青柳駅
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青柳駅 | |
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駅舎(2022年8月)
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あおやぎ Aoyagi |
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◄CO 54 すずらんの里 (1.9 km)
(7.2 km) 茅野 CO 56►
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所在地 | 長野県茅野市金沢青柳[1] |
駅番号 | CO55 |
所属事業者 | 東日本旅客鉄道(JR東日本) |
所属路線 | ■中央本線 |
キロ程 | 188.0 km(東京起点) |
電報略号 | アヤ[1] |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線[1] |
乗車人員 -統計年度- |
208人/日(降車客含まず) -2011年- |
開業年月日 | 1905年(明治38年)11月25日[1] |
備考 |
青柳駅(あおやぎえき)は、長野県茅野市金沢青柳にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)中央本線の駅である[1]。
歴史
- 1905年(明治38年)11月25日:鉄道院中央本線 富士見駅・岡谷駅間開通と同時に開業[1]。旅客および貨物の取り扱いを開始[2]。
- 1949年(昭和24年)6月1日:日本国有鉄道に移管[3]。
- 1965年(昭和40年)1月21日:貨物の取り扱いを廃止[2]。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本の駅となる[5]。
- 2002年(平成14年):駅舎を改築[6]。うだつをデザインした駅舎で鉄道建築協会賞を受賞した[6]。
- 2005年(平成17年)11月25日:開業100周年。10月30日に茅野駅で茅野駅100周年と合わせた記念イベントを開催。
- 2014年(平成26年)4月1日:東京近郊区間に編入される[7]。
- 2017年(平成29年)4月1日:ICカード「Suica」の利用が可能となる[8]。
- 2025年(令和7年)2月:駅番号にCO 55を設定[9]。
駅構造
駅舎に接して単式ホーム1面1線、その奥に島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅である。ホームはかさ上げされていない。のりばは駅舎側から順に1番線、2番線、3番線となっており、二つのホームは屋根付きの跨線橋で結ばれている。なお、ホーム長が非常に長くとられているが、通常短い編成の列車しか停車しない(いずれもすずらんの里駅寄りに停まるのみ)こともあり、茅野駅寄りの大部分は舗装がされていない。
茅野駅管理の無人駅である[1]。駅舎は当初木造であったが解体され、2002年(平成14年)にコンクリート造りの簡易駅舎が完成した。駅近くにあった金沢宿にちなみ、「うだつ」をモチーフにデザインされており、鉄道建築協会賞を受賞している[1]。駅舎内部には簡易Suica改札機、乗車駅証明書発行機、ガラス張りの待合所が設置されている。また、島式ホーム上には、改装済みの待合室が設置されている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | ![]() |
下り | 上諏訪・岡谷・塩尻方面[10] | 一部列車は2番線 |
2 | 待避・始発列車 | |||
上り | 甲府方面[10] | |||
3 |
-
改札口(2021年6月)
-
ホーム(2021年6月)
利用状況
2007年度(平成19年度)、2009年度(平成21年度)- 2011年度(平成23年度)の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりであった。
乗車人員推移 | ||
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年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
2007年(平成19年) | 257 | [1] |
2009年(平成21年) | 274 | |
2010年(平成22年) | 238 | [11] |
2011年(平成23年) | 208 | [12] |
駅周辺
駅正面は広場になっており、駐車場や公衆便所が設けられている。
駅は宮川という小川に沿う形で位置しており、そこに架かる青柳橋の先に青柳の集落がある。県道196号に沿って集落を抜けると国道20号に突き当たり、国道を北西方向に500メートルほど進んだ先に金沢の集落(旧金沢宿)がある。ここには小学校や信濃金沢郵便局、茅野市役所金沢出張所などのほかに「金沢温泉金鶏の湯」という公営施設があり[1][13]、温泉やサウナが利用できる。
その他
- 2006年(平成18年)までは毎年8月15日に行われる諏訪湖祭湖上花火大会のときは、青柳駅を始終着とする臨時普通列車が設定されたが、2007年(平成19年)では設定がなくなった。なお、9月第一土曜日に行われる新作花火大会の際には、青柳駅を始終着とする列車が設定されている。
- 2番線は旅客列車の入線が一切なく、事実上貨物列車専用だったが、2008年(平成20年)3月15日のダイヤ改正で「20時38分発甲府行き」が特急を待避するようになった。現在は1日に数本の普通列車と貨物列車の特急列車待避に使用されている。
隣の駅
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、65頁。ISBN 9784784071647。
- ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、183頁。 ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、25頁
- ^ 「「通報」●中央本線信濃境駅ほか5駅の駅員無配置について(旅客局)」『鉄道公報』日本国有鉄道総裁室文書課、1984年3月19日、2面。
- ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 5号、27頁
- ^ a b 『週刊 JR全駅・全車両基地』 36号 松本駅・穂高駅・姨捨駅ほか70駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年4月21日、20頁。
- ^ 『Suicaの一部サービスをご利用いただける駅が増えます』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2013年11月29日。オリジナルの2019年2月14日時点におけるアーカイブ 。2020年3月24日閲覧。
- ^ 『Suicaをご利用いただける駅が増えます』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2016年12月2日。オリジナルの2019年3月27日時点におけるアーカイブ 。2020年3月24日閲覧。
- ^ 『JR東日本長野支社管内へ「駅ナンバリング」を拡大します』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道長野支社、2024年12月13日。オリジナルの2024年12月13日時点におけるアーカイブ 。2024年12月16日閲覧。
- ^ a b “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(青柳駅)”. 東日本旅客鉄道. 2025年5月26日閲覧。
- ^ 長野県統計書(平成22年版)(2015年2月13日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 長野県統計書(平成23年版)(2015年2月13日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project
- ^ 金沢温泉金鶏の湯 - 茅野観光ナビ
参考文献
関連項目
外部リンク
- 駅の情報(青柳駅):JR東日本
- JR東日本・駅の写真館
固有名詞の分類
- 青柳駅のページへのリンク