オフィス街とは? わかりやすく解説

オフィス街

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/17 13:32 UTC 版)

マンハッタン区(マンハッタン島)
アメリカ合衆国ニューヨーク州ニューヨーク市
丸の内
東京都千代田区
西新宿
東京都新宿区新宿副都心
梅田
大阪府大阪市北区
名駅
愛知県名古屋市中村区西区

オフィス街(オフィスがい)またはビジネス街(ビジネスがい)は、都市圏において企業会社などのオフィスやそのオフィスビルが集中して所在する区域。

概要

オフィス街は、通勤のために交通が発達し、ビジネス商業から人材派遣・製造業事務まで多様)を支援する付随業種も立地・集中する。一般的に都心部に発達している。郊外の通勤圏内には大小の衛星都市が存在し、オフィス街はそういった周辺域から通勤する人材を集める一方、衛星都市もそういったオフィス街での労働者から住民税などの税収を得て相互機能している。大都市圏の場合、中心業務地区(Central Businesses District、CBD)とも呼ばれる。

オフィス街の多くは鉄道駅から通りが延長されている、周囲に発達した都市高速道路網が張り巡らされているなど通勤の便がよい立地に発展する。またバス路面電車のような各種公共交通機関により、より広い範囲に拡大したものもみられる。法律上は商業地に分類され、また実際商業地と重なる地域に発展しているが、デパートなど大規模小売店などが集積する繁華街や、夜の店が中心の歓楽街とは都市設計の段階で通りが分けられる傾向がある。ただし地方都市では都市計画の都合から、それらの区分けがやや曖昧な場合もある。

地域内には様々なオフィス街を支える業態が集まるが、スプロール化しているような都市構造の場合では、新旧様々な建物や業態が交じり合うことにより都市利便性の機能を損なっていることもあり、再開発区画整理などを必要としている地域も見られる。

オフィス街で見られる付随業種

建物

開発の進んだオフィス街では高層ビルディングなど高層・高密度化したオフィスビルが集中することもあるが、そういった高層オフィスビルは賃貸料も高くなりがちであるため、それを購えるだけの主要企業が集中する。その一方で高層ビル周辺にあるそれほど高くないビルディングには中小の企業が入居するが、それらは一等地にそびえる高層オフィスビルほどには交通の便はよくない。

その一方でオフィスオートメーションが中小企業にも導入され始めた時代よりインテリジェントビルの需要は増大、立て替えなどでインテリジェントビルが導入されるところも目立つ。

問題点

しかしこういった地域では、マンションアパートなどの住宅としての建物は相対的にかなり少なくなるので、ドーナツ化現象と呼ばれる住民の空白地帯が顕著化する。こと拡大したオフィス街では地元自治体は住民税が得られないため企業からの税収に依存する。また住民の空白化が進行するとサービス業従業員やビルメンテナンス業などオフィス街とは切っても切れないはずの非ホワイトカラー労働力が不足するなどの問題も見られる。

大規模なオフィス街においては、郊外の衛星都市から短時間の間に大量の通勤者が押し寄せるため、慢性的な通勤電車の混雑や高速道路をはじめとする周辺道路の渋滞も見られる。オフィス街での労働者にとっても、本来業務の遂行に向けられるべきエネルギーが通勤に費やされる結果となっている。

アメリカ合衆国イギリスなどでは、オフィス街における住民の空白化が進行した結果、オフィス街に近接するインナーシティと呼ばれる地域には自動車を購入できず、長距離の通勤ができない貧困層が集中することがある。こうした地域では、もともと環境がよくない上に夜になってオフィスが閉まると人通りがなくなるため、犯罪の温床となりやすい。こうした現象を都心の荒廃という。顕著な例としてはデトロイトなどが挙げられる。

著名なオフィス街

日本

☆政令指定都市及び支店経済都市(準地方中枢市)のオフィス街

☆その他主な小規模オフィス集積地

アメリカ合衆国

イギリス

フランス

シンガポール

関連項目

他の街区の区分名称

オフィス街

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 02:56 UTC 版)

台中市」の記事における「オフィス街」の解説

台湾大道二段と五交差点から台湾大道三段、七期再開発区(新市中心)にかけての地域台中最大のオフィス街として企業の本社支社台中市庁舎立地し台湾中部経済行政の中心地となっている。他に文心路沿線、中清路の一部国立美術館悟道付近などもオフィス街となっている。

※この「オフィス街」の解説は、「台中市」の解説の一部です。
「オフィス街」を含む「台中市」の記事については、「台中市」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「オフィス街」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「オフィス街」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オフィス街」の関連用語


2
引け時 デジタル大辞泉
92% |||||



5
ウォー‐ドライビング デジタル大辞泉
58% |||||

6
ブライアント‐パーク デジタル大辞泉
50% |||||

7
ランチ難民 デジタル大辞泉
50% |||||

8
丸の内 デジタル大辞泉
50% |||||



オフィス街のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オフィス街のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのオフィス街 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの台中市 (改訂履歴)、仙台市都心部 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS