再開発プロジェクト
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「あべのハルカス近鉄本店」の記事における「再開発プロジェクト」の解説
「阿部野橋ターミナルビル」および「大阪2011年問題#近鉄百貨店阿倍野本店(阿部野橋ターミナルビル)(阿倍野・天王寺)」も参照 当初は1937年建築の旧館(本館の西半分)を改装すると表明していたが、2007年には旧館を建て替えると発表した。少なくとも20,000m2以上増床し、新本館だけで松坂屋名古屋本店を上回り国内最大の百貨店(新本館約88,000m2以上、「Hoop」「and」を合わせて約116,000m2以上)となる。また旧館の建て替えはオフィスなどとの複合ビルとなり、280mの高さとなるとの報道もされていた 2007年8月8日には、近畿日本鉄道が当店本館を含めた阿部野橋駅ターミナルビル(旧館部分)の再開発計画の詳細を発表した。ターミナルビル旧館部分を高さ300mの複合ビル「あべのハルカス」に建て替え、新しい超高層ビルには、1988年開業の新館部分46,600m2を含み、10万平方メートルの店舗を構える構想とされた。これにより、それまで日本一高いビルであった横浜ランドマークタワー(1993年開業・約296m)を抜き、21年ぶりに高層ビル日本一の記録が塗り換わった。 2013年6月13日には「タワー館(あべのハルカスの低層階(西側)部分(地上14階 - 地下2階))」の先行開業(第1期分オープン)に合わせ、近鉄百貨店阿倍野店または近鉄百貨店阿倍野本店との呼称を「あべのハルカス」の中核施設・近鉄流通グループの旗艦店であることを強く印象付ける目的で「あべのハルカス近鉄本店」に統一した。 「本来フルライン・フルターゲットの店である百貨店で売場運営の効率を優先して客層や品揃えに偏りが生じ、他業態に多くの客層が流れ、年々売上高が減少している」とし、日本最大の営業面積10万m2を活用し、本来あるべき姿とするフルライン・フルターゲットの百貨店への回帰を目指した。このために従来の百貨店より幅広い来店客を期待し、メインターゲットとしては、従来から当店を主に利用していたアクティブシニアの女性に加え、40代から50代のミセス、OL、チャレンジターゲットとしてファミリー、駅利用サラリーマンを見込んだ。 フルラインの品ぞろえを復活させるため、3フロアにわたって面積11,000m2で展開する日本最大級のレストランフロア「あべのハルカスダイニング」、当店にあった専門店街「ラ・セレナ」や名駅の近鉄パッセでの実績を基にした「Solaha(ソラハ)」や関西最大級の9,000m2のデパ地下に加え、大規模専門店も導入することで、様々なターゲット層に対してそれぞれの利用を見込んだ専門店を充実させた。これによって百貨店:専門店の比率を6:4とする。また、近鉄アート館の復活や店内喫茶の増設、屋上農園の導入などによって物販:非物販の比率を3:1にすることで「コト」消費にも対応した時間消費型の店舗として、買い物目的がなくても立ち寄れる業態融合型の店舗とすることで、新しい百貨店の事業モデルを目指している。さらに、百貨店の各種案内放送に他店のような女性声優ではなく窪田等を起用し、300万曲の中から厳選したUSENのオリジナルBGMも採用するほか、開店時・閉店時にはニューヨーク在住のピアニスト・天平のオリジナル楽曲を流すなどして、滞在環境の向上にも努め、時間消費型の店舗にふさわしい雰囲気作りも行う。 これらの内容が発表された後、2013年(平成25年)6月13日にタワー館がオープンした。次に、それまでの新館をウイング館とするため順次改装を行い、10月10日には第2期分としてウイング館の4階から8階までがオープンし、2014年(平成26年)2月22日にはウイング館の地下2階の一部と地上2階から4階までに「Solaha(ソラハ)」がオープンした。これにより、「あべのハルカス近鉄本店」は全館グランドオープンした。そして、同年3月7日には、同店を含め、あべのハルカス(オフィスフロア・大阪マリオット都ホテル・あべのハルカス美術館・ハルカス300(展望台))がグランドオープンしている。 特に梅田・難波より多い近隣住民と天王寺駅・大阪阿部野橋駅の利用者、あべのハルカス展望台への来訪客を主とした集客を行い、専門店部分の売上高を含めた取扱高ベースの売上高では1,450億円、売上高では1,190億円をそれぞれ目標とした。
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