音楽監督とは? わかりやすく解説

音楽監督

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/04 19:24 UTC 版)

音楽監督(おんがくかんとく)とは、音楽総監督(おんがくそうかんとく独:Generalmusikdirektor、略称:GMD)とも訳される、常設の管弦楽団(オーケストラ)や歌劇場などのクラシック音楽団体の音楽部門における総責任者。また、ミュージカルなどの舞台芸術やライブイベント、映画などの映像作品などの製作に携わり、音楽部門を取り仕切る人。

クラシック音楽

歴史

現在もクラシック音楽の職種の一つである音楽総監督、ドイツオーストリアでの音楽監督(Musikdirektor、略称:MD)は、元来、市に雇われた音楽家たちの統括者に付いた肩書であった。19世紀からは、合唱団や楽団などの団体を音楽的に統括する者も指すようになり、「○○市音楽監督」、「大学音楽監督(UMD)」、「教会音楽監督(KMD)」、「○○州教会音楽監督」などの専門的な称号も与えられた。例としてヨハン・ゼバスティアン・バッハライプツィヒ市の、ゲオルク・フィリップ・テレマンカール・フィリップ・エマヌエル・バッハハンブルク市で、そしてロベルト・シューマンデュッセルドルフ市の音楽監督を務めた。この称号は当時、伯爵、公爵、または国王から与えられた。

音楽総監督(GMD)の称号が登場したのは、1819年ベルリンガスパーレ・スポンティーニに与えられたものが初めである。その後大きな都市を中心に広まった。 20世紀以降では、カール・ベームが1964年にオーストリア共和国政府から授与された「オーストリア音楽総監督」などがある。

現在

現在の音楽監督(Music Director、略称:MD)は英語圏のアメリカやイギリスでは、常任指揮者、首席指揮者などの意味で使われることが多い。

現在の音楽総監督(GMD)は、一般に歌劇場や管弦楽団に属する統括者、責任者。指揮者(多くは首席指揮者)を兼ねる例がほとんどで、シーズンを通して定期的に出演、その劇場や楽団の看板としての役割を果たす。かつては楽員の人事権も音楽監督が持っていたが、近年では楽員の労働組合が結成される例が多くなり以前ほどの権限はなくなっている。

関連項目



音楽監督

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/03/08 10:45 UTC 版)

芦屋室内合奏団」の記事における「音楽監督」の解説

酒井睦雄(1974年就任相愛大学教授

※この「音楽監督」の解説は、「芦屋室内合奏団」の解説の一部です。
「音楽監督」を含む「芦屋室内合奏団」の記事については、「芦屋室内合奏団」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「音楽監督」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「音楽監督」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「音楽監督」の関連用語

音楽監督のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



音楽監督のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの音楽監督 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの芦屋室内合奏団 (改訂履歴)、ザグレブ・フィルハーモニー管弦楽団 (改訂履歴)、武部聡志 (改訂履歴)、河内紀 (改訂履歴)、バンコク交響楽団 (改訂履歴)、バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団 (改訂履歴)、パドヴァ・ヴェネト管弦楽団 (改訂履歴)、イングリッシュ・ナショナル・オペラ (改訂履歴)、ライプツィヒ歌劇場 (改訂履歴)、セントルイス交響楽団 (改訂履歴)、宮本貴奈 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS