実施した[報道 56]。その後、実証実験の結果を踏まえて、2019年(令和元年)8月1日より「STATION BOOTH」が本格開始された[報道 57]。さらに、同年11月21日には、コワーキング型オフィス「STATION DESK」が東京駅丸の内地下改札外にて開業した[報道 58]。また、東京駅周辺では、駅ナカシェアオフィス「STATION WORK」との提携を行っている施設があり、「STATION CONFERENCE東京」(サピアタワー内併設、2021年2月8日提携開始)[38][報道 59]、ホテルメトロポリタン丸の内(2021年3月5日提携開始)[報道 60]、「ダイワロイネットホテル東京京橋」(2021年3月8日提携開始)[報道 61]にて、事前予約を行うことで利用が可能となる。
注釈
- ^ 日本の新幹線で当駅に乗り入れていないのは九州新幹線と西九州新幹線。
- ^ 三重県、奈良県、和歌山県、徳島県、愛媛県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県(そもそも陸路/線路がない)を除いた各都道府県。このうち、徳島・高知・沖縄以外の各県にはかつて直通列車があった。現在、最西は福岡県の博多駅(現在は最遠駅で当分の間は更新はない)、最北は北海道の新函館北斗駅である。
- ^ 廃駅を含んだ場合は大社駅(島根県出雲市)も該当する。
- ^ Yahoo!地図を参考に制作。
- ^ a b 常磐線には
の路線記号が設定されているが、東京駅には割り振られておらず、隣の上野駅から採番が始まっている(外部リンクにあるJR東日本の東京駅のページにも「所属路線」として常磐線と常磐・成田線があるものの、その下の路線記号の欄に常磐線単独の表記はなく、
を共用する)。
- ^ 主に東海道線列車(当駅発着。早朝の普通当駅始発、特急・通勤快速・深夜帯の普通)、上野東京ライン列車:東海道線と宇都宮線・高崎線の相互直通(普通・一部快速)、上野東京ライン列車:常磐線の当駅経由品川駅発着(普通・快速・特急)の3種の系統がある。一部に東海道線の当駅経由上野駅発着、宇都宮線・高崎線の当駅経由品川駅終着、宇都宮線・高崎線の当駅始発で設定されている上野東京ライン列車も存在する。
- ^ 当駅を発着する中央線の列車は全て快速電車(一部、特急)である。快速電車が停車しない水道橋駅・信濃町駅・大久保駅などへ向かう利用客は、御茶ノ水駅などで中央・総武線各駅停車への乗り換えを必要とし、その旨の案内放送もホーム上で時折流れる。
- ^ 総武線(各駅停車)は錦糸町駅での乗り換えを必要とする。
- ^ この歴史を反映して、1996年に改築された深谷駅は東京駅を模したデザイン(ただし外壁はレンガでなくレンガ風タイル)とされた。また現行の復原駅舎に残っている開業当時の部分は重要文化財に指定されている。
- ^ 八重洲橋の再架橋は1925年。1948年に八重洲橋が撤去されており、東側の地名が中央区八重洲に変更されたのは1954年である。
- ^ その材質はアルミ合金のジュラルミンで、終戦となって製造中止となった旧日本軍の保有していた零式艦上戦闘機や一式戦闘機などの戦闘機の余剰品を活用した。
- ^ なお、このプロジェクトの中で耐震技術の研究が進み、1968年に日本初の超高層建築物である霞が関ビルがオープンするなど、1950年から1960年代の高層建築技術に大きな影響を与えた。
- ^ 「銀の鈴」は、東海道新幹線開業後に東京駅利用者が急増したことから、駅助役の提案で1968年6月10日、新幹線の南乗換改札口前に設置された。初代は竹の骨組み和紙・銀紙張りで、内部のスピーカーで鈴の音を鳴らした。鋳銅製の二代目(1969年11月設置)は八重洲中央改札口外に置かれた。1985年2月設置の三代目は1994年8月に現在ある地下へ移され、2007年に四代目(宮田亮平作のアルミニウム合金製)に更新された[新聞 2]。
- ^ 送水前は下水処理費用として年間約2億円を支払っていた。
- ^ a b 建築および文化財の分野では「現存する建造物について、後世の修理で改造された部分を原型に戻す」という意味で「復元」ではなく「復原」を用いている[30][31]。
- ^ 当初は2020年(令和2年)6月17日の開業が予定されていた[報道 42] が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止を理由に、延期された[報道 43]。なお、一部店舗や通路は、同年6月17日に供用開始された[報道 43]。
- ^ 入線歴有無は出典が無いため未確認。
- ^ E235系1000番台/N700Sは蓄電池走行可能であるが、非常用で10 km程度しか走れない。
- ^ ただし、事業用車キヤE193系、キヤE195系、GV-E197系、が入線可能。
- ^ SL/ELは入線歴があった。JR旅客鉄道では機関車の導入予定は全くない。
- ^ 東海道線の185系電車は国鉄時代に製造された最後の車両であった、在来線は当車両引退で判定、東海道新幹線は2003年に全廃されている。新幹線は100系/200系引退で判定。
- ^ とれいゆつばさ/現美新幹線は過去の入線歴があった車両を改造後は入線していない。
- ^ 新幹線車両歴代車両では形式は800系のみであるが、番台区分では700系7000番台、N700系7000/8000番台の入線歴がない。500系7000番台/100系5000番台は入線歴があった車両の改造により入線がなくなった。
- ^ 北陸新幹線は新幹線Suica定期券で上越妙高まで発売可能参考URL。
- ^ 発売範囲は豊橋駅まで新幹線定期券の参考HP
- ^ 券売機で事前登録が必要。
- ^ 2022年3月12日までは山形新幹線新庄駅まで可能であった。
- ^ 上越妙高駅以西。最西は敦賀駅
- ^ 新青森駅以北。最北は新函館北斗駅
- ^ 交通系ICの1度の利用(1エリア/1改札内/1予約/1決済)で行ける(実キロ上で)最も遠い駅になった(今後延伸・更新はない)。
- ^ 「各駅旅客発着通過状況(中京交通圏)」に記載された数値について、定期外と定期を加算し、365日で除して算出。
- ^ 「各駅旅客発着通過状況(中京交通圏)」に記載された数値について、定期外と定期を加算し、366日で除して算出。
- ^ 「各駅旅客発着通過状況(中京交通圏)」に記載された数値について、定期外と定期を加算し、365日で除して算出。
- ^ 「各駅旅客発着通過状況(中京交通圏)」に記載された数値について、定期外と定期を加算し、365日で除して算出。
- ^ フィクションであるドラマ『新幹線物語'93夏』でもドラマの始めでそう触れられている。
出典
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この記事でJR東日本の松田昌士社長(当時)は「5、6年のうちには完成させたい」と話していたが、着工はそれから8年後だった。 - ^ 「東京駅の屋根材も津波被害 スレート、石巻で補修中に」『朝日新聞』
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